根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

阿蘇「ラピュタの道」直下の野焼き 3月24日(日)

2019年03月24日 23時40分24秒 | 阿蘇山系

阿蘇「ラピュタの道」直下の野焼き   
 (阿蘇市狩尾地区) 

平成31年3月24日 晴

(行程) 自宅(発10:00)→城山展望所→大観峰経由内牧→長寿ケ丘つつじ公園
         (着12:00~昼食~13:00)→野焼き現場・集落民待合場所(着13:30)
     野焼き火入れ(14:00)→野焼き現場から離れる(発15:30)→長寿ケ丘つつじ公園(着15:45)

阿蘇市管内の一斉野焼きは、南山(阿蘇山麓一帯)・北山(北外輪山一帯)に区分され
別々の日程で例年実施される。

南山は2月24日既に終わっているが、3月3日(日曜)予定であった北山は
「野焼き天候」に恵まれず四週遅れの今日決行となった。
野焼きボランティアの方々も延期延期で気がかりな日々であったであろう・・・。 

私お気に入りの野焼き見物場所は「像が鼻の木落牧野」であるが
今年も昨年に続いて「ラピュタの道」直下の「狩尾地区牧野」を再度見物することとした。
(昨年は火入れ時間に間に合わず野焼きシ-ンのクライマックスを見損なったため)

「ラピュタの道」直下の火入れは午後の時間帯になるので
その前に「北外輪山野焼き風景」の全般を観てみようと思い立ち
「やまなみハイウェイ」経由で車を走らせた。

城山展望所から東外輪山の野焼き (願成就坂山頂部付近)を眺め
そして大観峰付近のミルクロ-ドから北外輪山の枯れ野に立ち上る煙を見て
目的地の「長寿ケ丘つつじ公園」に着く。

 

[市道狩尾幹線から左(西)に入った牧野道沿い]

[市道狩尾幹線から左(西)に入った牧野道沿い]

[ここから牧野道は更に奥に入って往く、]
手前の丘陵を左に捲いて進むと巨大な「砂防ダム」にぶち当たる。
野焼き隊員は堰堤沿いを渉って、
更に対岸の山腹に火を入れてゆくが・・・
ここから先は危険と感じ、現場を離れ、下山することとした。

(2019.4.21日 追記)

コメント

紅葉散策  11月6日(火)

2018年11月06日 22時35分47秒 | 阿蘇山系

山裾の(根子岳・北向山) 紅葉散策   

平成30年11月6日 快晴

今年の紅葉は例年にない、燃える色づきで染まった山々が
総じて多かったのではなかろうかと思う
(真夏日の多さと、度々の台風がもたらした降雨の影響で・・・)次第である。

ちなみに我が家の庭の紅葉も居住以来、初めて見る紅葉模様で
日毎に変わり行く色づきを眺めて楽しむ秋の日々である・・・

そんな中で、過去に散策した「鍋の平」の紅葉もさぞ美しいだろうと思い、
秋晴れに誘われ急きょ思い立って車で出掛けた。

根子岳山口谷からの紅葉景観(平成30.11.6)

根子岳 (鍋の平にて) 

  (行程)  「鍋の平」牧野ゲ-ト(発9:10)→「山口谷」堰堤河原(着9:40~発10:5)
            「鍋の平」牧野ゲ-ト(着10:35)

↑ [「上色見前原」集落車道から望む根子岳南面の全景]
左から西峰(1394m別名:嫁の平)~天狗岩(1433m)~南峰(1308m別名:山口山)

↑ [鍋の平牧野から望む根子岳南面]

↑ [牧野道を歩いて山口谷を目指す]
屹立する岩峰群の主峰天狗岩の勇姿は、西峰(左)と南峰を前衛に従え、
天高く澄みきった青空を突くかのような荘厳さを感じた。

↑ [登路から望む主峰天狗岩]
 

↑ [堰堤河原広場から望む山口谷の景観]

↑ [鮮やかな紅葉と眼前に迫る岸壁群]

↑ [登路沿いを彩る高木の楓]

 

北向山 (阿蘇長陽大橋にて)   

(行程) 長陽大橋(着11:30~橋を往復散策~発12:00)

先日(11/4日・里の法事の帰り道)、車窓から眺めた北向山の紅葉を
もう一度見ようと思い立ち「鍋の平」からの帰路選定を長陽経由とした。

先日見た時は、陽が沈んだ後の時刻(17:00頃)であったので、
色づき加減は掴めなかったが、紅葉状況は見頃かと思われた。 
今日も、時間的には山腹の「日差タイム」はモット後の時間帯(14:00~16:00?)
に成るかと思われるが取り敢えず寄り道することとした。

栃木温泉小山旅館入口付近の路肩に駐車して、
国道325号を歩くこと15分位で長陽大橋に着く(11:30分)。
北向山山腹は「案の定」陽は未だ射していない・・・・(想定内)
色づきは最盛の見頃と思われるが紅葉が放つ(反射する)鮮やかな彩りを
愛でるまでには至らなかった。 

立野渓谷は
その昔(昭和50年頃)、子供たちを連れて栃木温泉「碧翆桜」の温泉プ-ルで遊んだことや
湯船から眺めた川向うの原生林の景観等々が思い出される・・・

今回、長陽大橋を歩いて往復することは初めての体験である。
眺める眼下の立野渓谷は、かって北向山原生林が白川の水面まで覆っていたが
熊本地震による山裾崩壊で岸壁が落石し、岩肌の爪痕となっている。 
そういいながらも、
渓谷を覆う北向山「原生林」と恐ろしいくらい深い谷底を洗う「白川」が
織り成す自然の造形は、実に壮大な立野渓谷となっている。 

立野ダムが完成したらこの渓谷の「自然美の遺産」を失うこととなるであろう。
ダム建設には疑問が残る・・・。
(洪水対策であれば白川の護岸工事でカバ-するのではなかろうかと思うが)

↑ [長陽大橋左岸側から眼下を望む]
眼下の流れは白川(左)と黒川が合流する箇所で橋桁は黒川に架かる。

↑ [前方の赤い鉄橋は南阿蘇鉄道「第一白川橋梁」]
熊本地震で被災し、現在は運休中・・・

↑ [長陽大橋右岸(黒川)橋桁横の柱状節理]

↑ [柱状節理の断層]
柱状節理は立野火口瀬の各所で見られる。
北向山登山ル-トの岩戸神社付近の断崖で(写真)
熊本地震で崩落した阿蘇大橋の橋桁直下で(写真)

↑ [立野渓谷の紅葉(白川上流側からの眺め)]

↑ [北向山の紅葉(白川下流側から上流側を眺める)]

(参考資料として山行歴を添付)→ 北向山・南郷往還路跡縦走

  (2018.11.27日 追記)

コメント

杵島岳~往生岳 3月17日(日)

2018年03月17日 23時33分13秒 | 阿蘇山系

杵島岳(1326m)~往生岳(1238m)縦走

平成30年3月17日 快晴

(行程) 古坊中(スキ-場跡地)登山口(発11:00)→古御池火口群分岐(11:35)→
          杵島岳頂上(着12:00)→ 杵島岳火口お鉢右廻り(西峰~北峰)→
     火口北縁往生岳分岐(着12:25)→往生岳登り口(着14:40)→
     往生岳南峰(着13:10)→往生岳北峰(着13:20~昼食~発13:50)→
     古御池火口群火口壁上部(着14:30)→展望台1224mピ-ク(着15:30)
     →古坊中登山口(着15:50)

野焼きの後は、何の遮りも無く、足の趣くまま自由奔放に、
広大な阿蘇原野の往く果てまで歩き回れる・・・
この醍醐味は、歩いた人のみが感受する野焼きがもたらす山歩きの楽しみ方の一つである。

なかでも、山の頂上まで燃え上がる野焼きは杵島岳・往生岳だけかと思われる(多分に)。
「杵島~往生」の縦走は、この野焼きの後が一番楽々に
歩かれるgood timingとなる。

(過去の山行歴)

  ①2007年05月19日 杵島岳 
  ②2008年10月16日 烏帽子岳~杵島岳~往生岳(登頂断念)
 ③2009年01月28日 往生岳~杵島岳
  ④2009年04月30日 往生岳

 

↑ [庭の紅梅と遠景に往生岳]
今朝、紅梅の写真撮りに夢中になっていると、黒肌の往生岳が素晴らしい透明感で観える。
今日は風もなく空は澄み渡り絶好の山行日和と感じ、にわかに登高意欲に駆られた。

↑ [一の宮町古神地区の車道から望む往生岳]

↑ [阿蘇パノラマライン(県道111号線:東登山道)から望む米塚 ] 

↑ [古防中登山口]
昔し在った人口スキ-場跡地(昭和43~平成15)から出発。
このスキ-場や草千里の天然リンクは、私が20代頃に遊んだ思いでの地でもある。

↑ [登山口に建つ散策路案内板]

↑ [散策路展望台から望む対岸の烏帽子岳
尾根上に延びる登路がはっきりと覗える。

↑ [展望台付近から望む杵島岳南東斜面]
正面左カ-ブから取付き、野焼き後の急斜面を直登する。

↑ [古御池(こみいけ)火口群分岐]

↑ [杵島岳・南峯直下の登路からの展望]
眼下に古御池火口群のお鉢と遠景に噴煙を上げている火口丘を望む。

↑ [杵島岳頂上にて]

 

↑ [杵島岳火口お鉢巡り(時計回り)の途中から立野火口瀬を望む]
熊本地震本震で大規模な土砂崩れが発生した山斜面の崩壊源頭を見る。

↑ [火口北縁往生岳分岐から古御池火口群を眺める]
復路で歩く、火口縁の上部が登路となる。

↑ [火口北縁往生岳分岐直下の登路から往生岳を望む]
往生岳山頂は三つのピ-クからなり、前面ピ-クが南峰で奥左に西峰その右に北峰
最高点は南峰(1266m)であるが、三角点と山名標識は北峰(1238m)に置かれている。
ちなみに西峰は1228m。

↑ [杵島岳~往生岳縦走十字路、往生岳取付き]
杵島岳と往生岳の鞍部に位置し、手前の踏み跡が杵島岳北峰から下ってきた道筋で、
西方の牧草地から登るル-ト(左)と古御池の火口縁上部を辿るル-ト(右)と出合う。
この付近は夏場であれば萱の密生で、
ル-ト探しとヤブ漕ぎに悪戦苦闘の連続となるところである。
往生岳にはここを直進して「牛の踏みつけ道」を辿る。

↑ [往生岳南峰直下の登路から眼下の米塚と外輪山越しに鞍岳を望む]

↑ [往生岳南峰直下の登路から杵島岳北峰を望む]
野焼きの後だけに縦走路の登路が手に取るように確認できる。

↑ [往生岳南峰直下の登路から渡神岳と思われる三角峰を望む]
自分の足で極めた頂きを、他山から眺めることは楽しいひと時を過ごすものである。

↑ [往生岳南峰直下の登路から八方ケ岳と思われる山姿を望む]

 

↑ [往生岳南峰直下の登路から眼下の古御池火口群とその奥に烏帽子岳を望む]

↑ [往生岳南峰頂上]
以前は(2009年1月)この場所に山名の標柱が建っていた。
(何かの間違いであろう・・)

 

↑ [南峰からの登路で北峰を望む]
南峰と北峰の間の噴火口跡が間近に見える。

↑ [往生岳北峰頂上]

↑ [北峰から西峰を望む]

 

ここから復路にて

↑ [杵島岳縦走路出合から古御池火口群火口壁上部を望む]

↑ [古御池火口群火口壁上部縦走路から火口跡の火口底を望む]

↑ [散策路展望台1224mピ-クから縦走路を振り返る]

帰宅途中の車道から撮影

↑ [根子岳と楢尾岳の尾根を確認]

↑ [阿蘇市竹原地区の車道から根子岳を望む]
手前の建物は「かんぽうの宿阿蘇」

↑ [根子岳見晴新道ル-トを確認する]
屏風岩も視えている

(2018.5.26日 追記)   

コメント (3)

阿蘇「ラピュタの道」直下の野焼き 3月11日(日)

2018年03月11日 22時26分31秒 | 阿蘇山系

阿蘇「ラピュタの道」直下の野焼き   

平成30年3月11日 快晴

 

 [「ラピユタの道」西隣の急峻な尾根斜面]
今回最大の野焼きシ-ンの場所であったが撮影ポイントに着くのに
間に合わず残念…それでも湯気のような煙も見応えあり。

 [ラピユタの道に繋がるピ-ク]
黒焼けの山肌を左から右に迂回し、山頂部を経て
「ラピユタ」の景観に出合うのであるが
現在は熊本地震で崩落し、市道狩尾幹線は通行不可。
山頂部にはガ-ドレ-ルが視えている・・・

 [市道狩尾幹線から、野焼きの風向きを見守る狩尾牧野の人々]


(2018年3月11日その1)

 (2018年3月11日その2)

 

コメント

象が鼻のキスミレ 4月22日(土)

2017年04月22日 22時49分52秒 | 阿蘇山系

     象が鼻(789.7m・別名:蹴落ケ鼻)   
(キスミレ散策)

快晴

(行程)①牧野道通行止め・路肩駐車(発10:50)→キスミレ群生地(着10:58~花散策)
       →象が鼻頂上(着11:40)
     ②ミルクロ-ド沿いの原野のお花畑に立ち寄る(着12:10~発13:00) 

黄スミレの盛りは過ぎていると思っていたところ、今朝の新聞を開くと
「今年は一週間から10日ほど遅い・・」との写真掲載があり、
あの時(2008.4.20日)見た ・・・キスミの感動」をまた味合いたいと心が騒いだ。

 昨年の暮れから出現していた肩等の「こわばり」も投薬効果で順調に
回復状況が感じられているので、急きょ遠退いていた登山靴を履くこととした。    

  [新聞記事(2017422日・朝日)のスクラップ]

通常は小嵐山公園側から外輪壁の牧野道を辿るのであるが
熊本地震による崖崩落で通行不可であることは承知していたので
反対側のミルクロ-ドに上がり木落牧場から牧野道を走った。

牧野道は外輪坂の下りに差し掛かる所(像が鼻頂上直下)で進入不可となり
駐車地からわずかに歩いて勝手知った群生地に着く。 

野焼きで焼かれた黒褐色のススキの燃え殻の中に、
緑の葉を従え咲くキスミレの黄、原野斜面を覆うこの「さま(景観)」は
この時季のみ観ることが出来る花園の世界であろう・・・。

ただ今回は、花の盛りは過ぎていたようで
「過去に見た、あの光景」(前述の)までには至らず早々に切り上げて
別の「お花畑」に立ち寄ることとした。

↑ [ミルクロ-ドから木落牧場の牧道に入る :復路で撮影]

  [崩壊復旧工事現場、ここから進入不可]

  [熊本地震による牧野道の崖崩れ]

  [上記、崖崩れ付近の原野斜面、遠景は阿蘇谷と高岳]

  [左側の牧野道から取付いた象が鼻の入口、三角点は尖端の奥]

  [象が鼻の三角点]

  [象が鼻頂上から離れ、ミルクロ-ドに戻る途中での景観]

  [萌え木の山桜、茶褐色を帯びた萌黄の葉っぱ]

 

(帰路の途中で)、
 ミルクロ-ド沿いの野草のお花畑に立ち寄る(着12:10~発13:00)  

             * お花畑への地図 (←Googleマップ )
             * お花畑への地図(入口の画像) (←Googleマップ )

予てからこの場所にお花畑が在ることは知っていたが立ち寄るのは初めてである。

ミルクロ-ドから散策路に立ち入ると直ぐに原野の湿地から集まった
せせらぎが二方向から合流して沈下橋の下を流れている。

木柵の散策路は在るが、散策路からでは花は見えない。

小川に沿うて、足を運ぶと一面にキスミレあり、桜草あり、立金花ありの衝撃で
高揚していく自分を感じた。(期待半分で立ち寄ったため)

せせらぎの上流に行くに従って花園の光景は更に増し、
興味津々の散策となった。

川面に浮かぶ立金花、桜草の群生広場、原野斜面を彩るキスミレ・・・
往復1km程度の散策であったが
まさに密度の高い花園を覗いたような素晴らしい原野の中のお花畑であった。

 [ミルクロ-ド沿いに建つ「阿蘇地域振興局林務課」の看板]

  [散策路入口、柵の右側が花園で小川が流れる]

  [小川の右斜面原野にキスミレが群生]

  [雉筵(きじむしろ)]

  [筆竜胆ではなく、春竜胆と思われる?]

  [水面に咲く立金花]

  [小川の立金花]

  [せせらぎと立金花]

  [桜草の群生広場]

  [鮮やかな色合いの株]

  [花名は、 ?]

  [群生広場2]

  [群生広場3]

  [上流側から散策路入口(ミルクロ-ド)までの登路を振り返る、遠景は九重連峰]

  [川面に咲く桜草]

  [せせらぎの立金花、立ち姿が綺麗]

(2017.7.7日 加筆)

コメント