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今月1日、ボクのお父さんは家庭裁判所の家事調停委員に任用されましたが、その団体の定例総会が今日行われ、新任者を代表して230人という大勢の人の前でご挨拶してきたようです。そういえば昨日、ボクに向かってなにやら大きな声で、同じ事を何度も喋っていたのはそのご挨拶の練習でした。同期の人たちから「受けてたよ」「いい挨拶だった」と誉めてもらい、お父さんホッとしてご機嫌でした。
ボクのお父さんは、公私に渡っていろんな人生経験をしてきました。小さいときから両親のケンカが絶えず、別居も度々あって子供心に辛い思いをしたようです。また、27才で前のお母さんと死別、いまのお母さんと再婚するまでの20年間、おばあちゃんにお兄ちゃんたちを育ててもらったこと、その間の男女関係、家族の葛藤などなど喜怒哀楽の激しい半生だったようです。そして、今のお母さんは4人姉弟の母子家庭で育ち、離婚経験者で泣く泣く置いてきた娘との再会など、人生のドラマがいっぱいあったようです。ボクのお父さんお母さんマジ顔で「二人で人生相談が出来るね」などと、軽口をたたいてたりしてました。
お父さんの今度の仕事は、離婚に伴う財産分与などの調停もあるようで、今までお金に纏わる様々な出来事に携わってきた経験も活用できそうです。退職金や年金の差押、行方不明による退職金の供託、自己破産、不動産競売、相続、法人・個人の融資、外国為替、総務人事、特別検査なども経験しています。お金で苦労する人、自殺する人、罪を犯す人などなど、綺麗事では済まない人生模様をたくさん知ってしまったようで、お父さん常々「仕事の話と女の話は墓場へ持っていく」と言ってました。
とにかく、難しい仕事ではあるようですが、お父さん今一番したい仕事ができるようになって、とても充実した気持のようです。週2日程度の出勤ペースのようで、順調に行けば6年間は任用されるようです。だらだらしているより健康のためにもいいと思います。「お父さん体に気をつけてがんばってね」とボクは言いました。「ハチありがとう」とお父さんたらボクをぎゅっと抱きしめてました。 22/4/15
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