15世紀 大航海時代のはじまり ・・
時既に東西貿易の要衝であり、
国際都市として繁栄を極めていたマラッカ王国は、
1511年 ポルトガルの武力侵攻を受け植民地化されます。
ポルトガル植民地時代は、その後およそ130年間続きます。
Portuguese Square ポルトガル スクウェア
マラッカ海峡に面して、
ポルトガル人初代移住者の末裔が暮らす地域があります。
およそ 500年後の子孫の男性 (漁師) が饒舌に語ってくれました。
『ここに来た私たちの祖先は、ほとんどが男性で単身だった。
マレーの女性と結婚して、新しい生活をはじめた。』
『学校も、言葉を教える教師もいなかった。
私たちは、祖国ポルトガルの伝統を守りながら、
マレー人に同化していった。』
ポルトガル系の言葉が、
マレー語として使われていることもあるそうです。
今も1500語を越えるポルトガル語が、
マレー語に吸収されて使われているといわれています。
彼らの多くは、漁業を生業としています。
舟の塗料でペイントした質素な家に彼らは暮らしています。
信仰心は、500年前と変わりません。
彼らは、今も敬虔なカトリック教徒です。
マレー半島におけるヨーロッパ列強の存在 ・・
それは、利権とか支配といった為政だけに留まらず、
独得のエキゾティシズムを生み出しました。
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