
王宮広場の 「ライ王のテラス」 ・・

「象のテラス」 「王のテラス」 と同様に、
およそ6メートルの高さのレリーフに飾られたテラスです。
(9月18.19日のブログ参照)

おびただしい数のレリーフが 「ライ王のテラス」 を支えています。

伝説では、ある王がジャングルで大蛇を退治したところ、
その崇りによってライ病を患います。
民衆はその回復を祈念し、
このテラスを建立したと伝えられています。


テラスの壁面には、神々の住む山 = メール山に暮らす
神々や動物の姿がぎっしりと彫り込まれています。
(9月15日のブログ参照)

テラスの内側は迷路のような構造になっています。
レリーフの通路が、奥へ奥へと続きます。

一国の王を蝕む不治の病・・
その回復を祈る民衆・・
伝説は、後世の人々のロマンを掻き立てます。
三島由紀夫はこの伝説をテーマに、
戯曲 「ライ王のテラス」 を書き上げました。

テラスの上に祀られた 「ライ王」 ・・
それは、アンコールトムの建設者=ジャヤヴァルマン7世である
という説がありますが、
有力な根拠はまだ明らかにされていません。
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