9世紀前半から、
ベネチアの人々の精神的支柱として崇められてきた
Basilica di San Marco サン マルコ寺院
何度も焼失、再建を繰り返し、
17世紀初めより現在の美しい姿となりました。
堂々たる 5つのドーム ・・ ビザンチン様式の典型です。
ファサードのモザイク画には、寺院の歴史が描かれています。
9世紀、成長を続け安定を見せ始めたベネチア共和国では、
国としての威信を示す象徴が必要となりました。
聖マルコ (1世紀 )
Marco evangelista
英語では Mark the Evangelist
伝道者 マルコ
エジプト アレキサンドリアで布教を行ったキリスト教の使徒 ・・
マタイ、ルカ、ヨハネなどと並ぶ 『福音書 』 の著者 ・・
ベネチアの商人たちは、守護聖人として祀るために、
アレキサンドリアに眠る聖マルコの遺骸を持ち帰ることを決めます。
遺骸は、
イスラム教徒が忌み嫌う豚の死体と一緒に運ばれました。
鼻をつまみ顔をしかめるアレキサンドリアの検閲官 ・・
聖マルコの遺骸には目もくれません ・・
このようにしてベネチアに運ばれた聖マルコの遺骸は、
ここに安置されました。
ベネチアは、名実ともに象徴を獲得したのです。
聖書に登場する 『翼のあるライオン 』 ・・
そして、広場を見下ろす聖マルコ ・・
(翼のあるライオンは聖マルコを表す )
天使とともにベネチアを見守り続けています。
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