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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

巨人×横浜×横綱でXserve

2004-04-25 | ぷらぷらアーカイブ
東京ドームの巨人×横浜戦に行った。

3-3の延長十回二死一塁から金城が左中間へ決勝2ランホームランをブチかます。その裏ではそれまで静寂を守っていた大魔人が降臨し、5セーブ目で締める。とてもいい試合だった。

でも、そんなことより、横綱だ。↑の写真の横綱なんだ。いや、正確には横綱ではないかもしれない。しかし、やたらトイレの近い彼が私の横を通り過ぎるたび、周りの空間が一気に“角界”へと昇華し、「脳内両国国技館」で、彼は間違いなく「脳内横綱」だったんだ――。

ペタジーニがソロ4号ホームランを打ったときに彼が言い放った「どすこい!」が忘れられない。

ファールボールを腹で受け止めたときに彼が言い放った「ごっつぁんです!」が忘れられない。

ちなみに、私が巡回サイトのチェック用に利用している、「アンテナ」と呼ばれる更新通知機能付きブックマークサービスでの個人登録名は、「どすこいアンテナ」という。ここからすべてを察してほしい。それでも、一言だけ遺すとしたら……、

巨人×横浜×横綱=∞。

今日は、俺にとって生涯忘れられない日になっちまったぜ。おっと、涙がでてきやがった。……いや、これは涙なんかじゃねぇぜ。清めの撒き塩が目に入っただけさ。そこのゴスロリお嬢さん、そんなに見つめねぇでおくんなせぇ。ここは土俵じゃねぇし、ましてや深夜の洋館でもない。球場なんだ! こんちくしょうめ。

ほか、まぶたに焼き付いている青春のメモリーをここに遺したい。

_PICT0089.jpg今日のドームは55,000人の超満員。客だけでなく、場内職員も数千人オーダーでいるだろうし、売店である程度の衣食住も供給されていることを考えると、もうちょっとした城塞都市だなぁ、と思った。思わず、こいつら全員から1万円ずつ寄付してもらったら(←注:カツアゲといえないところに人がらが偲ばれます)、いくらになるのか計算してしまった。

_PICT0103.jpgブレークタイムを見計らって飛ぶアド飛行船。こんなところにまでゲイツの魔手が。横綱が、「北風と太陽」の北風ばりに、どすこいブレスで必死に吹き飛ばそうとしていたが、ビクともしなかった。

_PICT0107.jpg4角関係のもつれか。このあと横綱が仲裁に入り、なんとか事なきを得る。




_PICT0087.jpg球場といえば、酒や食い物や応援グッズを売り歩くおねぃさんに決まってる。席列の数からざっと計算しただけでも2~300人はいる。一緒に来ていた弟(厨房)がムズムズしていたので、呼び止めたはいいが言葉につまり、思わず「背中にしょってるそれ、何リットル入るんですカ?」と聞いてしまう始末。当然、無言で立ち去られる。負けじと植草教授ばりに手鏡を使ってスカートの中を激写しようとするも、55,000人の観衆が怖くて断念。

_PICT0090.jpgおねぃさんが去ったあとの弟(厨房)。なんともいえないイイ表情ですね。




_PICT0099.jpg場内でMCハマーのプレートを発見。心の奥底の方で湧き上がる若干のせつなさを認めつつも、「I'll be back!」とでも言っていそうなその勇姿に触発され、私もまた心の中で「I'll be back!」と叫んだんだ。






すべてが終わってふと振り向くと、そこには悠然と闊歩する横綱がいた。横綱は、ドーム出口の気圧差による強風をものともせず、ただ何事もなかったかのように「LaQua(ラクーア)」へと姿を消していったのだった。