
コペンハーゲンの観光名所のひとつ 「人魚姫 」 の像。

童話にしてはあまりにも悲しい恋の物語 ・・

アンデルセンが生んだ 『悲恋』 の主人公は、
物憂げに佇んでいるように見えます。

14歳の時、故郷オーデンセを離れたアンデルセンは、
コペンハーゲンに上京し、オペラ歌手を目指します。
アンデルセンは、美しいソプラノの声を持っていたそうですが、
声変わりにより夢を断念せざるを得なかったという
逸話が残っています。
その後、アンデルセンは、
王立劇場 (バレエなどの教育制度もある)で演劇を学びます。
経緯は明らかではありませんが、時の王 = フレデリック 6世が、
学費、生活費などの援助を行っていました。
(12月18日のブログ参照 )
アンデルセンはまた、自身も 『悲恋』 の人でした。

Jenny Lind
ジェニー・リンド (1820年ー1887年)
19世紀のスウェーデンで、最も有名なオペラ歌手 ・・
ジェニー・リンドは、1843年 (記述によっては1840年とも)、
旅行で訪れたコペンハーゲンでアンデルセンと出会います。
瞬く間に恋に落ちたアンデルセン ・・
しかし、それは叶わぬ恋でした。
アンデルセンは、
彼女への恋心を童話 『The Nightingale ナイチンゲール』 に
著します。
『The Nightingale ナイチンゲール』 は、
日本ではあまり知られていないアンデルセンの作品ですが、
デンマークでは、オペラ、バレー、テレビドラマ、
そしてアニメーション映画などにとりあげられる有名な作品です。
ジェニー・リンドへの想いの深さのためか、
アンデルセンは生涯独身でした。
また、ジェニー・リンドは、
『Swedish Nightingale スウェーデンのナイチンゲール』
というニックネームで呼ばれるようになりました。
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