
Cosmopolitan コスモポリタン ・・
私がシンガポールから思い浮かべる最初の言葉です。

民族や国籍に囚われない生き方 ・・

世界的な視野と行動力を持つ人 ・・
そんな風に定義される Cosmopolitan が暮らす国 ・・

東インド会社に勤めるラッフルズが
この地に上陸してから僅か200年足らず ・・

民族の違いを、多様さゆえのアドバンテージとして捉え、
アジアの頂点へと上り詰めた国 ・・

もしラッフルズの夢が
Globalism グローバリズム = 汎地球主義にあったとしたら、
彼の夢は見事に結実しています。

ラッフルズ卿が蒔いた種を実らせたのは、
1959年にシンガポール自治政府の首相となり、
1965年マレーシアからの独立後にはより強いリーダーシップを
発揮したリー・クアンユー初代首相の
「鉄の意志」であったことは否めません。

しかし、「鉄の意志」 の陰には、
それを支え、受け入れたシンガポールの人々の
しなやかな優しさがあったように思えてなりません。

互いに違った文化や宗教を尊重するシンガポールの人々 ・・
この国の繁栄の陰に、
民族の壁を越え 「寛容の精神」 があることは確かです。
人種に優劣はない ・・
シンガポールで尊重されるのは人種ではなく、
人としての価値なのです。

フランス パリの上流階級に生まれた
イギリス人作家 = サマセット・モームは、
シンガポールに魅せられた一人です。
彼は、こんな言葉を残しています。
『シンガポール ・・ 阿片の夢。
私は、両側にポプラが並んでいる道路を見た。
よくフランスで見るような路で、
それが私の前に白く真直ぐに、
どこまでも、どこまでも延びているのだ。』
次回は、かつての王国 ・・ マラッカ のトピックを紹介します。
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