価値ある無価値を追い求め~ゲームプロモーション博物館~

VHS・DVD・各ゲーム機ソフトと様々な媒体にわたって存在した【PV】なる存在を追い求めて、ひっそり存在する場所。

「プロモーションビデオ」と呼ばれるモノの呼ばれ方はどれ程あるのかを探る!

2019-10-18 22:02:02 | その他

 皆さんは
「プロモーションビデオ」
なるフレーズを聞いて思い浮かべるのは、大半が「ミュージシャンの曲と一緒に流れる映像」ではないでしょうか?

そうでない方はもしかして「爆走プレイステーション!」「シェンムー」、ファミコンウォーズ」等々お店でもらえたビデオを思い浮かべたりしませんでしたか・・・(そうだったら嬉しいな)



私が集めているゲームの販促で使われる宣伝映像の総称もまた「プロモーションビデオ」と呼ばれていることが多いのです。



しかし、実はすべての会社が「プロモーションビデオ」と統一した呼び方をしているわけではないのです。
同じ会社でも時期や作品ごとによって呼び方が変わっていたりすることもあったり。



ではどんな呼ばれ方をされているのか?
あわせて単に「プロモーションビデオ」といっても、様々な役割を持った種類があることも紹介していきたいと思います。


とりあえず見つけた呼ばれ方を実際の画像から切り抜いて紹介。


① プロモーション~系




ちゃんとプロモーションビデオと呼ばれている。
手持ちの中から探したらまあまあな数が見つかった。これがベースの呼ばれ方。
以下ちょっとずつ呼び方に製作側の味付けがされ、少し変化のある呼ばれ方がされているのがわかる。



プロモーション”用”ビデオになってちょっと変わった。大きな変化はさせたくないパターンか?



プロモーション”VTR”になったぞ。まだわかる変わり具合。



なんだ”VP”って??
と、どうやらwikiさんによると、ビデオパッケージの略称で販促や説明の為に作られるコンテンツのことをさすらしい。  
「ヴァルキリープロファイルのプロモーションビデオ」のことを「VPのVP」って呼んでもOKですね!
https://ja.wikipedia.org/wiki/VP









②~ビデオ系


「プロモーションビデオ」も「~ビデオ系」なのだが、こっちはプロモーションと言うフレーズを使わずに紹介した例を列挙していこう。







「セールスビデオ」、ゲーム会社さんの売りたい気持ちが前面に出ていて好きな呼び方ですねぇ。









「PR」って「パブリックリレーションズ」の略だそうです。。。(知りませんでした)




単なる新作ではなく、新作
ファミコン時代の販促にはこういう大げさ、、いや少年心をつかむ一文がよく書いてありますよね。






「店頭ビデオ」このフレーズもよく使われています。
店頭で流すことを目的としているため、普通は使い終わったら返却されるか破棄される運命にあるのです。

しかし昔はゲームショップの前で使い終わったビデオが、無料のお引取りくださいコーナーに置いてあったり、店員さんが誰かに譲ったり、長らく持ってたが手放したり、そう回りまわって私の元に集まってきたのです。










③目的をしっかりと持ってる系の呼び方

この項目が特に語りたかった内容。
販促以外の目的、また時期や状況によって細かく分けた販促を行う事を想定して作られたビデオもあります。











ここらの「仕入れ用」・「発注用」・「受注用」は実際の映像と一緒に、また日を改めてしっかりと説明したいと思います。


簡単に説明すると、
この映像を見せたい相手は店舗(つまりゲームを仕入れる側)であり、ゲームをお店から買ってくれるユーザー向けではないですよ。

とまあ「仕入れ用」、その言葉通りの中身なのです。



でもユーザーにも見せて良いんじゃないかな?と思いきや、このように「店頭上映禁止」
の記載がある事が多いです。








また、エニックスは1つの作品で、「予約促進用」のビデオと「販売促進用」と分けてプロモーションビデオを作っている懲りよう。






●まとめ●


呼称は本当にたくさんあるもんですね~

じゃあ結局”正しい呼び方”は何なのですか?!
その質問に対しては、

たくさん紹介して説明もしてわかる通り、フレーズは統一されてはいない。
結局意味さえ通じれば何の支障もない以上、「ゲームの販促で使われる宣伝映像」に対してしっかりとしたフレーズが統一されることは、今後もされることはないのであろう。という当たり前の結論に落ち着きたい。


みんなが「PV」と呼ぶ中、「VP」と呼んでプロモーション愛に差をつけるのもよし。




むしろ今回書きたかったのが、多様な呼称を紹介することよりも、

ゲームを販促するにあたって、プロモーションビデオの呼び方から使い方までしっかりと考えて、売りに出そうとするメーカーさんの熱意なのです。

そもそもビデオの呼称が書いてあるラベルなんてものは、ユーザーには普通見せないものですしテキトウにしても問題はなかったりします。それでも呼び方1つ取ってもこんなにあるものなのかと、私もまとめていて感心しました。
さらにとあるメーカーさんは専用のビデオケースを作っていたりします。


普通は見えない点、見せない点にも気を配り仕事をすることの大切さ、プロモーションビデオから学ばせてもらいました。



スーパーアレスタ PV

2019-10-08 21:09:49 | VHS・スーパーファミコン

記念すべき、第1回目の紹介するゲームプロモーションビデオは・・・

「スーパーアレスタ」
(機種:スーパーファミコン メーカー:東宝 発売日:1992年4月28日)

コンパイルシューティングでおなじみの「アレスタ」シリーズ作品。
昨今の人気の高まりはすごいものですよね~


ではそんなゲームのPVは一体どんなものでしょうか??

紹介にあたって使った画像下に、ツイッターアカウントのウォーターマークを入れておりますのでご了承くださいませー

さて早速VHS再生!




一瞬だけまっ黄っ黄の画面が出てきます。ここからゲームの発売に携わった東宝の映像事業部によって作られたPVだとわかります。映画の東宝のPV、期待が上がる!






な、なんだか堅苦しいフォントだ・・・ まあ1992年ですからね、これがカッコいい部類だったのでしょうか??





単色の背景が連続で続く斬新さにPVがはじまって30秒、既にインパクトは十分!(たぶん東宝さんはそんなにインパクト強める意図はないはず)



ここで早速面白いことが判明。
OP画面が違う!!!



画像お借り元 https://www.youtube.com/watch?v=MmgBFR-Lw2A

どうやらゲームは開発中バージョンらしく、実際の画面に比べてだいぶアッサリ。。
タイトルロゴの違いや点数表示のありなし、機体の作りこみの差は歴然。
進化の過程が見えるのは良いものですね~









東宝の社員さんらしき女性のナレーションがここから始まる。
「東宝が満を持して発表するスーパーファミコンソフト第1弾。東宝の特撮映画スタッフと、シューティングゲームの開発で高く評価を受けているコンパイルが、がっちり手を組み総力を結集したスーパーファミコン専用の完全オリジナルシューティングゲームです。」


先にいっておきますと、私はこういうPVの映像でしかゲームの中身を知らない。。。
なんて作品がほとんどですw
なのでこういった差なんかは動画サイトさんや、その作品のファンの方からの情報まかせだったりします。
なのでこの「スーパーアレスタ」はコンパイルのイメージしかなかったものの、東宝の特撮映画スタッフさんの力がどこらへんで発揮されたのか、知ってる方いましたら教えていただきたいです。。。



画像お借り元 https://www.youtube.com/watch?v=MmgBFR-Lw2A

1面の画面からPVは始まったが、どうやら差はあまりないように見える。
しいてあげれば上下にあるアイテムや自機数の表示方法などであろうか。








以降1つ1つの武器をナレーションの女性が丁寧に解説していくスタイル。
「まず、アイテムの1番はマルチショットです。1番ポピュラーな武器で・・・」
「・・・コントロールパットの上にあるRボタンを押すことで、ショットコントロールシステムが作動し・・・」

”コントロールパットの上にあるRボタンで”という、遠まわしな表現がクセになりそう。
決して間違いではないのですが、普段ゲームを遊んでらっしゃる方にスーファミのあれをコントロールパットと呼んでる派は少ないはず。。














2・3・4番目の武器紹介。ナレーションは武器の特徴の説明とどの状況で使えば有利に働くかの説明が続く。



















5・6・7・8番目の武器紹介。
7番目のスプライトでは
「・・・このアイテムを選択すれば通常のショットに加え、支援攻撃機が加わってきます。この小型でかわいい緑の物体が支援のスプライト機です。」

”小型でかわいい”まではいいが、緑の物体と言う表現方法がちょいと冷たいような気がしてしまう。
仲間なんだから”緑のロボット”とか、”緑の相方”とかでどうですか?








紹介が終わって1面ボスをちょっと見せてPVは終わりに近づく。
「・・・スーパーアレスタとスーパーウェポンという心強い支援を受けて、きっとあなたもあなた自身のパワーアップを味わうことができるでしょう。」

シューティングの醍醐味である、「成長」をしっかりとアピール。当時のシューターにしっかりと伝わったであろう・・・



「・・・東宝のスーパーファミコンソフト第一弾スーパーアレスタ。来年の3月発売です。どうぞご期待ください。」

えっ!来年!?
このフレーズから、どうやらこのPVは結構早めに出されていたと推測ができる。
最低でも発売より3ヶ月前、しかも実際に発売されたのは4月らしいのでソフトは発売より4ヶ月以上前バージョンであろうか。


さてこれでPVは終わりだが、普通シューティングのアピール面だと相手の機体が何がでる?どんなシステムがある?ゲームスピードは?などだと私は考えるのだが、10分間のほとんどを武器に集中して説明していたのは早い時期での販促だったからなのであろうか?
それともそこが超アピールポイントだと東宝さんは考えていたんだろうか、

こんな考察もまた乙なものだったり・・・



それにしてもだいぶ早い時期での販促な気がしてならない。
ここで最初のまっ黄っ黄画面を見直してみると、、、


”販促用プロモーションビデオ vol.1”

ま、まだ他にVHSが存在する可能性があるパターンですか、、、( ´∀`)
と、こういった具合にですね情報が本当にありませんw

vol.1で終わったのか、続きがあるのかもわかりません。
だからこそ皆さんからの情報が頼りなのです!!(しつこいアピール)


でもこの情報が少なく、わからないからこそ何があるかわからないワクワク感があるのも事実。






ぜひとも続きがあってほしいものだな~と望みつつ、いつかこの目でvol.2を見ることを夢見て・・・


ごあいさつ!

2019-10-06 01:35:42 | その他

当ブログにお越しいただきありがとうございます。


●このブログは

「テレビゲームにおけるプロモーション映像(PV)についての研究・発信・情報収集」

を主に目指しております。
使い終わったら忘れられる運命であるプロモーション品、そんな物を少しでも見つけて残していきたいと勝手ながら願っております。

●基本方針


中身を丸々動画にあげて紹介ではなく、中をキャプチャした画像を用いての紹介をメインにしていく予定です。その点ご理解くださいませ。



紹介する物につきましては基本は「PV系」がメインですが、それ以外にも個人的に興味を示したものも紹介予定であります。



また発信だけでなく、情報の収集もできるならばしたいというのが狙いでもあったりします。
昔おもちゃ屋さんでこんなの見た・・・ ゲーム屋さんであんなの見た・・・
なんてちょっとした記憶が蓄積されるのも、またよいものかとも思っております。




ついでにお話ししますと、ブログのタイトルである「価値ある無価値」とはどういう意味なのか・・・?



これから紹介するであろう品々を価値があると思っているのは、正直言って限られた人のみになるでしょう・・・(もちろん私含む)
限られた人にとっては「価値あり」ですが、多くの人にとってみれば「無価値」に等しいのです。

そもそも「ゲームプロモーションビデオ」というジャンル自体日の目を見ないどころか、私がジャンルとして捉えているだけであって、世間ではジャンルとして捉えられていないでしょう。まだ’その’地点にいる存在なのです。

それもそのはず。もともと販促を目的としたモノですので、ソフト発売が終わったら使命を終えたモノとして消える運命、自然の摂理。
そんなモノ集める人など、そう多くはおりません。集める人がいないと世に出回りませんし、仮に持っていたとしても「無価値」に思われてしまって破棄されてしまったり。プロモーションビデオの情報は出回らず、そして残りもせず・・・

故にゲーム関連のジャンルとしては捉われにくいのです。

でもですよ、その’世界’に迫ってみると意外や意外、面白いんですよ!!!
長々とジャンルが云々~と書いてますが、それよりもまずは言いたい。面白いと。

ぜひ一緒に迫ってみませんか・・・?



「価値はあると思っていても、世間様にとってはまだ無価値」・・・そんな現状を「価値ある無価値」としてブログ名にしてみました。


ここを見てくださった皆様が少しでも捨てられていく品々をほんのわずかでも「価値ある」と思っていただけると、何より嬉しく思いますし、「面白いもんだな。」と少しでも感じていただけるように紹介をしていくことを第一目標に書いていきたいと思います。



それではどうぞ楽しんでくださいませ!!!