がめらのフィールドノート

人と自然との出会いの中から湧き上がった想いや音楽、エピソードなどを、紹介します。

月でも進む環境破壊

2009年03月09日 | アウトドア
今回は、「ナショナルジオグラフィック」の記事からの抜粋です。(ブログネタがないわけではありません、決して)

3月9日付の「ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト」に次のような記事が掲載されていました。

「月にやさしくない衝突型探査機の功罪」


もともと、根っからの天文マニアの私が、食いつかないわけがありません

以下、抜粋します

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 中国が3月1日に月周回探査機「嫦娥一号」を月面に衝突させ“着陸”を成功させた。その一方、NASAの科学者たちは氷が得られることを期待し、月の表面を粉々に砕く探査機を準備している。

(中略)

 「LCROSS」(エルクロス)と呼ばれる月探査機は、月に直径30メートルの穴を開け、そこにあった物質220トンを飛び散らせる。

 こういった乱暴な衝突は珍しいことではない。月は1960年代以降に送り込まれた25機を超える着陸船や軌道衛星、探査車で既に散らかっている。

(中略)

「どのような科学研究でも、衝突すれば月面の一部が間違いなく破壊される。それは良いことではない」と、NASAで月の試料を管理するゲーリー・ロフグレン氏は言う。

(中略)

 月がゴミだらけになる懸念に関しては、「LCROSSは衝突時にほとんど蒸発してしまう」と、NASAの広報担当者グレイ・ホータルオマ氏は説明する。また、舞い上がるほこりの雲が汚染されないよう、燃料は衝突前に廃棄するという。

(中略)

「人間は月面を少し散らかすだけだ。物質を蒸発させることも、岩を溶かすこともない」とロフグレン氏は説明する。また、同氏によると、月には大気も風もないため、がれきが動き回ってほかの場所を汚染する心配もないという。「金属の破片が月面に残るだけだ」。

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さて、ロフグレン氏の発言をどう読み解くか・・・。
私には、どう正当化してもダメなものはダメなのだ、と言っているように感じられます。

月のことより、まず地球が先だろっ!!という声が聞こえてきそうですが、私には、どちらも本質的に同じことだと思えてなりません。

街角でゴミをポイ捨てするのも、月面に探査機を捨ててくるのも、正当化しようとする論理は、似ているような気がします

いずれ、「富士山クリーン大作戦」みたいに、「月面清掃キャンペーン」みたいなのが繰り広げられるんでしょうか…

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