ハワイ島最北部の地域 North Kohala ノース コハラにある
小さな町 『Kapaau カパアウ 』 ・・
ここは、カメハメハ大王の生誕地です。
ビジター センターの前に立つカメハメハ大王のブロンズ像 ・・
この像は、カメハメハ大王を崇拝するカラカウア国王が、
アメリカ人の彫刻家に依頼しつくらせたものです。
鋳造はイタリア ・・
仕上げはフランス パリで行われた国際的な傑作です。
David Kalakaua
デイヴィッド・カラカウア (1836年ー1891年 )
ハワイ王国 第7代国王
このカメハメハ大王像は、
カラカウア国王の戴冠式 (1883年 ) で披露されるはずでした。
しかし、ホノルルへの輸送中、
南太平洋 フォークランド諸島付近で船が沈没し、
一度は海の藻屑となり消えてしまいました。
その後、1912年にカメハメハ像は引き上げられ、
生誕の地に戻ったという経緯です。
カラカウア国王の戴冠式のためには、
急遽新たにカメハメハ像がつくられました。
ホノルルの観光スポット ・・ イオラニ宮殿を見守るカメハメハ像は
この二体目の像です。
実は、海底に沈んだオリジナルのカメハメハ像の引き上げは、
まったくの偶然によるものだそうです。
漁船の網にひっかかったことが発見のきっかけらしく、
カメハメハ大王の強運を物語るひとつのエピソードとなっています。
カメハメハ大王には様々な伝説があります。
身長は2メートルを超え、腕力は誰にも負けなかった ・・
自らを厳しく律するために
Kamehameha ハワイの言葉で 『孤独な人 』 と改名した ・・
語学力にも長け、英語は瞬く間に習得した ・・ など。
そのカリスマ性により、
ハワイでのカメハメハ大王の人気はいまも絶大です。
日本でもNHKの歌になるほどです。
また、宿敵 ケオウアの行軍は
キラウエア火山の噴火によって阻まれるなど、
カメハメハ大王は
火の女神 ペレまでも見方につけたといわれています。
いまは穏やかな風景 ・・
ハワイ王国の歴史の目撃者 ・・ プウコハラ ヘイアウ ・・
首長の椅子 ・・ いわゆる玉座です。
カメハメハ大王は、
ここに座ってケオウアへの決着を見届けたはずです。
(2月10日のブログ参照 )
1795年 ハワイ王国の成立 ・・
それからおよそ100年にわたって繁栄した王国の歴史 ・・
同じポリネシアの国 ・・
遥か海の向こうのタヒチの歴史が重なります。
(2011年10月7日のブログ参照 )
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