住職の住まいである 庫裡 は、
明善寺庫裡郷土館
(みょうぜんじくりきょうどかん)
として一般に公開されています。
合掌造りの暮らしに
欠かせないのが囲炉裏 ・・・
薪を燃やした煙は、
火天 (ひあま) にあたり拡散され、
注 : 火天とは
天井から吊るした棚のこと。
火棚 (ひだな) ともいう。
上方へと流れていきます。
合掌造りは、
建物全体が大きな空間のような構造です。
各階の床はすのこ状になっており、
熱気と煤が建物全体に広がります。
煤は、防虫・防腐の役割りを果たします。
(黒い色は煤によるもの)
この明善寺の庫裡は白川郷で最大の
5階建てですが、
多くの合掌造りは3階建て ・・・
1階が住居。
階上が作業場および倉庫。
最上階または屋根裏が
養蚕場というのが一般的です。
建物を支えているのが太い梁と、
合掌柱 ・・・
釘やかすがいなどの金物を
一切使っていないことが驚きです。
この窓から見えるのは本堂と一位の木。
別の窓からは、
合掌集落が望めます。
TIMOTHY B. SCHMIT
So Much in Love
彼は実に素敵な人です。
JFK-World
白川郷の合掌造り……、お陰様で興味津々で大いに楽しませていただきました。
正直、過去に私はこの白川郷へ行った事がなく、
先輩カメラマンさんなどが撮って来られた画像を見せていただくだけでした。
でも、多くのカメラマンさんがお撮りになられるのは、
合掌造りの建物の外観だけになっていて、
JFKさんのように、これだけ建物内の細部に亘っての画像は、
いままで殆んど見たことが有りません。
その上、ちゃんとした解説文は、JFKさんのお人柄からくるものだと、
毎回、感銘を受けています。
合掌柱が縄でしっかり縛られていて、釘などが使われていない組込みは、
これぞ合掌造りの神髄でしょうか!
私が白川郷を取材していて思ったことは、「一所懸命」 ということです。
日本には、一所懸命風土や風習が全国各地に残っていて、本当に素晴らしい国ですね。