がめらのフィールドノート

人と自然との出会いの中から湧き上がった想いや音楽、エピソードなどを、紹介します。

視覚障がい者キャンプのお手伝い

2017年07月09日 | アウトドア
初めて本格的な障がい者キャンプのお仕事に携わりました。今回は、T大学理療科の学生さんたちが対象です。1名を除いて、視覚に障がいを持っているかたばかり。舞台は山中湖畔の合宿施設。3泊4日のキャンプ実習です。スタッフは3名。学生ひとりひとりに誘導するスタッフがついているわけではありません。

施設につくと、玄関から部屋までの歩き方、トイレの場所、食堂の場所などを案内します。柱に激突したり、段差につまずいたり、階段から落ちたりしたら大変です。



お天気にめぐまれて、朝の散歩で、山中湖畔へ。



富士山が見事です。「おぉー、富士山がきれいですねぇ。」と、普段の感覚でつい言葉を発してしまします。毎年このキャンプを担当している先輩が、学生のからだを富士山の方に向けて、手をもって「このあたりから裾野が広がっていて・・・ここが頂上」と、学生に説明しています。




視覚から得られる情報がほとんどない方に、いかに自然の姿を伝えていったらいいのか。考えさせられることばかりでした。


最終日の夜はキャンプファイヤー。夜になると、ほとんどの学生が視覚を失います。でもキャンプファイヤーの炎の暖かさは伝わります。マキが燃えるパチパチという音も聴こえます。みんなで手をつないで、炎のぬくもりを感じながら歌を歌うだけで、ぐっと一体感が高まります。




初めての指導現場で、たくさんの学びがありました。

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