誰にでも良い狩り場というモノは秘密にしたいと思う気持ちがあるだろう。そんなセコイこというのは俺だけ?そうかもしれない。今はもうない店だからこそ明かせるのだが、自分が小学生になったかどうかぐらいの頃の商品がぎっしりと詰まったお店が数年前まで確かにあったのだ。
栃木のトンボ屋。いや、こう書くのかすら自分は知らない。店名の書かれた看板とか包み紙に印刷された店名とか一切見た覚えがない。
忘れているだけ?そうかもね。栃木県の栃木市にこんな店があるぞ、行ってみて。・・・なんだこりゃと思ったね、ふつうの民家だったから。看板もなし、張り紙もなし、黒塀に、とびら代わりの、青い板金を張った雨戸板が目印で、敷居をまたげばそこはもう別世界。
床が土間。今じゃあ、そんな模型店は少ない。
照明は天井から垂れ下がった白熱電球。カサがついてたっけな。
はしからはしまで5歩くらい。そんな狭い店なのに、今でも商品を全部見たって気にはなれない。ショーケース代わりのガラス戸の向こうには買うこともなしには手に取れない箱が山積みだったから。薄暗くて見ようとしても見えなかった点は魅力の一つかな。
とにかく何があるのか、宝探しみたいにワクワクした気分だった。今の模型店には欠けているものがあったと思う。
お次は田沼市の??科学教材社。ここはトンボ屋以上に凄かった。模型や玩具に関してはまさに何でもありだった。なにせサターンがプレステに呑まれそうだった頃、SEGAの先々代の家庭用ゲーム機が現役商品として売られていたのだから。もちろんソフトも売っていた。
ほかにも電気科学教材用の細々とした部品やら、ごついモデルガンやら、なんじゃこりゃあと思えるものやら、詰め込めるだけ詰め込んだおもちゃ箱といえばいいのか。もちろん模型もお宝の山が無造作に積まれていた。一番奥が模型の商品置き場で、上から下までアニメやスケールのごった煮状態。しかも何層にもなっていて、奥の方には懐かしのプラが。あのとき買っときゃよかったと未練を残すモノもあった。飛行機の24とか32とかデカイ箱が上の方にいくつもあって・・・。模型の洞窟って感じかな。
この2店、いつの間にか消えていた。どちらもどうやら後継者不在が原因らしい。文化財とまではいかないが、ああいう模型店は何らかの形で後世に残せないものだろうか。こぎれいな店ばかりじゃ、何となく物足りない。ああいった店はいい味出してると思うんだけどなあ。
以上、今ではもうない店の話。で、ここからがまだある店の話。山形、群馬の2県に実在します。(山形の店は激似。ご主人がカナリ高齢の方。群馬の店は飛行機プラ置き場だけ模型の洞窟状態。ご主人は年輩の方)
お暇なときに探してみてください。
え?くわしい場所?
おしえないよ。
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