
『カトリーヌ・ド・メディシスの居室 』
聖書の物語りが描かれているタペストリー (毛織 ) は、
保温の役割も兼ねていました。

ひと際重厚なベッドには紋章が輝いています。
(7月20日のブログ参照 )

『ルイーズ・ド・ロレーヌの居室 』
シュノンソー城3階の居室はここだけです。
(フランスの数え方ではここは2階。
フランスやイギリスでは日本でいう1階は0階 )

アンリ3世の亡き後、
当時のしきたりに従い白い服に身を包み、
ルイーズ・ド・ロレーヌは修道女とともに、
ほとんどの時間をこの部屋で過ごしたそうです。
(7月17日のブログ参照 )

天井に描かれている 『羽 = Penne 』 は、
『心痛 = Peine 』 のメタファー (暗喩 ) として
用いられています。

Henri IV de France
アンリ4世 (1553年ー1610年 )
『Henri le Grand 偉大なアンリ 』 と呼ばれ、
国民に親しまれたフランス王。
(出自がブルボン家であるため以降ブルボン朝となる。
それまでのヴァロア朝はアンリ3世を最後に断絶 )

Gabrielle d'Estrees
ガブリエル・デストレ (1571年ー1599年 )
アンリ4世の愛妾。

『ガブリエル・デストレの居室 』
城の日常風景が描かれたタペストリーが掛かっています。
(ガブリエル・デストレは
シュノンソー城に住むことを切望したと伝えられる )

Cesar de Vendome
セザール・ド・ヴァンドーム (1594年ー1665年 )
アンリ4世とガブリエル・デストレの長男。

『セザール・ド・ヴァンドームの居室 』
17世紀に入り、セザール・ド・ヴァンドームは
シュノンソーの男性城主となりました。

ルイ14世の肖像画が飾られている部屋 ・・・

ルネサンス様式の暖炉には、フランソワ1世の紋章
オオサンショウウオとオコジョ (イタチ科の小動物 ) ・・・
注: ヨーロッパでは、オコジョ (白テン ) は王族の象徴。

また、

1683という年号が見て取れます。

1650年、ルイ14世はシュノンソー城を訪問しています。

Roi-Soleil = 太陽王の訪城という名誉を後世に伝えるために、
この部屋は 『ルイ14世のサロン 』 と名づけられています。

城は歴史の目撃者です。
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