Uluru
ウルル
世界遺産の巨大岩
アリス スプリングスを訪れる多くの観光客のお目当ては、
地球のヘソと呼ばれるこの巨大岩です。
(アリス スプリングスの南西約350キロメートル )
見渡す限りの荒野 ・・
低空飛行で近づいていくと、
水平線が盛り上がったようにその姿が見えてきます。
周囲およそ9キロメートル ・・
高さはおよそ350メートル ・・
この奇跡の巨大岩は、かつては (1980年頃まで )
『Ayers Rock エアーズ ロック 』 と呼ばれていました。
「Uluru ウルル 」 はアボリジニの呼称です。
注: 1980年頃からその土地古来の呼称を尊重しようという風潮
ビルマ → ミャンマー
ボンベイ → ムンバイ
北京 → ベイジン ・・ など
1873年、イギリスの開拓・調査隊がこの巨大岩を発見しました。
Sir Henry Ayers
サー ヘンリー・エアーズ (1821年ー1897年 )
巨大岩は、時の南オーストラリア総督の名前を冠して
『エアーズ ロック 』 と呼ばれたのです。
元々は地中の堆積岩であったこの巨大岩には、
上空から見ると地層の跡がはっきりと見て取れます。
地殻変動で歪められ、
圧力により驚くべき硬さを持つに至った堆積岩が
地表に現れたのはカンブリア紀 (約 5億年前 ) のことです。
周りが侵食され平らになっていく中、
硬いこの巨大岩だけが残ったのです。
目の当たりにする壮大な地球の歴史 ・・
奇跡の巨大岩は、刻々とその色を変えます。
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