およそ 3500年前に、
東南アジアから始まったといわれるラピタ人の海洋大移動 ・・
ポリネシアの島々の人々は、共通の祖先でつながっています。
(8月 27日のブログ参照 )
16世紀初頭の大航海時代、ポルトガルの探検家 = マゼランの
太平洋横断の際には、多くの乗組員を栄養の偏重による壊血病で
失っています。
遥か古代に太平洋を縦横に行き来した
ラピタ人の卓抜した航海技術と航海の知恵 ・・
しかし、その多くは謎に包まれています。
タヒチ博物館には、
19世紀頃にタヒチ周辺で活躍したカヌーが展示されています。
(10月 7日のブログ参照 )
1930年代には、こんな捕鯨船が使われていました。
舟の安定を確保するために本体から浮子 (アウトリガー ) が
張り出した 『アウトリガー カヌー 』 は様々に形を変え、
いまもポリネシアの島々を中心に活躍しています。
(8月 24日のブログ参照 )
博物館には、広くポリネシアの島々に見られる
精霊信仰の象徴 = 『ティキ 』 も展示されています。
(8月 25日のブログ参照 )
ポリネシアの中央に位置するタヒチは、
他の島々に大きな影響を与えました。
イースター島のモアイは、タヒチの 『ティキ 』 を原型にしている
ともいわれています。
19世紀前半のタヒチの民家 ・・
ヤシの葉からつくった生活用品 ・・
いまも受け継がれています。
(10月 5日のブログ参照 )
Omai
オマイ (世没不詳 )
一般の島民であったオマイは、
キャプテン・クックの第 2回 太平洋航海の際に、
自ら志願してクックの船 = アドベンチャー号に乗り込み、
イギリスまでの航海に同行しました。
1774年、イギリスを最初に訪れたポリネシア人 = オマイは、
『高貴な野蛮人 』 と呼ばれ、ロンドンで人気者となりました。
オマイの堂々とした礼儀正しさは、
イギリスに限らず広くヨーロッパの人々が抱いていた
『野蛮な未開の島々 』 のイメージを大きく変えました。
博物館には、オマイが持参した座椅子が展示されています。
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