昨日、地元でK君のお通夜がありました。
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K君は、、、
小学校からの付き合いで、
気の合った仲良し連中のうちのひとりです。
中学校の頃から何となくつるみ始めた連中で、
旅行やドライブに出掛けたり、
バンドのまねごとをしてみたり、
一晩中飲み明かしたりして、
青春の思い出はいつも一緒でした。
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大学からは地元組と東京組に分かれましたが、
高校時代から始めたお盆のバーベキューパーティと
大晦日の鍋の会は
2019年の夏まで、ずーっと続いていました。
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K君は、、、
中学校の生徒会長で、サッカー部のキャプテンでした。
だんだんと貫禄がついてきて恵比寿様のようになりましたが、
昔はスマートでした。
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K君は、、、
実家がお寺なので、お坊さんになりました。
ですので、お盆のバーベキューには檀家回りが済んでから
お遅く来ましたし、
大晦日の鍋の会では、年越しのお勤めがあるので
早めに帰りました。
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K君は、、、
私の知る限り、怒ったことがありません。
人の悪口をいったり、
陰口をたたくのを見た記憶もありません。
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グループのリーダー格ではありましたが、
決してリーダーではなく、
・・・強いて言えば「漬物石」のような存在でした。
彼がいるだけでみんな何となく安心するのです。
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K君は、、、
お寺の関係で、よく旅行(修行・視察)に行っていました。
仲間の中でエジプトに行ったことがあるのは彼だけです。
お盆や大晦日には仲間の夫々に風変わりなお土産を
持ってきてくれたものです。
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K君は、、、
仲間の中で一番最後に結婚しました。
ですので、バーベキューや鍋の会に連れて来られた
K君の子供たちは、まるで私たちの孫のようでした。
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K君は、、、
仲間の身内に不幸があった時には、
斎場の片隅でずーっと数珠を揉んでいてくれました。
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私のところは真宗なので宗派が違いますが、
とても有り難かった。
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自分が死んだ時はK君に引導を渡してもらえる、、、
仲間のだれもが皆、そう思っていました。
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そんなK君が、ご家族や私たちを残して
一番先に逝ってしまった。
帰宅後に家で倒れて、そのままだったそうです。
地元の仲間が電話で連絡をくれた時は、
お互いにしばらく黙ってしまった。
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不要不急の外出自粛要請は兎も角、
半日休暇をとって
地元でのお通夜に参列しました。
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コロナのせいで、
去年のお盆も大晦日も、
その前の大晦日も会えなかったK君との再会が、
まさかこの様な形になろうとは、、、。
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実は今までに2回、
K君に嫌な思いをさせてしまったことを
自分でははっきり覚えています。
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中学の時と高校の時。
でも、K君は怒らなかったし、
その後もいつも通りでいてくれた。
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彼が覚えていたかどうかは分からないけれど、
K君の顔を見ながら心の中で謝った。
あの時はごめん、今更だけど。
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本堂の壁に貼られている
(不悪口)と書かれた紙をみて
もう一度、彼の顔を見た。
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変らない、穏やかな恵比須顔。
久し振りに見た長男君は、見違えるほど背が伸びていた。
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南無大師遍照金剛
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自宅に帰って、
随分昔にK君にお土産で貰った爪切りを出して
爪を切りました。
奈良の菊一の爪切り。
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確か、長谷寺に研修に行った時のお土産。
刃物の老舗で、日本のゾーリンゲンと云われてるんだよ、
と言っていた覚えがある。
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Kちゃん、ありがとう。
今日は煙になって天国に行ったんだよな。
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何時になるか分からないけど、
また会おうな。
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(ブログに載せる様なものでは無いかも知れませんが、これで少し落ち着きそうです。最後まで読んで頂いた皆様に心よりお礼申し上げます。)