美しいフォルムもさることながら、
「シュノンソー城 」 を最も特徴づけているのは、
ロワール川の支流 『シェール川 』 を
またぐように城が建てられていることです。
(7月15日のブログ参照 )
元々貴族の所有であったシュノンソー城は、
様々な経緯でフランソワ1世の手に渡りました。
(7月11日のブログ参照 )
Henri II de France
アンリ2世 (父はフランソワ1世 1519年ー1559年 )
フランソワ1世の死後フランス王となった彼は、
受け継いだシュノンソー城を
愛妾であったディアーヌ・ド・ポワティエに贈りました。
Diane de Poitiers
ディアーヌ・ド・ポワティエ (1499年ー1566年 )
アンリ2世の家庭教師であった彼女は、
後に、はるか年上の愛妾として
アンリ2世の寵愛を受けるようになりました。
1547年、
シュノンソー城を譲り受けたディアーヌ・ド・ポワティエは、
城の増築に着手しました。
シェール川をまたぐ独特の構造はこの時に生まれました。
(彼女は対岸につながる橋を建設した )
Catherine de Medicis
カトリーヌ・ド・メディシス (1519年ー1589年 )
出自はイタリアの大富豪メディチ家。
アンリ2世の王妃。
アンリ2世の死後、ディアーヌ・ド・ポワティエを追い払い、
シュノンソー城の主となりました。
(2012年5月5日のブログ参照 )
注: 追い払ったというのが一般的ですが、
ふたりの仲はそんなに悪くなかったという説もあります。
カトリーヌ・ド・メディシスは、
ディアーヌ・ド・ポワティエが建設した橋の上に、
舞踏会のための華麗な大広間をつくりました。
(現在はギャラリーと呼ばれている )
大広間の両側には暖炉 ・・・
装飾のアルファベットが刻まれています。
Henri アンリ2世の H
Diane ディアーヌの D
Catherine カトリーヌの C
だそうです。
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