果たしてこの2匹がちゃんと役に立っていたのかは疑問ですが、仔犬2匹だけで育つよりは成犬が居た方が環境的には良いと思います
長介さんはこの部屋に入ってくることはないのですが(サトが許さないし、長介も自分の立場を受け入れています)長介は長介で一緒に散歩に行ったりと何かと役には立っていました
私を含めての合計5匹と一人の群れとして暮らし、リーダーは私で、補佐がサトです
当初、サトの仔犬に対する態度が激しすぎるのではないかと心配していた時期もあったのですが、よくよく観察しているとサトはサトなりにちゃ~んと手加減していることに気が付きました
般若のような顔をして威嚇して噛みマネをし、ガーガー言うのですが 決して仔犬を噛みません
そしてその効果は抜群でした(笑)
一方、ゴン太郎大先生は 仔犬が大きくなっていくに従って仔犬のおもちゃ状態に・・・・
遊びたくて仕方がない2匹に絡まれて うざくて仕方がないのですが、少々怒ってもお構いなしで絡んでいきます
ゴン太郎は基本的に甘えん坊なので、私の傍に居たいのに仔犬たちが絡んでくるのがうっとしくて次第に部屋で過ごす時間が短くなりました
たまに入ってくればこんな感じです
少々のドタバタなら良いのですが、これがだんだんとエスカレートしてくるとサト先生が登場します
タタッと登場して般若の顔をして怒り狂い、一瞬にしてその場の空気を凍らせ沈静化します
私の優秀な右腕的な存在なので、役を果たした後はちゃんと褒めてやります(ご褒美はなしです)
そして用が済んだら
これがめちゃくちゃカッコええんです!
で、ゴン太郎大先生は役に立たなかったのかと言われると、そうでもなく、群れの1匹として充分役に立ってくれたと思っています(笑)
今回、2匹の仔犬をミルク飲みから育てて譲渡先を見極めましたが(まだトライアル中ですが)、これが2匹同時ではなく、1匹だけだったら私は預かりは断っていたと思います
また、4匹5匹6匹同時となればなおさら拒否していたでしょう
1匹だけだった場合、成長期に必要な兄弟同士のじゃれ合いが持てないですし、4匹以上になればそのスキルは私にはありませんので・・・
前にも書いたような気がするのですが、私は仔犬から犬を育てたことはありません
今まで飼育してきた犬はすべて成犬から飼育しています
よって仔犬は初心者です
出来ることなら 仔犬は嫌いなのでやりたくなかったのですが、信頼するトレーナーの先生にそそのかされて勉強のために挑戦してみました(笑)
仔犬を育てることは本当に大変です
3時間おきのミルク飲みも大変ですが、離乳期の離乳食まみれになった仔犬の世話からウンチやオシッコし放題 排泄物の上で寝ていたり食べたり飲んだり荒らしたり・・・そりゃ~酷いもんです
それにちゃんと社会化も訓練しないといけないので部屋に閉じ込めておくわけにもいかず、時間を作って外の世界に連れ出して人やほかの犬にも触れ合わせ、変なものを食べたといっては病院に連れて行き・・・
今回 生後100日(3か月過ぎ)ほどで譲渡になりましたが、社会化訓練はこれで終わりではありません
4か月くらいで子犬には恐怖心の芽生えが訪れます(今まで経験していないものに対して怖がるようになります)
5~6か月 家族や同居犬に対して上下関係を決める
7か月 反抗期 (今まで問題なく従っていたのに言うことを聞かなくなる)
8~9か月 性成熟 さらに強くなる
と、いうことでなにかしらステップを踏んで成長していく過程は人間と同じですね
その辺を全く無視して幼ければ幼いほどかわいいし懐いてくれると勘違いして生後間もない仔犬を買ったり貰い受けた場合、よっぽど運が良くない限り失敗してしまうケースも多々あると思います
特に中型以上の犬となれば小型犬以上に深刻な問題を抱えてしまうこともあるはずです
ですから母犬と兄弟犬が居て人がちゃんと管理出来る環境が一番最適なので、そういった意味ではちゃんとしたブリーダーさんから子犬を求めることが一番良い仔犬の入手方法です
良いブリーダーさんなら仔犬の大事な時期をきちんと管理して育ててくれているはずですし
それに良いブリーダーさんならその後の相談も受け付けてくれるはずですし、譲渡先(販売先?)も選ぶはずです
私はブリーダーの回し者でないですよ
なぜならブリーダーの知り合いは一人も居ませんから
また、1匹でも多くの命を救うことだけが目的であれば、社会化なんてものは無視してでも譲渡してしまうでしょう
それは仔犬だけの譲渡に関することではなく、成犬でも同じことで、成犬ならではの問題点を見極めることなく里親にすべてを任せて後は知らん顔してしまうような譲渡方法と同じです
殺処分0を目指すことは殺処分されそうな可哀そうな犬を他人に押し付けることでは決してないはずです
自分自身、保護活動にかかわるようになって見えてきたことはたくさんありますが上手く書き表すことは私の頭では難しいです
ただ、海外の良い部分だけを見て殺処分0を!と叫んでみても仕方がないんじゃないかな~
例えば動物愛護先進国といわれているドイツでは殺処分はなくても安楽死は日本と比較にならないくらい行われていますし、野良犬や野良猫の駆除は法で認められています(合法的に狩猟されてしまいます)
話が逸れてグチグチと書き連ねてしまいましたが、仔犬を飼いたいと考えている方は今一度、よく考えて犬を手に入れてください
私のようにチャレンジ精神があって時間もある人であれば仔犬を小さいうちから育てることは可能ですが、そうでなければ良いブリーダーさんか、ちゃんとお世話をしてくれている預かりボランティアさんから譲渡してもらうことをお勧めします
仔犬にとって一番大切な時期をショップの透明なガラスケースに単独で入れられた仔犬については私はノータッチです(おそらくいろんな意味で素人が手の出せるタイプの仔犬ではないと思いますし、ある意味「賭け」のような面があります)
100日で里親さん宅にもらわれていった仔犬たちですが、まだまだ社会化の途中ですのでこれから問題が起こるかもしれませんが、その都度どうすればいいのか一緒に考えていけたらいいなと思っています
私にできることはホントに小さいことですが、同じように仔犬の社会化について考えて育ててくれる方(預かりボランティアさんも含む)が増えれば数年後に遺棄されたり収容される犬も減るはずだと信じています
最後に
平成27年度の全国犬猫殺処分数等の統計が環境省より公表されています
平成27年度の殺処分数はい犬15,811匹 猫67,091匹の合計8万2,902匹と、ついに10万を切りました
また、岡山県の犬猫殺処分数ですが
岡山市保健所 犬・16頭 猫77匹
倉敷保健所 犬・27頭 猫223匹
岡山県愛護センター 犬・58頭 猫127匹
合計 犬・101頭 猫427匹
総合計 528命 です
さらに岡山県の迷い犬の返還・譲渡率は全国一位になりました
(これは数ではなく率なので、収容数がだんとつ多い県では返還・譲渡数が多くても率的には低くなってしまいます)
最後に(2回目の最後ですが・・・)
このような経験をさせていただけるチャンスを与えてくださった水内トレーナーには心から感謝いたします(なんか文章が変ですが^^;
初心者の私にいろいろとアドバイスをいただきました
これからも何かと助けていただくことがあると思いますので今後ともよろしく頼む!(←やっぱ変!(笑)
☆岡山迷い犬情報☆
【岡山市】詳しくは→コチラ
【倉敷市】詳しくは→コチラ
【その他岡山県】詳しくは→コチラ
収容日 | 管理番号 | 犬の種類 | 年齢 | 毛色 | 性別 | 体格 | 特徴(首輪等) | 場所 |
写真 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
収容日 | 管理番号 | 猫の種類 | 年齢 | 毛色 | 性別 | 体格 | 特徴(首輪等) | 場所 |
写真 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年10月26日 | 2820166 | 雑種 | 成猫 | 黒 | 雄 | 中 | 首輪なし | 真庭市福谷 | |
2016年10月27日 | 2820167 | 雑種 | 成猫 | キジトラ | 雌 | 中 | 負傷 | 新見市上市 | |
2016年10月31日 | 2820170 | 雑種 | 成猫 | キジ白 | 雄 | 中 | 負傷 | 勝央町勝間田 |
とても面倒なことなのに、みんなにも少しでも考える機会になればと、書き続けてくれる姿に本当に感謝と尊敬をしています。
ありがとうございます(*^^*)
おばちゃんの感想は
ねぇやんの 最後にのパート2で、「水内トレーナーに感謝いたします。」 と殊勝なとこを見せといて、最後はやっぱり 「よろしく頼む。」と上から目線な態度が、受けました(^^♪ (そこかよっ!)
子犬たちが来てからの日々、外野で息を詰めるようにして見ておりました。
こんなにもたいへんなのか!と。
ガラスケースに閉じ込められているヌイグルミ状態の犬猫が、
ゆくゆく問題児になり、「総合計528命」の1命に数えられることになってしまう、
その理由が、腹の底から納得できました。
せっかく減りかけた殺処分数の下降線を何とか維持したいものです。
昨今のバカなネコノミクスとやらで、また増加に転じることのないように!
サト先生も ゴン太郎先生も 長介じいじも
それぞれの持ち場で 仔犬たちの育成に
ねぇやんの手助けが出来ましたね。
水内トレーナーにそそのかされて? 寝る間も惜しんでの
嫌いだった仔犬の飼育へ挑戦でしたね・・・
その後のことは、毎回の飼育記録に綴られました。
知らなかったドイツの例、日本の、岡山の現状を掲載してくれました。
岡山県の迷い犬の返還・譲渡率は全国一位とは
日ハムの日本一に負けない、スゴイ事です。
それだけ、多くの関係者の方々の努力の結果だと思います。
ねぇやんは、私に出来ることはホントに小さいことと謙遜していますが、
それは、とても大きな力を生む原動力になると思っています。
私にとって聖書(バイブル)のような ゴン太郎先生と
幸せの架け橋の皆さんの活動から
今後も学んで行きたいと思います。
今日の1曲は やはりこの曲を紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=wXTcV0F4Dm0
僕らは仲間、僕らは神の子供たち
明るい明日を作るのは僕らの仕事
さあ今こそ始めよう
We are the world - USA for AFRICA
先生方に教えてもらったことがアポロとれんちゃんのこれからの犬生にきっと役に立つでしょう。
ねぇやんお疲れさま。
仔犬を育てるのは出来上がってしまった成犬とはまた違いその子のこれからを作り上げていかなきゃならない。
そりゃ、大変です。ご苦労様でした。
トライアル上手く行くといいな。
ねぇやんが書いてくれるいろんな事。
分かりやすく頭に入りやすい。
それにいい仲間もいる。
ねぇやんの人徳かな。
これからも勉強させていただきます!
(学校のテストに出るような勉強は嫌だけど(^_^;)これはドンと来い!です。)
昨日、マツコの知らない世界で、「今、柴犬がブーム」ってやってて、柴犬はもちろん文句なしに可愛かったのだけど、気分悪かったです。ブームって。命なのに。影響力のある番組だけに、無責任な飼い主が増えないか心配です。
前は私も、犬がテレビに出てきたら「かわいい~~」ってただメロメロになってただけかも。でもこちらのブログを読んで、犬を飼うということは、ただ生かすのではなく、その犬の幸せと健康を最後まで責任をもって考えることなんだなってつくづく思いました。私もいつか、大好きな犬が飼えるような人間になれるよう、精進します。
また、ねえやんのタイミングで次があるでしょうが、
それまで少しでもゆっくりして下さい!
もろもろそのとおり!と思います。
私も去年保護した犬がまさかの子犬5匹を出産をしまして、いやおうなく子犬体験に巻き込まれました。
子犬の世話は母犬がいても、本当に大変で、うちの他の犬達は逃げ回るばかりでほとんど育児にノータッチでした。怒りはしましたが。
さと先生やゴンちゃんはえらい!
ねぇやんほど、理想を追求して、立派に実現していける人もあまりいないとは思いますが、犬や人、さまざまな環境との社会化は、本当に子犬の飼い主さんすべてが心がけてほしいです。
子犬飼育の手本のような記録をありがとうございました。
日々のこと、可愛い写真と共にこちら側は楽しく拝見してました。
ペットショップやちゃんとしたブリーダーでない売れ残りの犬、猫達が最終的にどうなるのか知ってからはツラいですね。
ねーやんのブログは学校の授業で使われて良いレベルだと私はいつも思ってます。
動物写真家の岩合さんにも是非とも見て頂きたい!(笑)
しかしゴン太郎先生にアポロがじゃれついていく写真は笑えました。
日々のこと、可愛い写真と共にこちら側は楽しく拝見してました。
ペットショップやちゃんとしたブリーダーでない売れ残りの犬、猫達が最終的にどうなるのか知ってからはツラいですね。
ねーやんのブログは学校の授業で使われて良いレベルだと私はいつも思ってます。
動物写真家の岩合さんにも是非とも見て頂きたい!(笑)
しかしゴン太郎先生にアポロがじゃれついていく写真は笑えました。
ねぇやん様(*^^*)お疲れ様でした\(^o^)/
それぞれの、らしい対応で沢山のお勉強ができたでしょうね☆
私も勉強になりました(*^^*)