さてね、なんといいますか、眼力と実際の力業でここ数日いいことばかり続いておりますが、所がいいことって続かない物なんです。当たり前ですね。常識ですね。
常識?
「鷹さん」に常識なんて通用したっけ?
そうそう悪いことの…すべての諸悪の根源が帰ってきましたよ。
「おう、元気してたか…元気してるよな。俺たちがいなかった間お前好き放題やってたらしいじゃねーか。」
確かにそうですが、なにか?
「委員長まで口説くとはいい根性してるじゃねーか。」
そうでしょ。でもお前ら委員長にコケにされてたよなぁ。何?気でもあったのあんたたち?
「あの委員長口説き落とすのに使ったパフェ食べてみてーなー」
いいよ。そのかわり…
「鷹の爪が手に入ったらな。」
「なにてめぇ?」
「聞こえなかったのか?」
ちょっとまて「鷹さん」、それ本気?しかし一人は「僕の変貌ぶり」に気がついた様です。
「おい矢澤まてよ。いつものあいつとは違うって。」
その通りです。プゲラッチョ
「いつものようにやってやりゃあ良いって事よ。」
あのー「鷹の目」を舐めてかからないでくださいね。
「やる気なのか」
ちょっと待て「鷹さん」その刀って…嵐の日にカラス叩き斬った奴ですよね。えっ?この剣どっから出してきたの?さっきまで「丸腰」だったはずですが。
「いい刀持ってるなあ。俺によこせ」
「おっーーとそいつはできない。」
「よこせ」
「だめだ」
「おれのだ」
「だれのだって?」
うわ「鷹さん」本気モウトウ…いやいや本気モードですよ。
「これは俺の体の一部だ。お前にくれてやったら腐っちまう。」
初めて知った!!!この刀って「僕の一部」だったんだ。すげーいい空気がまとっているって言うのか汚れたすべてを叩ききれそうないい輝き。しかも二刀流ですよ。これなら世界平和までは無理としてもぼく個人の平和はすぐにやってきそうだね。そうそう刀ってとっても縁起がいいんですよ。未来を切り開くってね。
「本当はお前らごときに見せたくもないんだが、…鷹の爪って言ってな。能ある奴は人に見せびらかさないものだ。」
「じゃあテメーは能無しか」
「そう思うか?」
あんなところにまたご都合主義的角度で花瓶が置いてあるよ。
斬るの?斬りたいの?斬りたい?じゃあ「鷹さん」…斬らせてあげる。それ!
「はははは。今日は力出しすぎだなぁ。机まで斬っちゃった。どう?次何斬ろっか。お前ら髪伸びたなぁ。」
斬るの?斬りたいの?斬りたい?どうしても斬りたい?じゃあ「鷹さん」…それはちょっと待って!
「今ここで君たちの髪斬ってあげるよ。でもカットの経験ないからどうしていいかわからないなぁ。」
「い、いいよ。もう分かったって。」
だって「鷹さん」。つまんないねぇ。
「じゃあ理容師免許とったら斬ってやるぜ。」
こりゃあ大変だ今から理容師免許の勉強しなきゃ。…いやいやそうじゃないって。
で、この間はいつも偉そうな委員長を「獲物」にした「鷹さん」…実際やってるのは僕なんですけど、こんどはこの学校でそれよりももっと偉そうにしている所に飛び込んで行きました。
「だれだ。」
「イヤー名乗るのが恥ずかしいものだ。」
なんだよそれ。「鷹さん」そこは自信持って良いから。
「何のようだ。」
「挨拶しにきただけですよ。」
「お前はあの学級のはなったれか。」
「はなったれかどうかは知らん。」
「誰の前でそんな口聞いてる。」
わかってますよ鬼番長。
「嫌なことを言う人だ。」
「そういえば貴様最近噂になっているあの野郎か。」
「あれそうなんですか?でどういう噂です?」
「最近女を作っただろ。」
「そんなの男ならいつかは出来ることじゃないですか。」
「それはそれとして、帰りな。お前みたいなくずみたいなのが来るところじゃない。」
「今の私を本当にくずとお思いで?」
「じゃあ何かできるのか?」
「なにか「斬って良い物」ってありますか。」
「何でも良い。好きにしろい。」
斬るの?斬りたいの?斬りたい?じゃあ「鷹さん」…斬らせてあげる。それ!
「びっくりするじゃねーか。斬る物ぐらいちゃんと選べ。」
「これはこれは。この刀があなたの心の一部も斬りたがってたので。」
「どういう意味だ。」
「これは失礼。早速親分とよばせていただきますが、親分は誰かに脅されたことってありますか?」
「ばきゃーろー脅されてたら舐められてるって事じゃねーか。」
「そうですよね。じゃあ親分にちょっと私の話を聞いてもらいましょう。」
「…テメーの話はついてる。」
「そうですか。それなら話は早い。」
「お前はいつもあの三人組にしばかれてたよな。しかも顔を合わせただけで。お前は立派な笑いものだ。だが、ここへこうして挨拶しにきたって事は…」
「ちがいます。私はあなたに挑戦をしにきただけです。誰かに守ってもらおうなんてカッコのつかないこと、しません。」
うわかっこいい「鷹さん」僕の口が言ってるのにすごく痺れる!!すっげー気持ちの良い虫唾が走ってるよ~~~~
「挑戦か。…お前強くなったなぁ。まー座れよ。仕切り直しだ。俺と盃を酌み交わさねぇか。」
「あなたとつるむ気はないですよ。」
「そうじゃねぇ。お互いの顔を立てようじゃねーかって事だ。」
「それだったら良いですねぇ。そうしましょう。」
すっげーうめー!これが大人だったらビールで乾杯してるんだろうなぁ。「鷹さん」ありがとう。こんなこと初めてだよ。ぼく一生「鷹さん」と生きるよ。
「なんでい。なぜ泣く?」
「…泣いてましたか?」
「だから聞いたんじゃねーか。」
「誰でもそういう感じで盃でも酌み交わせば感動しない人はいないでしょ。」
「そうか。道理だな。」
「今日もすごく疲れたなぁ。」
ぼくも疲れた。とてもいい感じで。「鷹さん」明日も一緒に楽しもうね。胸を撫でながら寝ることにしたんだけど、よくよく考えたら僕の胸に飛び込んだ「鷹さん」。その跡があってもいいはずなんだけど…どういう事これ。
「言ったじゃないか。一心同体になったと。」
きょうはね、「鷹さん」の声ものすごく心地よく響いてるよ。跡がどうとかってどうでもいいよねそりゃぁ。
で、次の日なんですが、例のごとく「偉そうな物」に挑戦してみようと挑んだのですが、
そうです。生徒会長に狙いをつけましたよ。
「んんっ?あいつはエラそうにしてないんだなぁ。」
そりゃあ「鷹さん」あの生徒会長は人柄で当選したような人です。
「あの何か?」
「あなたが生徒会長ですか。」
「今更聞かなくても…」
話を進める前にちょっと聞いてくれる「鷹さん」この人の前で刀なんて絶対出さないでね。
「心配するな。刀は必要だと思ったときだけだ。」
「あの何か?」
「いえいえこっちの事。」
「何かを募集してましたが。」
えっ?まさか生徒会いいい委員するつもり?
「あーあれですか。文化祭の特別委員をね。」
文化祭特別委員?あったのそんなの?
「文化祭とは?」
「いやだなぁ。最近宣伝してるじゃないですか。」
あのね「鷹さん」文化祭って言うのは…まーなんだ学校のお祭りみたいな事をする奴だ。
「そうですか。」
「何しにきたんですか。」
「いえね、あるとこから聞いたんですが、これを妨害しようなんて言う奴がいるそうで。」
あー昨日の親分の話ね。
「妨害ですか。」
「野暮な事言いましたよ。うちのクラスの委員長、これがなかなかいい人でね、」
あのさー「鷹さん」何が言いたいのさ。
「そうですか?」
ちょっと生徒会長!何っすかその言い方。…あっ。そうか、生徒会でも嫌われていたねそういえば。
「…人を持ち上げるっていうのが人間界の掟の一つじゃないかの?」
「何か?」
「いえいえこっちの話、でね、要するに重役の手伝いをしたいわけです。」
「えっ?手伝い?」
「そうですよ。」
「人員はすでに揃ってますが。」
「じゃあ私が何をやりたいのかをお見せしましょう。」
斬るの?斬りたいの?斬りたい?
さすがにここにご都合主義的な物はない…あれ?何で大根が有るの?
斬るの?斬りたいの?斬りたい?本当に斬りたい?じゃあ「鷹さん」…ちょっと待ってマジですか。
「妨害しにきたのは君の方じゃないのかね。」
「誰もあなたの腕を切り落とそうなんて言ってませんよ。この刀は私の一部でね、私の思った物しか斬らないんですよ。それ。」
斬っちゃった。大根だけ。
「す、すごい。」
「この間は剣道部の顧問の人の竹刀を斬ったんですけど、あれは切りごたえなかったですね。」
「でも僕を斬るのはごめんですよ。」
「何を言ってるんですか。この刀はあなたのような人は好みません。」
「ならいいんですが。」
「他にも色々とこういうのもやったらいいかなぁって言う物があります。」
「ほーなになに、模型の遠隔操作?ひょっとして君って電子研究部の…?」
「部長に以前話をしたことあったんですけど、全然話が通らなくて。」
「ぼくもね、ああいうの好きなんだよ。ただ電子研究部の部長が生徒会ぎらいでねぇ。」
「こういうことっていうのか、部活の部費って生徒会が割り振りするじゃないですか。…いえね、金くれって事じゃないんですよ。この際に僕の考えていることができればいいなぁって言うのを」
「やろうよそれ。どうも最近文化祭って言うとなんか歌手呼んだりしろとかって言うじゃない。ゲスト呼ぶのに必死で…こうなんて言うのかなぁ学校らしい物がなかったんだよね。今年はできるだけお金をかけないでしたかったんだ。」
この後生徒会長も「今までに無い有意義な生徒会会議以上の物」と言うぐらいの「二人だけの会議」を延々やりつづけてったんだけど、ことしの「ぼく」忙しいなぁ。
学校内バンドの前座やって
模型の遠隔操作の実演物作って
放送部の特別番組に出てみたりとか
校門の前で「一枚が二枚二枚が四枚四枚が…」なんて事やったり
剣道部と文化祭で対決。
何かどっかのドラマみたい。しにそー。
「あら何してるの媛田君」
「あー委員長これはこれは」
「君のクラスの媛田くんだっけ?今年いろいろやってくれるそうじゃないか。」
「へーすごいわね。去年はただの落ちこぼれだったのにね。」
「そうなのか。」
「えぇ。でも今は違うのよ。」
何そこで色気づいてるんですあーたは。
「媛田君一緒に帰りましょ。」
イヤー生徒会長のぶっ飛んだ顔はすごかった。
常識?
「鷹さん」に常識なんて通用したっけ?
そうそう悪いことの…すべての諸悪の根源が帰ってきましたよ。
「おう、元気してたか…元気してるよな。俺たちがいなかった間お前好き放題やってたらしいじゃねーか。」
確かにそうですが、なにか?
「委員長まで口説くとはいい根性してるじゃねーか。」
そうでしょ。でもお前ら委員長にコケにされてたよなぁ。何?気でもあったのあんたたち?
「あの委員長口説き落とすのに使ったパフェ食べてみてーなー」
いいよ。そのかわり…
「鷹の爪が手に入ったらな。」
「なにてめぇ?」
「聞こえなかったのか?」
ちょっとまて「鷹さん」、それ本気?しかし一人は「僕の変貌ぶり」に気がついた様です。
「おい矢澤まてよ。いつものあいつとは違うって。」
その通りです。プゲラッチョ
「いつものようにやってやりゃあ良いって事よ。」
あのー「鷹の目」を舐めてかからないでくださいね。
「やる気なのか」
ちょっと待て「鷹さん」その刀って…嵐の日にカラス叩き斬った奴ですよね。えっ?この剣どっから出してきたの?さっきまで「丸腰」だったはずですが。
「いい刀持ってるなあ。俺によこせ」
「おっーーとそいつはできない。」
「よこせ」
「だめだ」
「おれのだ」
「だれのだって?」
うわ「鷹さん」本気モウトウ…いやいや本気モードですよ。
「これは俺の体の一部だ。お前にくれてやったら腐っちまう。」
初めて知った!!!この刀って「僕の一部」だったんだ。すげーいい空気がまとっているって言うのか汚れたすべてを叩ききれそうないい輝き。しかも二刀流ですよ。これなら世界平和までは無理としてもぼく個人の平和はすぐにやってきそうだね。そうそう刀ってとっても縁起がいいんですよ。未来を切り開くってね。
「本当はお前らごときに見せたくもないんだが、…鷹の爪って言ってな。能ある奴は人に見せびらかさないものだ。」
「じゃあテメーは能無しか」
「そう思うか?」
あんなところにまたご都合主義的角度で花瓶が置いてあるよ。
斬るの?斬りたいの?斬りたい?じゃあ「鷹さん」…斬らせてあげる。それ!
「はははは。今日は力出しすぎだなぁ。机まで斬っちゃった。どう?次何斬ろっか。お前ら髪伸びたなぁ。」
斬るの?斬りたいの?斬りたい?どうしても斬りたい?じゃあ「鷹さん」…それはちょっと待って!
「今ここで君たちの髪斬ってあげるよ。でもカットの経験ないからどうしていいかわからないなぁ。」
「い、いいよ。もう分かったって。」
だって「鷹さん」。つまんないねぇ。
「じゃあ理容師免許とったら斬ってやるぜ。」
こりゃあ大変だ今から理容師免許の勉強しなきゃ。…いやいやそうじゃないって。
で、この間はいつも偉そうな委員長を「獲物」にした「鷹さん」…実際やってるのは僕なんですけど、こんどはこの学校でそれよりももっと偉そうにしている所に飛び込んで行きました。
「だれだ。」
「イヤー名乗るのが恥ずかしいものだ。」
なんだよそれ。「鷹さん」そこは自信持って良いから。
「何のようだ。」
「挨拶しにきただけですよ。」
「お前はあの学級のはなったれか。」
「はなったれかどうかは知らん。」
「誰の前でそんな口聞いてる。」
わかってますよ鬼番長。
「嫌なことを言う人だ。」
「そういえば貴様最近噂になっているあの野郎か。」
「あれそうなんですか?でどういう噂です?」
「最近女を作っただろ。」
「そんなの男ならいつかは出来ることじゃないですか。」
「それはそれとして、帰りな。お前みたいなくずみたいなのが来るところじゃない。」
「今の私を本当にくずとお思いで?」
「じゃあ何かできるのか?」
「なにか「斬って良い物」ってありますか。」
「何でも良い。好きにしろい。」
斬るの?斬りたいの?斬りたい?じゃあ「鷹さん」…斬らせてあげる。それ!
「びっくりするじゃねーか。斬る物ぐらいちゃんと選べ。」
「これはこれは。この刀があなたの心の一部も斬りたがってたので。」
「どういう意味だ。」
「これは失礼。早速親分とよばせていただきますが、親分は誰かに脅されたことってありますか?」
「ばきゃーろー脅されてたら舐められてるって事じゃねーか。」
「そうですよね。じゃあ親分にちょっと私の話を聞いてもらいましょう。」
「…テメーの話はついてる。」
「そうですか。それなら話は早い。」
「お前はいつもあの三人組にしばかれてたよな。しかも顔を合わせただけで。お前は立派な笑いものだ。だが、ここへこうして挨拶しにきたって事は…」
「ちがいます。私はあなたに挑戦をしにきただけです。誰かに守ってもらおうなんてカッコのつかないこと、しません。」
うわかっこいい「鷹さん」僕の口が言ってるのにすごく痺れる!!すっげー気持ちの良い虫唾が走ってるよ~~~~
「挑戦か。…お前強くなったなぁ。まー座れよ。仕切り直しだ。俺と盃を酌み交わさねぇか。」
「あなたとつるむ気はないですよ。」
「そうじゃねぇ。お互いの顔を立てようじゃねーかって事だ。」
「それだったら良いですねぇ。そうしましょう。」
すっげーうめー!これが大人だったらビールで乾杯してるんだろうなぁ。「鷹さん」ありがとう。こんなこと初めてだよ。ぼく一生「鷹さん」と生きるよ。
「なんでい。なぜ泣く?」
「…泣いてましたか?」
「だから聞いたんじゃねーか。」
「誰でもそういう感じで盃でも酌み交わせば感動しない人はいないでしょ。」
「そうか。道理だな。」
「今日もすごく疲れたなぁ。」
ぼくも疲れた。とてもいい感じで。「鷹さん」明日も一緒に楽しもうね。胸を撫でながら寝ることにしたんだけど、よくよく考えたら僕の胸に飛び込んだ「鷹さん」。その跡があってもいいはずなんだけど…どういう事これ。
「言ったじゃないか。一心同体になったと。」
きょうはね、「鷹さん」の声ものすごく心地よく響いてるよ。跡がどうとかってどうでもいいよねそりゃぁ。
で、次の日なんですが、例のごとく「偉そうな物」に挑戦してみようと挑んだのですが、
そうです。生徒会長に狙いをつけましたよ。
「んんっ?あいつはエラそうにしてないんだなぁ。」
そりゃあ「鷹さん」あの生徒会長は人柄で当選したような人です。
「あの何か?」
「あなたが生徒会長ですか。」
「今更聞かなくても…」
話を進める前にちょっと聞いてくれる「鷹さん」この人の前で刀なんて絶対出さないでね。
「心配するな。刀は必要だと思ったときだけだ。」
「あの何か?」
「いえいえこっちの事。」
「何かを募集してましたが。」
えっ?まさか生徒会いいい委員するつもり?
「あーあれですか。文化祭の特別委員をね。」
文化祭特別委員?あったのそんなの?
「文化祭とは?」
「いやだなぁ。最近宣伝してるじゃないですか。」
あのね「鷹さん」文化祭って言うのは…まーなんだ学校のお祭りみたいな事をする奴だ。
「そうですか。」
「何しにきたんですか。」
「いえね、あるとこから聞いたんですが、これを妨害しようなんて言う奴がいるそうで。」
あー昨日の親分の話ね。
「妨害ですか。」
「野暮な事言いましたよ。うちのクラスの委員長、これがなかなかいい人でね、」
あのさー「鷹さん」何が言いたいのさ。
「そうですか?」
ちょっと生徒会長!何っすかその言い方。…あっ。そうか、生徒会でも嫌われていたねそういえば。
「…人を持ち上げるっていうのが人間界の掟の一つじゃないかの?」
「何か?」
「いえいえこっちの話、でね、要するに重役の手伝いをしたいわけです。」
「えっ?手伝い?」
「そうですよ。」
「人員はすでに揃ってますが。」
「じゃあ私が何をやりたいのかをお見せしましょう。」
斬るの?斬りたいの?斬りたい?
さすがにここにご都合主義的な物はない…あれ?何で大根が有るの?
斬るの?斬りたいの?斬りたい?本当に斬りたい?じゃあ「鷹さん」…ちょっと待ってマジですか。
「妨害しにきたのは君の方じゃないのかね。」
「誰もあなたの腕を切り落とそうなんて言ってませんよ。この刀は私の一部でね、私の思った物しか斬らないんですよ。それ。」
斬っちゃった。大根だけ。
「す、すごい。」
「この間は剣道部の顧問の人の竹刀を斬ったんですけど、あれは切りごたえなかったですね。」
「でも僕を斬るのはごめんですよ。」
「何を言ってるんですか。この刀はあなたのような人は好みません。」
「ならいいんですが。」
「他にも色々とこういうのもやったらいいかなぁって言う物があります。」
「ほーなになに、模型の遠隔操作?ひょっとして君って電子研究部の…?」
「部長に以前話をしたことあったんですけど、全然話が通らなくて。」
「ぼくもね、ああいうの好きなんだよ。ただ電子研究部の部長が生徒会ぎらいでねぇ。」
「こういうことっていうのか、部活の部費って生徒会が割り振りするじゃないですか。…いえね、金くれって事じゃないんですよ。この際に僕の考えていることができればいいなぁって言うのを」
「やろうよそれ。どうも最近文化祭って言うとなんか歌手呼んだりしろとかって言うじゃない。ゲスト呼ぶのに必死で…こうなんて言うのかなぁ学校らしい物がなかったんだよね。今年はできるだけお金をかけないでしたかったんだ。」
この後生徒会長も「今までに無い有意義な生徒会会議以上の物」と言うぐらいの「二人だけの会議」を延々やりつづけてったんだけど、ことしの「ぼく」忙しいなぁ。
学校内バンドの前座やって
模型の遠隔操作の実演物作って
放送部の特別番組に出てみたりとか
校門の前で「一枚が二枚二枚が四枚四枚が…」なんて事やったり
剣道部と文化祭で対決。
何かどっかのドラマみたい。しにそー。
「あら何してるの媛田君」
「あー委員長これはこれは」
「君のクラスの媛田くんだっけ?今年いろいろやってくれるそうじゃないか。」
「へーすごいわね。去年はただの落ちこぼれだったのにね。」
「そうなのか。」
「えぇ。でも今は違うのよ。」
何そこで色気づいてるんですあーたは。
「媛田君一緒に帰りましょ。」
イヤー生徒会長のぶっ飛んだ顔はすごかった。