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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

皇居でビンビンXserve

2005-06-09 | ヌルヌルアーカイブ
会社から歩いて15分くらいのところに、皇居がある。出先からの帰りに、ふと桜田門経由で皇居に立ち寄る、有閑リーマンがひとり……そう、それは俺。

都心のド真ん中に鎮座する、タブーを孕む聖域。地下鉄の路線図では、目玉焼きの黄身みたく、周りに守られながら左右どちらかをたゆたう存在。平日の昼間といえど、ヒマげな外国人ランナーたちがひっきりなしに駆け抜け、平日の昼間であるがゆえ、修学旅行の中坊たちが引率の先生を筆頭に一寸の迷いもなく行進している。

思えば、いままで29年間生きてきて、皇居のなかに入った記憶がない。いや、そんなことねーだろ……? と、思うのだけれども、外周を車やタクシーで通りすぎたことは何度もあるが、なかに入ったことはない。断じてない。

「あのXJAPANですら、むかし皇居でコンサートしているのに……」

なんだかとってもイヤなタイミングで、すごーくどうでもいい知識が脳裏を燻しやがる。こうなってくると、とたんに「俺って非国民かも」という、翌日には間違いなく忘れ去られているであろう反省が、一瞬にして(いやホントに一瞬なんだけど)全身を支配するから不思議だ。

ところで、皇居といえば、元江戸城。幕末に焼失した江戸城を明治に改装してできたのが、今の皇居。で、その元々あった江戸城をつくったのが、太田道灌という人で、この人が俺の先祖だったりする(直系ではないけれど)。

「いい仕事してますなぁ~」

見渡すかぎりの都心の聖域が――空とビル群と緑と石垣、すべてを映しこむ堀の水というミスマッチな組み合わせが――自分の先祖の仕業だと思うと、なんだか敬虔な気持ちにさえなってくる。

そういえば、前の職場の近くにあった「毛利庭園」も、俺の先祖であり赤穂浪士四十七士がひとり・杉野十平次次房ゆかりの地だった。

なんだか、俺はいままで自分の仕事は自分で選んできたつもりだったけど、実は先祖のグレートスピリッツに導かれていたみたいだ。

そうと決まったら、ご先祖様の恥にならないような仕事をするぜ。俺の子孫に、皇居でも毛利庭園でもない、俺ゆかりの地(=ベストプレイス)を遺すぜ。

そして、いつか――「シャーマンキング」に、俺はなる!(←間違い)