リハビリ病院の生活が続くなか
ある出来事がおこる。
兄には中学生の息子がいた。
私の甥っ子、歳は9歳しか違わない。
10月のある日、学校の持久走中
倒れ、心臓が止まりそのまま帰ら
ぬ人となってしまい…
その日、私自身兄の施設に足を運んで
いたのだが、眠気に耐えきれず横に
なって休んでいた。
身内の死、息子がよんでいたのかも
とあとから、思ったものだ。
今のように携帯電話はないので
自宅に戻り、兄の元奥さんから
電話があり、訃報に驚きどうし
たらいいのか…
まずは確認、会いに行く
冷たくなっても、布団で寝てい
るだけのようにも見える。
いや、息してない
なんで、彼なんだ
なんで、今なのか
兄が助かって息子のまだ
これからの人生色々楽し
めて経験していくはず…
13歳であっけなく命を
絶たれてしまったこと
今でも、どうしてだろうと
天に向かってきいている自分
がいる。