ひさしぶりに大阪の京橋に行ってきた。
京橋の京阪モールの前の広場は、日本で一番濃い場所のような気がする。
JR環状線、東西線、地下鉄、京阪の京橋駅があるから、
乗り換えの人や繁華街に行く人が広場を歩いている。
広場の端ではアンデスの音楽を演奏している南米の人たちがいたり、
沖縄の民族音楽を演奏して、
ヒッピーの方への炊き出しの募金を呼びかけている人たちがいたり、
フォークギター持って歌っている若者がいる。
アンプを使っているので音が広場にこだましている。
広場は建物に囲まれているから音が響くのだ。
人の話す声や歩く音があって、混沌とした音が広場にはある。
アクセサリーを売ってる外国人や、
偽者のディズニーのぬいぐるみを売ってる人もいる。
そして、水商売の女性や、ヤンキーの兄ちゃん姉ちゃんや、
派手な髪型のギターをかかえたバンドマンや、ヒッピーの人や、
家族連れや、学生や、サラリーマンや、なんか大きな荷物を抱えた人や、
男前の人や、美人や、かわいい人や、ファニーフェイスな人や、
怖い顔の人や、嬉しそうな顔の人や、元気のない顔の人やなんかが、
50m×50mくらいの広場をグワーッと歩いている。
はじめてここに来た時、わけがわからなかった。
この広場のような濃密な空間は、当然僕の地元滋賀県にはなく驚いた。
人間観察が好きな人は一日中飽きない場所だろう。