最近、ようやく一冊本を読み終えました。
ジェームス・マシュー・バリーのピーターパンとウェンデーです。
角川から出版された古本を読んだので、
タイトルのウェンディはウェンデーで正しいです。
誰もが知っている物語なので、敢えてあらすじは省略しますね。
ただ、読んでみると思っていたピーターパンは、
ディズニーの物語であって、
内容はかなり違う部分も多くあるなと感じました。
ネバーランドへ行くまでには結構時間がかかっていたと言うことと、
フック船長とピーターは敵同士だけど、楽しんで戦っている感じだと感じました。
ラストの展開も違いましたね。
でも、ファンタジーで夢のある部分は思っていた通り。
ネバーランドの生活も、ピーターとの生活も、
大人になった私たちが忘れてしまったすべてが詰まっているような気がします。
作者のバリーは、奥さんとの間に子供は恵まれなかったようです。
しかも、奥さんはすごい年の離れた若い青年と不倫していたようで、
何年か後に離婚することとなったそうです。
そのことを知った時、
バリーはどのような思いでこの物語を描いたのかな
と考えてしまいました。
ピーターパンは永遠に子どもでいることを選びましたが、
ウェンディたちの両親はずっと子どもたちが帰ってくることを信じて
窓を開けて待ち続けていました。
いつも窓の外に向かって子どもたちに声を掛けていたのかなと思うと、
子どもを授からなかったバリーや元奥さんを思い浮かべてしまいます。
ただ、バリーはその後、
ピーターパンのモデルになる子どもたちと出会っています。
バリーにとってはきっとその思い出がとても重要だから、
この作品が生まれたのでしょうね。
私が読んだのは古本だったので、
挿絵が藤城清治さんが担当していて、
すごく素敵でした。
それもあって、読んでよかったなと感じた作品です。
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