遅い朝、サン マルコ広場には、
カフェの椅子とテーブルが並び始めます。
広場に店を出すカフェの数は20以上 ・・
陽が高くなるにつれ、その数は徐々に増えていきます。
天気のよいハイシーズンには、カフェが広場を埋め尽くします。
ウェイトレスの姿は見かけません。
白いジャケットに蝶ネクタイのウェイターが
きびきびと動き回ります。
カフェ専属の楽団が音楽を奏で、
くつろぐ人々の顔には、
至福の表情が浮かびます。
(映画 「旅情 」 より )
映画 「旅情 」 の中で、
(1月24日のブログ参照 )
Katharine Hepburn キャサリン・ヘプバーン (1907年ー2003年 )
が扮する主人公 ジェーンが、
Rossano Brazzi ロッサノ・ブラッツィ (1916年ー1994年 )
が扮するレナートと出会うシーンに、
サン マルコ広場 (カフェ ) が選ばれています。
最近はあまり使わなくなりましたが、
白髪交じりの渋い味わいがある男性を表す
『ロマンスグレー 』 という言葉は、
この映画をきっかけに、一気に日本人の間に広がったそうです。
正午には、響き渡る鐘の音 ・・
クルマの騒音が全くない空間は、実に心地よいものです。
老いも若きも ・・
サン マルコ広場は、世界一贅沢な広場だと思います。
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