12日の続きです。
本社に入り、おはなしがあるのを待っていました。それまでは皆さんに挨拶を行いましたが、もうなんか皆んな目が死んでいました。
その後、社長と男性2人入ってきました。
弁護士さんでした。
まず社長から弁護士に相談した経緯、倒産という決断に至る経緯を話されました。倒産の時の負債の金額は4億超えだそうです。
今倒産すれば従業員全員の給料はなんとか出来る事がポイントだったようです。まだ給与出るだけいいです。倒産時に給与出ないなんてザラでしょう。
そして弁護士さんから今後の事について話されました。
①早めの給与振り込み(先に倒産とバレると銀行凍結され給与が払えなくなる)
②業者、従業員、スタッフに対し倒産の通知。
③各店の荷物整理及びかぎの引き渡し
④裁判所へ倒産の申請
⑤債務確認と債権者集会を定期的に行う。そこで資産の売却状況などを報告する。
⑥資産売却が完了したら債権者の債権の割合によって分配する。
⑦ 上記が終わったら全て終了。
ザックリこんな感じでした。
おまけに社長は自己破産だそうです。
その際弁護士さんから倒産イコール即解雇という説明をされました。
解雇ということは、会社は通常一ヶ月前に解雇予告手当(1ヶ月分の給料)を出さなければいけないという事ですが、そこまで会社から出せないので、もし解雇予告手当が欲しいなら債権者として最終的に分配に加わらなければならないそうです。
勿論満額は貰えないでしょう。
その説明を弁護士さんがしていたのですが、こちらにしては
「ほら、労働債権手放した方が楽ですよ。面倒くさいですよ」
と言われてるようで複雑でした。
そして各店店長は13日か14日に鍵引き渡しを行うので立ち会って欲しいと言われました。その時いらないものを捨てたりするので手伝って欲しいそうです。
私はこれに違和感を覚えました。
また資産売却の際、店ごと売れるなら売る。その際そこで働いていた従業員は売却先が引き取るかましれないという事も言われました。
私の店は家賃が凄く高く、黒字経営は少し厳しいのでこれには該当しないし、もう歳なので雇ってくれる所もほぼないでしょう。期待なんかしちゃいません。
その後弁護士さんへの質問コーナーになったので私は質問したました。
ワイ「私達はいつまで社員なのでしょうか?」
弁「今日(12日)までです。」
それを聞き思わず言ってしまいました。
ワイ「ならば後日の店の整理というのは私達に義務はありませんよね?」
弁「・・・、はい、強制はできません。」
ワイ「わかりました。」
社員ではなくなった私は先に進まねばなりません。
それなのに。片付けなど過去に縛られたくありませんでした。
まぁ、でも周りからするとワイは冷たい、とか思われるのでしょうね。
でも、この倒産ある程度計画は前々からしてたようで、本社の別事業は譲渡、採算取れる店舗は売却の話は進めていたようです。
ただ倒産前に売却すると倒産が認めて貰えない場合もあるそうで、倒産後の店舗売却や事業譲渡になるそうです。
確かに社長の自己破産も大変でしょうが、行き先がある程度ある人もあるのに、私を含め放り出された者もいるのも事実。
現実は酷いです。
でも、それでも前に進むのです。
前に進まなければならないのです。
私はこの時この後何をするかは心に決めていました。
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