-姉妹の絆9-
当時、姉のLは17歳。
私は、15歳だけど、
男の子にはモテる方だったのよ。
だから、
姉は、友達にも打ち明けられない
恋の話や悩みを、私に語り始めたの。
もち、初めは、
うまく気持ちの整理ができなかった姉は、
家族、皆にひた隠しにしていたわ。
でも、バレバレなのは、
家族ごと、わかっていたけどね?
珍しく男の子から手紙が届く
姉の笑顔を見ていれば、
誰もが聞くに聞けないほどの
奇跡に想えていたからよ。
両親も、いちおは、心配していたけど、
日々の生活に追われる方が、
大変だったみたい?
だから、
姉の事は、ほとんど放置状態だったの。
だって、
姉は、我が家が自慢するほどの
しっかり者で、成績だって良い方
だったもの。
そんな姉でも、
初恋は、さすがに迷ったらしく、
恋愛慣れしている私が、相談役に
選ばれる事は、初めから
予想できていた事だったのよ。
故に、
姉の恋話を聞き始めた頃は、
なんの驚きも、私にはなかったの。
『どうせ、大した男でもないだろう?』
と……私は、密かに想っていたからね。
相手の名前は、『G』?
すごく遠くに住む男で、
19歳だと言うのよ。
大学生になったばかりだと、
姉は、恥ずかしそうに言っていたわ。
私は、姉の話を詳しく聞く前に、
そもそも、なぜ、文通などを
始めたのか?
その動機から、姉に聞く事にしたの。
我が一番、不思議に想っていた事だったからよ。
ところが、
姉の返事は意外すぎたものだったの。
姉は言ったわ!
「それは……多分、会えない人だから……」
「はあ?」
私は、思わず、姉の顔を見て、
驚いた苦笑を返していたわ。
そして、始まったのよ!
世にも可憐で、激しい姉の
恋の物語が……ね?
じゃー、また、明日ね?
皆さん?!
続きはまた、次回ですよ?
ウフ♡