Henry Poole & Co
ヘンリー・プール
1806年、
James Poole ジェームズ・プール氏によって
創業されたテーラーです。
創業当時は、
ナポレオンの最後の戦いとして知られる 『ワーテルローの戦い』 に
至る軍需により、軍服を中心につくっていました。
たぶん、高官の高級軍服だったと思われます。
1846年、ジェームズ・プール氏の後を継いだ息子の
Henry Poole ヘンリー・プール氏が、
「サビル ロウ」 に店舗を開きます。
サビル ロウに最初に出来たテーラーです。
(3月11日のブログ参照 )
イギリス繁栄の時代 = ヴィクトリア朝にふさわしい店内と
その確かな技術は、瞬く間にイギリス紳士を虜にし、
高級テーラー ストリート = サビル ロウの歴史に貢献しました。
以来、今日まで、ファミリー ビジネスで伝統を守り続けています。
現在のオーナーは、ヘンリー・プール氏の従兄弟筋にあたる
Angus Cundey アンガス・カンディ氏です。
「ヘンリー・プール」 は、イギリス王室をはじめ、
多くの国から Royal Warrant 王室御用達の栄誉を受けています。
最初の王室御用達は、1858年にナポレオン3世から受けました。
敵ながらあっぱれ ・・ ということでしょうか ・・
1923年には、日本の大正天皇から皇室御用達を受けています。
Boris III
ボリス3世 (1894年ー1943年 在位1918年ー1943年)
王制時代のブルガリア皇帝 = ボリス3世は、
1936年、バッキンガム宮殿に招かれた際に、
Tailcoat 燕尾服の持参を忘れました。
急遽 ヘンリー・プールを訪ねたボリス3世 ・・
ヘンリー・プールは、1日で燕尾服を仕上げたそうです。
このことを機に、ブルガリア王室御用達を受けることになった
というおもしろいエピソードも残されています。
また、1865年2月14日、
イギリスを代表する作家 = チャールズ・ディケンズから
ヘンリー・プール氏に、
バレンタインのお祝いとして贈られた小切手が飾られています。
(2010年12月22日のブログ参照 )
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