がめらのフィールドノート

人と自然との出会いの中から湧き上がった想いや音楽、エピソードなどを、紹介します。

小学6年生37人と三ツ頭を目指す

2013年09月13日 | アウトドア
最後のクラスの登山は、前クラス・前々クラスの硫黄岳一泊登山ではなく、三ツ頭日帰り登山です。

日帰りながら標高差は1,000m。決してラクな登山ではありません。
ある意味、スピード感が求められるので、かえってキツいかもしれません。


というわけで、一日目は翌日の登山のために「足慣らしハイキング」。

まずは寮からキープファームショップに出て、お弁当&ソフトクリーム!




キープファームショップからは、清泉寮にあがり、川俣渓谷のトレイルを進んで、吐竜の滝に向かって歩きました。








吐竜の滝からはキープファームショップに戻って寮へ帰りました。

うん、登りではまったく間があかない、すごい歩きっぷりです。
下りではちょっと間があいちゃうみたいだけど、たぶん大丈夫でしょう。



翌日7:45

ジャンボタクシーに分乗し、登山口である天女山山頂へ。
空には重い重い雲がおおいかぶさっています。
目指す山はどこにも見えません。

それでも準備運動をして元気に出発!!


前日同様、すごい登りっぷり。このまま順調に行けば、三ツ頭どころか、奥の権現岳まで行けそうなペースです。



一番急勾配の標高2,200m付近も一丸となって突破。体力的にきびしい前三ツ頭直下も、ファンキーモンキーベイビーズを歌いながらガンガン登っていきます。




10:30

・・・前三ツ頭。

一面のガスです。

私自身、夏山でここまで濃いガスは初めてです。

おそらく37人が縦にならんだら、列の半分から後は見えないでしょう。
風も強く、到着した子たちから、次々と「寒い」という声が上がります。

迷う余地はどこにもありませんでした。
全員を集めて「ここで引き返します」と告げました。


感傷にひたっているヒマはありません。
風をよけるためすぐに樹林帯に引き返し、着替えとお弁当。




あっという間の下山。


この登山で私はこどもたちに何を残してあげられただろう。

考え続けているうちに、この子どもたちの卒業までの道のりに、想いはうつっていきました。

この登山だけが卒業の思い出じゃない。もっともっといろいろな体験をこの子どもたちはしていくのだ。

それらすべてを深く深く心に刻み込んでほしい。

私の仕事はその中のほんの1ページを紹介しているにすぎないのだ。



このクラスの歌は、この3泊4日の思い出の曲ではなく、卒業へ向けての歌となって、完成しました。




「旅立ちのことば」

覚えていますか 出会いの季節 とまどいがちに 交わした言葉
月日は流れて 友と仲間と 山に挑み 築いた絆

  山と風と土と 空と森と水と 笑顔と歌声を 忘れずにいたい
  朝日と夕焼けと 夜の闇と炎と 夢とあこがれを 胸にしまって


走ったことも 登ったことも 笑ったことも 涙したことも
冬の雪も 夏の海も 秋の山も 覚えているよ

  ありがとうの言葉と さよならの言葉と ありったけの思いを あなたに伝えたい
  また会う日まで また会えるときまで 思い出を胸に あたためておくよ


さあゆこう 旅だちのとき この先の道はひとりで 歩いてゆくよ


  ふりかえらないで 立ち止まらないで あきらめないで 新しい道をゆく
  ありがとうの言葉と さよならの言葉と ありったけの思いを あなたに伝えたい

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