BRM707宇都宮600km■③

宇都宮発の27名の内、一体何名の方が走っていらっしゃるんでしょう。。

何だかそんなことが気になりだしました。トイレを済ませてから、さあ復路だ！

がんばろー！と心で叫んでみたものの足取りはとても重く速度が全く上がりません。

心なしか雨粒も大きくなってきたように感じます。




復路のコマ図８番辺りからホント脚が重たいまま置賜西部広域農道へ入っていきます。

暗いし雨だし写真はありません。この広域農道は辛かった。クマよけにAMラジオをせっかく持ってきたのに

雨でスピーカーを表に出すことが出来ず、無駄な荷物になっていました。




何度かのアップダウンをやり過ごしたころ後ろから良いペースのお二人がドン亀のオイラの後ろについて一緒に走ってくれました。

クマに出くわしたら嫌だなぁと思っていたので安心して走ることができました。のろまなオイラに付き合って頂き感謝です。

そしてやっとＰＣ６に辿り着きました。。気力なく、ここも写真がありません。確か22：10ころのチェックです。

オイラを含め５名位いらっしゃったと思います。ここで、何となく諦めモードになりはじめます。。

トイレを済ませてモタモタ準備をしているときにちょうど貧脚汽車さんが出発したところでした。。

残ったのはオイラ独り、ってことはラストじゃん。。




時間的にはまだ間に合います。でも気力が、やる気が、気持ちが全くダメダメです。このまま走ってＰＣ７へ滑り込んでも

また４５９を登らなくてはなりません。真夜中の雨の山を突き進む気力はすでに残っていませんでした。山形県を出ることなく

走ることを止めてしまいました。。大峠トンネルの手前のトンネルの中で貧脚汽車さんが停まっていました。『お疲れ様で～す』と

明るく通り過ぎましたが、すでにオイラの気持ちはＤＮＦです。そして大峠Ｐの休憩所に滑り込みました。




大きなトイレの中にベンチがあるスペースがありました。自転車ごと中に入って、合羽を脱いでベンチに横たわりました。。




ベンチに座って撮ってます。タオルを瞼にあてて横になっていると、扉がガラッと開いて誰かが入って来ました。。。

先ほどのトンネルでパスした貧脚汽車さんでした。


（貧脚汽車さんの写真を拝借。。）


ここまでのお互いの健闘をたたえあい、ちょっと反省などもしたりして眠りにつきました。。（冷たい床に寝てもらってスミマセンでした。。貧脚さんごめんなさい。。）






翌朝5：00を過ぎたころ起き出して帰路の作戦会議です。輪行したこと無いんだけど・・とお互いに。
当然輪行袋なんて持っていません。とりあえず磐越西線の喜多方駅へ行こう、と出発しました。



ちょっと寒い朝でしたが、寝たので気持ちがいいです。やっと福島県に入ります。








喜多方に来たんだからラーメンでしょ！ってことになり、朝からやっているお店を探しだし朝食は美味しいラーメンを頂きました。

喜多方ラーメン喜一です。あさ7：00～やってます。





リタイアしたことを少しの間忘れてプチ観光気分です。






コンビニでゴミ袋とガムテープなどを仕入れて喜多方駅前で自転車を梱包です。





貧脚さんのマシンは高級車ですから、梱包も丁寧に。。






ふたりで少し反省会モードになりながら、列車に揺られて宇都宮へ戻りました。






今季もこれでＳＲゲットだ！なんて、とても甘い考えでした。。
宇都宮ブルベを簡単に考えてはいけませんね。今季もＳＲが欲しいので、何処かで600を走ろうと思います。





今回はＤＮＦでしたが、色々勉強になりました。もう少し心も身体も鍛えてから出直さないといけませんね。
過酷なブルベを支えていただいた多くのスタッフのみなさん、そしてこの過酷なブルベを走られたみなさん、どうもありがとうございました。
そしてメカトラもパンクもなくオイラを山形まで連れて行ってくれたPT-1000号ありがとう！





おしまい。

DST=422km
Max=55.7km/h
Ave=19.5km/h





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