Pura Luhur Tanah Lot タナロット寺院
バリ島の最後の撮影は、夕陽の絶景ポイントを選びました。
神々を敬い、信仰の気持ちを素直に捧げるバリの人々 ・・
祈りは、絵画、舞踊へと様々に形を変えていきます。
根底にあるのは、神々への愛 ・・
すなわち、自然への愛であり、人への愛ではないでしょうか。
つい最近、加賀乙彦著の 「不幸な国の幸福論」 を読みました。
(敬称略)
この中に、アウシュヴィッツ (ナチス ドイツの強制収用所 )
での体験を綴った
Viktor Emil Frankl = ヴィクトル・エミール・フランクル
(1905年ー1997年) の 記録文学作品 = 「夜と霧」 から
こんな文章が引用されていました。
『ある夕べ、連日の苦役と栄養失調で居住棟の土の上に
へたりこんでいると、
仲間の一人が、点呼場へ出てこいと急きたてた。
太陽が沈んでいくさまを見逃させまいという、
ただそれだけのためです。
外に出た彼らは、寒さも飢えも疲れも恐怖も忘れ、
地平線いっぱいに、鉄色 (くろがねいろ) から
血のように輝く赤まで、この世のものとも思えない色合いで
たえずさまざまに幻想的な形を変えていく雲を眺め続けます。
わたしたちは数分間、言葉もなく心を奪われていたが、
誰かが言った ・・
世界はどうしてこんなに美しいんだ!』
次回、日本の豪華客船 パシフィックビーナスは、
再び赤道を北へ越え、マレーシアのボルネオ島を目指します。
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