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ハチの家文学館

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鎌倉日記5・・・雪の北鎌倉から小町通りへ

2011年02月16日 10時25分25秒 | 鎌倉日記

                    雪が残る円覚寺境内 

昨夜の雪が残っているうちにと、カミサンに「鎌倉へ行ってみない?」と声をかけ、久しぶりに二人で出かけた。

ハチが二階の踊り場から、寂しそうな顔をして見つめていて、後ろ髪をひかれる思いがしたが、電車では連れていくわけにもいかず、お寺によっては、入山禁止のところもあるのでハチはお留守番である。

自宅から北鎌倉まで約30分で来られるのがいい。朝方、空を覆っていた雲も消えて、快晴の太陽がどんどん雪を解かしている。お寺の屋根からは、雪解け水が幾重にも筋状になって落ちていく。その先の紅梅、白梅も美しい。もうすぐ春だという実感が胸に込み上げてくるようだ。

円覚寺でずいぶんゆっくりした。いつもの通り大きな山門で一礼し、仏殿でまずお参りしたが、今日はなぜか宝冠の釈迦如来は前面に幕が張られていて拝観が叶わなかった。あとになって気付いたことだが、受付でいただいた案内に、「涅槃会 二月十五日 仏殿」と書かれていた。今日はお釈迦さまが亡くなった日で、仏教を勉強しているなどと言いながら、釈迦入滅日を忘れているとは修行が足らない。

円覚寺を出て東慶寺に入る。紅白の梅が見事だ。黒い木の塀をバックに、万作の花が映えてとてもきれいだった。松が岡宝蔵殿の前で、一般の方が投稿した東慶寺の花の写真などか展示されていた。みなさん見応えのあるいい写真を撮っている。

東慶寺をあとにして、横須賀線の踏切を越え、建長寺方面に歩く。途中「鎌倉五山」というお蕎麦屋さんを見つけて、私は建長汁(けんちんじる)そばと紫陽花ご飯セット、カミサンは五山セット(とろろ・山菜・なめこの三種から拓一)で、とろろそばと紫陽花ご飯を選ぶ。ご飯は半分と書かれていたが、そばもボリュームたっぷりで、ご飯を少し残してしまった。

温かい陽射しに包まれて汗ばんできたので、マフラーをはずしジャンパーの前も開けて鎌倉駅方面まで歩く。火曜日の小町通りは、休日のような混雑は見られなかったが、陶磁器屋さんから帽子屋さんなどなど覗きながら歩いた。途中、「江戸屋」という小さな店で、カミサンがヤギの毛のメイクブラシを買った。そこのご主人が、ブラシの手入れの仕方などを、カミサンに丁寧に教えてくれていた。ただ売ればいいというのではなく、いつまでも長く使えるよう教えてくれたことに感心してしまった。二人で「ありがとう」と言って店を出た。

鎌倉駅のホームで電車を待つ間に、息子からメールが入ってきた。明後日、東京で息子二人と一杯やろうということになった。長男次男それぞれと二人で飲むことはあっても、男三人で飲むのは記憶にないぐらい久しぶりのことである。どんな話になるのか楽しみでもある。 23/2/15



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