(財)海上保安協会神戸地方本部は五管本部と協力して子供用の安価で可愛らしい安全ベストを開発。さらに性能をアップした改良型(平成21年版)を完成し、「マリンベストは子供の命を守る海のシートベルト」をキャッチコピーに着用促進運動に乗り出している。
同管区内では平成12年7月に明石海峡でプレジャーボートから転落した子供と救助しようとした両親が死亡・行方不明になった。ボート内にはライフジャケットが残されており、もし着用していたら助かった可能性が指摘された。また平成20年の同管区内の海中転落の死亡・行方不明者26人中、18人がライフジャケット未着用だった。
このため「子供のころからライフジャケットの着用を習慣づけよう」と子供用安全ベストを昨年度開発。平成21年度版は浮力を5㌔にアップし、海中転落した場合の引き揚げ用バックハーネスを強化した。胸元にはうみまる・うーみんのイラストをプリントしており、S(身長110㌢対応)・M(同130㌢)・L(同160㌢)の3タイプがあり、いずれも900円(税込み)とお手頃な値段だ。これまでに255個が売れた。
同本部救難課は「マリンベストは安全性に問題はない。反射板やホイッスルを付けていないため船舶等型式承認規則による認定は受けていないためプレジャーボートなどの法定備品にはならない。しかし、値段は安く抑えられた。小さいころから着用して、大人になってもライフジャケット着用の習慣につなげてもらいたい」と話しており、他管区からの問い合わせも多いという。
同地方本部では「これからマリンレジャーのシーズンを迎える。魚釣りや水遊びの際にぜひ利用してほしい。浮き輪と違って体に固定するので抜け落ちる心配もない」と話している。
問い合わせは(財)海上保安協会神戸地方本部へ
TEL:078-391-6551(五管本部内)
記事はOPRFより
*文中に有るように、このマリンベストについては、検査を受けていないため、プレジャーボートなどの法定備品としては認められないものなので注意が必要です。