手を伸ばし
掴むは空でなく
互いの愛しみを
愛しみを離さず目指しなさい
涙は枯れるまで流しておきなさい
そして靴は脱いでおきなさい
いつか輝く
穏やかな砂地を
踏みしめあう時がくるのだから
愛しみを離さずに
(※ 読み: ”空”…くう ”愛しみ”…かなしみ)
手を伸ばし
掴むは空でなく
互いの愛しみを
愛しみを離さず目指しなさい
涙は枯れるまで流しておきなさい
そして靴は脱いでおきなさい
いつか輝く
穏やかな砂地を
踏みしめあう時がくるのだから
愛しみを離さずに
(※ 読み: ”空”…くう ”愛しみ”…かなしみ)
絵筆を握りながら
キャンバスの前で佇む
描こうとしているのは何か
救いか
冷静さの続きか
あるいは激(たぎ)る熱か
じっと何かが降りるのを待っている
絵筆を握り
キャンバスの前で
あなたの心から色がほとばしりだす時
もうすぐ
あなたのクローゼットに
あなたの可能性を仕舞い込んで
そのまま
忘れていたでしょう?
季節の変わり目を迎えます
衣替えをしましょうか
あなたの可能性を
あなたのクローゼットから取り出したら
もうこの先
仕舞ってはいけませんよ
あなたの部屋は
何処よりも美しく飾られ
あなたの心は
誰よりも輝くのですから
私はそんなあなたの部屋を
訪れてみたいのです
あなたの心が創りあげた空間
そのなかを歩く
あたりは優しい色に包まれ
穏やかな光が温めてくれる
そこここに
散りばめられた想い
優しく手にとり
愛でてみよう
幻のように時は過ぎても
芽生えた安堵が
私を導いてくれるだろう
そしていつかまた
ここを訪れよう
天仰ぎ
両手広げ
爪先からそっと歩く
香りに優しく包まれると
自然と笑みがこぼれてゆく
足裏に触れる草の柔らかさが
この身を癒し
目に映る花の美しさが
この心を躍らせる
あなたは世界に命を与え
あなたは世界を彩り
あなたは私を創りあげた
今日が私の誕生日
本当の私の誕生日
私になった日
丁寧に草を刈り
丁寧に水をやり
丁寧に花を包む
今日の陽射しはやわらかい
風もおだやかに流れている
美味しいお茶を淹れよう
優しい言葉を用意しよう
温かい心で癒していこう
もうすぐ時間
準備はできた
私の庭へようこそ
湧いてしまうのは
どうしようもない
偽れとは言わない
けれどもこれ以上
削がれていくのは
自分から断つべき
寄りかかれる所を
間違えないことだ
まずは全ての事を
白紙に戻してみる
自分だけを見つめ
新たに進んでゆけ
さぁさ、
自分を叩き起こそう
いつまで眠っている?
誤魔化さず
しっかり見るんだ
そのためには
目覚めるしかない
外は風が荒れている
大粒の雨が降りはじめた
さてどうする?
雨風が止むのを
ここでうだうだ待つか
意を決して
ここから今出ていくか
誤魔化さず
自分を生きるんだ