根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

丸山(祖母傾縦走路) 4月30日(土)

2016年04月30日 21時53分09秒 | 大分県

   尾平越(1160m)~丸山(1334m) トレッキング    
     (当初計画は、笠松山を目指したがアクシデント出現で途中で断念)  

快晴

(アクセス) 自宅(発4:20)→竹田→尾平越トンネル・宮崎県側(着6:10)  (走行距離:68km)
(行程)  尾平越トンネル・本谷山登山口(発6:35)→縦走路出合(着7:15)→シャクナゲ散策
            (アクシデント出現)→ブナ広場→丸山頂上(着8:35)
            ブナの大木(着8:55)→アケボノツツジ散策後、折り返す(発9:50)→
             尾平越トンネル登山口(着11:00)

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この時季しか出会えないアケボノシツジと笠松山頂上から眺めた傾山の雄姿、
その時の感動が忘れられない。
残念な事には、その時の画像はPC取り込みの過程で消失してしまった事もあり
是か非でも登りたい気持ちが充満していた・・・。

 前日(29日15:09頃)も大分県由布市で震度5強の地震が発生し、
余震の続く中ではあるが、
比較的安定している尾根道歩きとなる本谷山・笠松山であるので
前回(2012-5-12)も一緒に登った 相棒の石ちゃんを誘い登る事とした。

距離の長い尾根歩きであるので時間に余裕を持っため早めに自宅を出発し
尾平越トンネル(宮崎県側) 6時:10分に到着。

祖母山~傾山縦走路出合いとなる「尾平越え」で透明度のある祖母山山稜の
展望を十分に堪能した後、稜線歩きに入った。
稜線沿いには咲き始めのシャクナゲの花が点在し、紅ピンクの濃淡で
色を呈していた蕾が特に美しかった。
そんな美しさに魅了され、写真撮りしながらの登路・・・。

私より先行して歩いていた相棒の姿が見えない、声を掛けても返答がない
登路の行く手にも姿がない・・・・・。
後戻りしてみると登路から5~6m下の谷側(大分県側)の斜面にその姿を見た
相棒は自力で斜面を登ってきたが頭に巻いたタオルには血が滲んでいる

シャクナケの写真撮りをしていたら足を滑らしたとの事・・・・。
その後、登路に戻り目的地に向かって足を進めた。

丸山頂上直下の登り坂で、
巻いている頭のタオルに血のにじみが増しているように見えた・・・・
相棒は「問題は無いので歩きは続行する」というが・・・。
此処は、私の役割として下山することを決断する(9:50)

尾平越トンネル登山口に11:00に下山し、一路帰路に着いた。

(その日の夜に病院で診察したが問題なしとの電話連絡があり、今回の結末となった)

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[縦走路出合から障子岳~祖母山の岩稜を望む]

[縦走路出合]

[丸山頂上]

[存在感のあるブナの大木]


[丸山頂上付近のアケボノツツジ八景]

 

 

[緒方町上畑集落に鎮座する「健男社」参道の杉並木]

(2016.12.30日 加筆)

 

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久住山 10月18日(日)

2015年10月18日 22時33分43秒 | 大分県

        久住山(1787m)・星生山(1762m)・扇ケ鼻(1698m)    
                      (赤川登山口から紅葉トレッキング周回登山) 

(行程) 赤川登山口(発7:50)→久住山頂上(着10:40~発11:30)→星生山東岩稜
     →星生山頂上(発13:00)→星生山西稜線を歩く→
     扇が鼻分岐登路出合で星生山西斜面の紅葉撮影(着13:30~13:50発) →
      扇ケ鼻・草台地東端から望むビュ-ポイント(着14:10~14:30発)→
          「添ケつる」付近の展望スポット(着15:00~15:10発)→赤川登山口(着16:10)

〇今年の紅葉は例年よりも一週間早いとのネット情報であるので黒岳や三股山は最盛を
 過ぎているだろうと思い、扇ケ鼻に照準を合わせて登る計画を立てた。
 九重連山の南に位置する久住高原側から久住山に登るル-トは三つある。
 沢水コ-ス(本山登山道)は過去に登ったことがあるが、赤川コ-スと 南登山口コース
 (南登山道)にはなぜか登る機会がなかった。
 今回、山友の石ちゃんの勧めで赤川登山口からトライすることとした。
 下田温泉の旅以降、秋晴れの穏やかな天気が続く、
 今日も秋空が高く広がり絶好の山行日和に恵まれた。

            扇ケ鼻から望む「肥前ケ城」西面の紅葉
 

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▼赤川温泉に上がる取り付け道路に入ると、運転席の窓には西部劇にでも出るような岩峰の
 シーンが遠望に迫る。
 肥前ケ城の東壁と盟主久住山の頂から下る西尾根を前景にして、その奥に星生崎の尖峰が
 気高くそそり立つ、初めて見るこのアングルの素晴らしさにときめいた。
 (季節を変えて冠雪していたら・朝陽に照らされていたら・雲海が湧いていたら等々のシ-ンが
 イメージされて来る)

  [国道442号線を離れ赤川温泉・赤川荘方面に向かう車道から仰ぐ
  星生崎の岩峰と肥前ケ城(左)・久住山(右)]

                  [星生崎の岩峰をズ-ムで]

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▼駐車場から、赤川荘へ上がる車道を歩くと直ぐに登山届のボックスが在り、道標に従い
 分岐を左に進み(直進は赤川荘)、下山路で使う扇が鼻への分岐を左に見て、
 木立の中を歩く。
 途中、溢れ出た硫黄泉で、コンクリトの筒が乳白色に染められ、特異な色彩に目が
 奪われる・・・。
 丸太を組んだ橋を渡ると、赤川の左岸側に登路が延び、砂防ダムの滝音が木立の
 向こう側から何度ともなく心地よく聞こえてくる。
 ドングリの大きな実が落ちる樹林帯の登路は、明るく気持ち良い登りで、要所要所には
 浸食防止の木段が施され整備されていた。

       [駐車場を離れ登山口へ、直進は赤川荘]

      [赤川谷から流れ下る瀬音を聞きながら・・・・]

  [爽快感溢れるミズナラの林を歩く、足元には肥えたドングリの実が多量に落ちている]      

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▼林道を2回程横切って尾根筋を辿り、赤川谷を左下に見おろす草地の小広場に着く。
 見上げれば久住山の頂上部が見え、荒々しい溶岩の断崖が剥き出しに見え・・・
 西側の水平目線には、柱状節理の肥前ケ城・北壁が見える。
 振り返れば、背中にずうっ と従えて、度々振り返って見て来た阿蘇五岳の涅槃像と噴煙・・・。
 今日の噴煙は、真っ黒な噴煙で最近にない勢いで高く噴火している。
   (何日か前には、「阿蘇中岳第一火口の噴火は停止した」 と気象台が発表していた
   ようであるが・・・)
               [毎日新聞のニュースサイトよりキャプチャ] ↓
     

▼小広場には先着の夫婦(五十路代)が憩うでおられる・・・。
 後着で、登山口からお互いに追い越し追い越されていた夫婦(六十路代)が着かれた。
 林道付近ですいすいと私達を追い抜いて行かれた単独行の老人の姿は
 既に見当たらない・・・。
 メジャールートの牧ノ戸コ-スと比べると本当に数少ない登山者で、今日出会った人は
 この5人だけであった。
▼小広場の草地から、登路は灌木帯に入り、岩場の急こう配が続く。
 胸突き八丁を四つん這いで登り詰め、展望抜群の展望岩に至る。
 眼下には、何の遮りもなく久住高原の裾野が長い広がりを見せ、
 大パノラマと高度感を堪能した。
 西側を望めば、久住山南斜面を下る紅葉と中景に肥前ケ城・遠景に扇ケ鼻の
 頂を空から見下ろすような気分で眺めた。
 展望岩から頂上までは目と鼻の先、10分程で久住山山頂に立った。
      
          [振り返ると阿蘇の噴煙が・・・
    今日はいつもより強い噴煙が周期的に連続噴火している模様が窺える] 

           [頂上直下の展望岩にて・・・高度感最高]

 [展望岩から望む久住山南斜面の紅葉、肥前ケ城東壁の柱状節理(中景)と扇ケ鼻]

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▼人波で賑わう頂上、眼下の避難小屋前には大勢の人の群れ、久住分かれ付近には
 登山者が行列を作って登って来る、まさに九重の銀座通りの趣である。
 そんな人の流れを楽しみながら頂上でランチタイムとした。

  [空は青く澄み渡り風も無く小春日和の暖かさで、頂上は人の波で賑わう] 
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▼下山路は久住分かれから星生山東尾根に登り、岩稜を歩いて星生山頂上に至る。
 頂上からの下りは草付きの稜線を歩き、星生山西尾根を辿って尾根末端に映える
 紅葉を楽しんだ後、扇ケ鼻を目指した・ 

                 
    [ 星生山頂上から西尾根に下り、尾根末端の紅葉] 

 [扇ケ鼻分岐付近の登路から眺める星生山西斜面の紅葉]                         

         [扇ケ鼻草台地から眺めた星生山西斜面の紅葉]

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▼扇が鼻へはミヤマキリシマの時季に花散策に来るが紅葉散策は初めてである。
 扇が鼻分岐付近で、肥前が城と扇が鼻の谷間に紅葉が見えていたので扇が鼻頂上には
 行かず、草台地の散策路入口を左に歩き草台地の東端に着く、

▼目を疑う様な紅葉の世界が対岸の肥前ケ城の西壁を彩ってる・・・。
 星生山西斜面の紅葉は想定に入れていたがこの場所の紅葉景観は九重連山の中でも類を
 見ないものがあり驚嘆するばかりであった。
 (紅葉の輝きは勿論であるが遠景に星生崎・天狗ケ城・中岳・稲星山そして盟主久住山の
  5峰が座し、肥前ケ城西壁を覆い尽くす金糸銀糸の彩りと久住高原のパノラマを草台地に
  座ったままで一望できるビュ-ポイトであった。

 ▼この場所から去り難いひと時であったが下山路に戻り、草台地の南側から下る。
 草付の斜面に取り付き登路はすぐに崖斜面を急降下して展望の無い樹林帯を歩く。

       [扇ケ鼻草台地東端から眺めた肥前ケ城紅葉の絶景]                  

 
         [相棒の石ちゃんと・・・]     

 [圧巻の紅葉に・・・・、このロケ-ションから去り難い]         

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▼傾斜が緩くなると登路は草原地に変わり展望が開け、再び肥前ケ城と久住山が
 望まれる。
 多分、この地は「添ケ津留」であろうと推測した。
 登路沿いのススキを踏み分けて、展望ポイントに立ち入る。
 肥前ケ城南壁基部から柱状節理の岸壁に、張り付いて駆け上がる錦繍の
 紅葉と久住山南斜面を流れ下る紅葉絶景を仰ぎ見ることとなった。
 このロケ― ションも素晴らしい・・・。

▼扇が鼻草台地からは、見えなかった部分が見え満足感を味合う。
 そんな気分に浸っていると、私たちの傍に単独行の女性(五十路代)が来られ、
 景観の素晴らしさを共感した。
 女性は大分の方で山は体力保持のため周期的に登っているとの事・・・。
 爽やかな大分弁を聞きながら下山路を共にし、馬酔木の群生地を抜けて登山口に下山。

 [扇ケ鼻から下り、「添ケつる」付近の登路沿いから仰ぐ肥前ケ城と久住山:
          最後の展望スポット]

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(2015.12.26日 加筆)  

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扇ケ鼻 10月7日(水)

2015年10月07日 22時48分09秒 | 大分県

    扇ケ鼻(1698m) 「朝駆け」登山   
快晴

(行程) 牧ノ戸峠登山口(発5:00)→扇ケ鼻分岐(着6:00)→扇ケ鼻頂上(着6:35~発7:00)→牧ノ戸峠登山口(着8:50)

〇山野草の手入と庭の草取りに追われ、山行頻度が少なくなる昨今、6ケ月振りの山行となる。
 「山粧う(ヤマヨソオウ)」この時季は、春の桜と同じで気が浮き立つ心境となる・・・。
 来るべき紅葉遊山に備え、足慣らしの山行として距離の短い扇ケ鼻に「朝駆け」することとした。
 もちろん朝駆け登山などは初めての経験である。

〇常日頃愛読しているHPに「九重連山の光と影」というサイトがあり、
 「朝駆け・夕駆け」の山行記と九重山に関する歴史等が重厚に語られている。
 このサイトの管理者であられる人物像に憧れやまない私である。

〇せめて一度は経験したい朝駆け登山、今日はその第一歩の山行日となる。
 山友の石ちゃんを誘い、3時30分に我が家を出発予定であったが石ちゃんの
 「車のキ-が見つから無い・・・」というハプニングが起きて、私一人で行くこととなった。
 家を出たのが4時を過ぎてからとなり牧ノ戸峠着が4時50分となった。
 なんと~薄暗い駐車場に石ちゃんの姿が、私を待ち構えていた。
 「キ-は土間に落ちていた」・・・・。 

 

▼久住山の今日の日出時刻をネットで調べると6:13分と記されていたので、
 其れまでには扇が鼻山頂上に立ちたかったのであるが・・・。
 扇が鼻分岐直下の登路で夜明けの気配がしらじらと訪れた(6:00)。
 扇が鼻北斜面の登路(6:20)からで朝日に焼ける遠景の涌蓋山を望み、
 草台地に上がった処で(6:30)赤く染められ変幻してゆく、扇が鼻頂上の岩峰を拝んだ。
▼頂上に向かう草台地の登路では、雲海に浮かぶ阿蘇五岳を終始眺めながら歩く。
 流れゆく雲海を早く頂上で眺めようと思う気持ちが高ぶってゆく・・・。
▼頂上からの眺めは圧巻そのものであった。
 瀬の本高原全景が雲海で覆われ、東から湧いて西へと流れ、時には急流や濁流となり、
 時には入道雲のように立ち上がつては阿蘇五岳を包み、そして消えゆく・・・・。
▼予期しない雲海の一大ショ-に巡り合い、朝駆けの冥利に興奮した。
 頂上は瀬の本高原からの吹き上げ風で寒い、岩陰に佇むがさすがに寒い・・・。
 雲海が繰り出す阿蘇五岳の山姿の変容は、まだまだ続くが、寒さには応えきれず30分位で
 頂上から離れ下山路に着いた。

 [扇が鼻分岐直下の登路から、由布岳・双耳峰のシルエットを望む] 

 [扇が鼻草台地の登路から、朝焼けの涌蓋山を望む]

 [扇が鼻草台地南から、雲海に浮かぶ根子岳を望む]                                                                                   
  [草台地の登路から、日の出に染まる扇が鼻頂上を仰ぐ]        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
流れゆく阿蘇五岳の雲海

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  [沓掛山稜線から、登路沿いに映える落葉松林を望む:下山路にて]

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[下山後、「ラピュタの道 (天空の道)」と呼ばれる阿蘇北外輪山の外輪壁を辿る坂道(正式名称は「狩尾牧野道路」)を散策]

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 (2015.12.26日 加筆)

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鋸山 3月30日(月)

2015年03月30日 23時03分55秒 | 大分県

  田原山(別名は 鋸山 のこぎりさん・543m)   

                              快晴 

田原山(鋸山)への地図 ←(Google マップ)

(アクセス) 宮地(発6:30)→由布院(着7:35)→杵築市山香町・鋸山登山口(着8:35) 走行距離111km
(行程) 登山口(発8:55)→転落事故と鉢合わせ(9:30~9:45)→大観峰(着10:05)→
     八方岳(着10:20)→転落地点通過(10:34)→股覗き岩(着10:55)→
          囲観音堂(着11:20) →登山口に下山(着11:50) 
          熊野磨崖仏見学(12:10~昼食~13:45)→帰宅(着16:10) 
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〇 国東半島は昭和40年、社員旅行で行ったことはあるがその後は訪れること無く、
  現在に至っている。
  登山ガイドブックを見ると、鹿嵐山(2013-11-26) で見たような奇岩怪石の景観を持
  つ岩稜の山々があり、かねてからこの山域に一度は入りたいなぁ~と
  思っていた。
〇 徹爺さんと登る「次なる山」を国東方面にお願いしていたところ徹爺さんが過去
  に登られた「鋸山」を 選定され、山行日和を選んで今日の登山となつた。
〇登山口までの走行は、やまなみハイウェイ(R11号線・湯布院)から県道617号線に入る。
  塚原温泉郷(県道616号)の湯煙を右に見て大分自動車沿いを走り、
  陸上自衛隊十文字原演習場(R500号線)の広大な敷地に圧倒されながら更に
  県道218号~24~42~655号と走り「山香温泉・風の郷」を過ぎて、出発から
  2時間で(走行距離111km)登山口に着く。 
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         [登山口駐車場に建つ案内図(立派な案内板に感心する・・・)]

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 [今日の登山コ-ス: 黄の矢印]    [「風の郷」を過ぎて広域農道沿いに在る、鋸山登山口]
                       
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▼広がる荒野を・・・岩稜が囲むような景観に、春の陽光が燦々と照る。
 徹爺さんがH15.5月に登られた時は杉林で鬱蒼としていたとのこと・・・・。
 その面影は一変し、植林は伐採され「雫石」の苔むしも消え去りその様変わりに驚
 いていられたようであった。

        [登山口から約15分の登路、右側には作業道が並行している]

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[この地方独特の岩峰が林立で迫り、登高意欲に駆られる。右前方には雫石が写っている]

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▼稜線を隊列で歩くパーティーを眺めていたら・・・突然の転落者。
 私達が最初に駆けつけて声をかける。
 転落された五十路くらいのご婦人は意識もシッカリして怪我も無かったようである。
 尾根からは10M弱、転落されたと思われる が、樹木の根元に横伏せで止まり
 幸いした。
 (本人いわく)「岩の上に足を降ろそうとしたらフラツイテ踏み外した。背負って
         おるリックがクッションになつた。25名で宮崎から来た」とのこと
▼隊列の先頭からトランシ-バ-の交信のやり取りの声が聞こえ・・・
 先導者が尾根から降りて来られた。
 「後頭部を打たれた様子であった」と徹爺さんは先導者にフオロ-されておられた・・・・。
▼シンガリの二~三人がすぐさま尾根斜面を駆け降りて来られ、迅速な事故対応
 に感心しながら、私たちは登路に戻った。

    *帰宅後、「宮崎・25名の登山パーティー」をネットサーフィン  (クリック)
   http://kooen.sakura.ne.jp/ooyodo/%e5%b1%b1%e6%a5%bd/%e7%94%b0%e5%8e%9f%e5%b1%b1%ef%bc%88%e5%ae%bf%e6%b3%8a%e7%99%bb%e5%b1%b1%e4%ba%8c%e6%97%a5%e7%9b%ae%ef%bc%89/
 
                     [転落現場]

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[大観峰頂上から八方岳(右)と主尾根となる岩稜そして谷を挟んで屏風岩・太陽石方面を望む]

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[大観峰から鞍部に戻り、登り返しの急傾斜の岩尾根を、鎖を伝って八方岳のピ-クに立つ]

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                [八方岳から大観峰を振り返る]

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▼気になる宮崎隊の様子を八方岳頂上から窺うと、隊列はすでに「経岩」付近に
 見え、順調な歩きのようである。
 転落者は病院に運ばれたのであろうか ?? 私の脳裏は駆け巡る・・・・・・。
▼八方岳から10分位下ると転落事故の現場に差し掛かる、その手前に「事故多発」
 の標識が在ったのは確認したが、さほど危険を感じる、登路とは思えない。
 ただ傾斜のある段下がりの道で露岩を踏む足運となつていた。
 転落地点と思われる場所から下を覗くと、足元の直下は段下がりの棚状地形で
 岩松が密生している・・・・。
 この棚状地形でワンクツションしたのが幸いしたのであろうと推測された。
▼わが身に振り返って考えると、教訓としては
      「運ぶ足元の位置は確実に見届け、気を抜かぬこと 」
  
                    [転落地点を確認する]
                       

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      [股覗き岩から対岸の屏風岩等の景色を望む]     [太陽石]
                          

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    [太陽石をズ-ムで撮影: 「股覗き」の命名の云われは・!?
                       ・・・ 男性の私が覗いても解からない(笑)]

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 [大輪で色も濃く、早咲きのツツジが股覗き岩頂上に一株だけ咲いている・・・ツツジの種類は? ]

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▼熊野磨崖仏までの縦走コ-スはまだまだ続いて、岩稜を西進することとなるが
 今回は囲観音堂を経由して下山し、残りのコ-スは紅葉時季に再挑戦することとした。
                    [囲観音分岐]
                    
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             下山後、車で移動して「熊野磨崖仏」を見学

(ウィキペディア百科事典より)
 熊野磨崖仏への入り口は、豊後高田市田染の田原山(鋸山)山麓にある
 今熊野山胎蔵寺(いまくまのさんたいぞうじ)である。この寺の脇から急な
 山道を300メートルほど分け入ると、鬼が一夜にして積み上げたという伝説
 が残る自然石を乱積にした石段に達する。この急峻な石段を登ると左手が
 開け、岩壁に刻まれた2体の巨大な磨崖仏が現れる。また、石段を登りきる
 と熊野神社がある。
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                  [熊野権現鳥居と鬼の築いた石段]
                       

                      [不動明王像・ 高さ8m]

                     [大日如来像・ 高さ6.8m]

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            [不動明王像]           [大日如来像]  
                     

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(2015.7.5日 加筆)

 

 

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