掻き乱される
触れても 触れなくても
あなたが私を狂わせている
ただ
もうあなたなしでは一瞬たりともいられない
さらに安い言葉で表現しよう
もうあなたなしではいられない
あなたなしでは
どっちつかずな態度は勘弁してください
掻き乱される
触れても 触れなくても
すべてが狂ってしまった
あなたに狂い
なにもかもが狂う
あなたがこれ以上動けないように
喰い尽くしてやりたい
そして私にとどめを刺してやるから
あなたを浴びて
踊り狂う
その身体に絡みついて
同化させる
どうかしてる
あなたを浴びて
踊り狂う
この舞台から
連れ去ってみせる
あなたを丸ごと
あなたを覗きこんでみる
たくさんの色が飛び交い跳ね返り
あなたのなかで光を放っていた
私はじっとそれを見つめる
あまりに綺麗で
何もかもを忘れて光を追った
あなたを覗きこんでみる
たくさんの色が飛び交い跳ね返り
あなたのなかが混乱していた
私はじっとそれを見つめる
あまりに繊細で
何もかもを忘れてあなたを追った
あなたが私を魅了し
あなたのなかに私は閉じこめられた
あなたが決して与えられないもの
それを私は何よりも欲している
矛盾などどうでもいい
壊してでも手に入れたい
そうして
私自身も破壊されよう
あなたと私
もう逃れられない
互いを知った時から
互いを知る前から
だから力づくでも
奪ってみせるしかない
しっかりと掴まえておいてください
その視界に戻ることはなくなりますよ
欲するがあまりの苦しさで
一刻も早くその腕から逃れようと
本心を裏切り飛び立とうとしているのですから
あなたの温もりがないと
生きることはできないと知りながら
馬鹿ですよね
けれども分かってやってください
持つ想いには
すべてを破壊し尽くすほどの強さがあり
独りでは抱えきれなくなっているのですよ
あなたを壊さないために
自分を壊そうとしている
あの人を救えるのは
あなただけだ
しっかりと掴まえておいてください
あなたの存在が
私の存在を気づかせてくれた
あなたの一滴が
私を爆発させる
あなたの一筆が
私を無限の絵に変える
そして
あなたの一声が
私にとどめを刺す
あなたを感じるために
すべてを剥ぎ取り
剥き出しで生きはじめる
何もかもが私を突き刺すようになった
あなたの瞬間を逃さぬよう
静かにじっと待つ
痛いとても痛い
剥き出しだから
あまりの痛みで意識が遠のいていく
あなたを余すことないよう
引き換えにしたこと
あなたを懸命に感じながら
私は生と死の狭間を生きている
こんな極限の世界
他にない
私をここに連れてきたのは
あなたです
私を剥き出しにしたのは
あなた
この世界で生きるしかなくなった
新世界
あなたが紡ぐ想い
あなたが編みだす命
あなたから溢れてくるものは
光を放ち闇を溶かし
この世界に価値が与えられる
私自身もあなたの作品であった
紡がれたものに
編み出されたものに
救われたのだから
あなたが起こす僅かな振動でさえ
瞬く間に爆ぜすべてを燃やしてしまう
あなたがほんの少し触れるだけで
瞬く間に昇華しすべてが眩くなりだす
私が唯一反応する
あなたという波
私は爆薬
あなたに投じられるのを待っている
なにもかも焼き尽くしたい衝動に駆られながら
心に宿る絵師が
その瞳に現れ
世界を塗りはじめた
あなたは創造主
なぞらせてください
憤りが生む
苦悩が生む
華やぎが生む
あなたの色を