JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

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TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

Bespoke Tailoring ビースポーク テーラーリング

2011年03月13日 | ヨーロッパ

Bespoke Tailoring
ビースポーク テーラーリング

それは、完璧に顧客の好みを形にするオーダーメイドです。
『Besopke』 という英語には、徹底的に要望を 『聞く』 と
いう意味合いが含まれています。
(3月12日のブログ参照 )

既成の 『パターン = 型紙 』 を元にした
『made to measure = イージーオーダー』 とは、
完全に一線を画します。



「ヘンリー・プール」 には、
6000を超える生地の見本が揃っています。



テーラーとの会話を楽しみながら、ゆっくり時間をかけて、
まず気に入った生地を選びます。



テーラーは、顧客の要望を100パーセント型紙に反映させます。



こうして完璧に顧客にフィットする
世界でひとつの型紙が生まれます。



高い天井に届くまで、創業以来の顧客台帳が残されています。



ヘンリー・プールにまつわるエピソードをふたつ紹介しましょう。

Tuxedo タキシード ・・

1860年、
ヘンリー・プールは、
エドワード皇太子 (後のエドワード7世) のために、
ニューモードのショート イブニング ジャケットをつくりました。
いわゆる 『スモーキング ジャケット』 といわれるもので、
形式ばらないインフォーマル ディナー パーティなどで
着用されるジャケットです。



エドワード皇太子は、
このジャケットをアメリカ人の知人に紹介し、
同じものをつくらせました。
知人は、ニューヨーク州にある
紳士社交界 = Tuxedo Club タキシード・クラブのメンバーでした。
ちなみに、『Tuxedo タキシード』 は地名です。

アメリカのタキシード・クラブで
誇らしげに披露されたこのジャケット ・・
クラブの仲間は、こぞってこれを真似るようになりました。
以来、インフォーマル パーティには 『タキシード』 ・・
が定着しました。



1905年、後のイギリス首相 = ウィンストン・チャーチルは、
初めてヘンリー・プールでスーツをオーダーします。
以来、チャーチルはヘンリー・プールの顧客となりました。



ヘンリー・プールを撮影取材したこの日、
はるばるスイスからの顧客が、
仕上がったスーツを受け取りに来ていました。

紳士いわく、20才の時からヘンリー・プール一筋だそうです。
たぶん、30年来の愛顧者なのでしょう。

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