価値ある無価値を追い求め~ゲームプロモーション博物館~

VHS・DVD・各ゲーム機ソフトと様々な媒体にわたって存在した【PV】なる存在を追い求めて、ひっそり存在する場所。

2019-12-08 16:21:23 | VHS・PS2


あの”スパイク”と”アクワイア”が手を組んだソフトといえば・・・

  『侍』  


先にちょっと本編とは別の話をさせていただきます・・・

●「PV」の使われ方● 


ゲーム業界と同じくらい「PV」を大事にし、宣伝方法として頻繁に使っている業界としてあるのが音楽業界ではないでしょうか?


ミュージシャンの新曲紹介等で製作されることが多い「PV」。
音楽シーンにおいての「PV」には、芸術性が付与されることがよくあります。
いえ、むしろほとんどのミュージシャンはその「PV」も1つの作品にしようと、あらかじめ考えて製作しているように思えます。



つまり「PV」そのものも、1つの作品として見て欲しいと思っている人が多くいる。
そしてゲーム業界にそんな人がいてもおかしくはなかった・・・


さて、ゲームの販促ではなく1つの映像作品として見てもらいたいのが、この「侍」のPVなのです。


はじめて視聴した際には、別の映像が上書きされてるのかと思いました・・・笑

でもたま~に上書きされて、見たかったPVが残ってなかったりするんですよ・・・(実話)この話題はまた今度にでも・・・






さて、ここからPVの紹介です。
まあ確かに侍っぽいと言えばそうなのですがー・・・










和に混じったサイバーパンクな格好をした女子高生が、刀を持って佇む。(見えにくいけど)



電線だらけで動きにくそう・・・



不可思議なゴーグルらしきものをつけてユラユラと動く・・・




と、突然どこかの世界にダイブイン!!





下町へとダイブしたらしい・・・
あちこちの路地を駆け回るように。






他社製品が写りこみすぎていませんか!?
と、どうやら本当にそこらの街中で撮影をしているのがこのシーンでわかります笑




多様なコトバに包まれる女子高生。



そのまま下町の世界に女子高生が入り込む。




神社で携帯を出したかと思えば、



何かの番号を打ち込んでアンテナを伸ばし・・・




あらま日本刀に変身!!








キャラのカットがセリフと共に入る。








敵が登場すると刀を振り始める女子高生



切られる・・・







最後に正面に向かって刀を振り下ろし、






自分が切られて






おわり・・・







結局ゲームの中身はさっぱりわからずじまいじゃないかー・・・








と、思ったらちゃんと後半部分があったり。




平成13年の中目黒・・・

アクワイアの遠藤社長がスパイクに突撃!!




ナレーションがここから始まります。前半はテクノな音楽が流れてました。



「デコトラ伝説シリーズや、コリンマクラーレシリーズ、ファイヤープロレスリングなどでセンスの光るこだわりの作品を世に送り出してきたスパイクと、」




「天誅シリーズではゲーム性とグラフィックで、高いクオリティの作品づくりを証明したアクワイア。その両者が満を持して発売する新感覚アドベンチャーゲーム、侍。」








「プレイヤーが遭遇する事件は同じ時刻にあちらこちらで起こります。プレイヤーの選択が、ものがたりに反映されるさまざまな結末に導き出すのです。」






あとはキャラ作りの多様性、戦闘システムの豊富さの解説。
やはりこの自由感を売りにした作品だったのでしょうね。





「このようにマルチシナリオシステムにより、プレイヤーは主演はおろか演出までも手がけ、まるで一本の映画を創作する興奮を覚えることでしょう。」





と、前半は不思議な
いえ、見方を変えれば「PVらしいPV」があって、後半は普通に紹介系のPVでまとめられたビデオでした。


正直ゲームのPVでこういった芸術性を重要視したPVって少ないんですよね。
ゲームだって創作作品と言えるのに、わかりやすい紹介系がメインになってしまう。確かに前半部分だけだと何のゲームだかわからないから、わかりやすさが大事なのは納得といえば納得なのですがね・・・
そんな中でスパイク・アクワイア作品の自由感が、実はPVからも見て取れるのではないのでしょうか?


PVとは何か、販促のあり方とは、そんなことを考えさせてくれるすばらしいプロモーションビデオでした!!


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