そうすると、教室にスズメバチが飛び込んでしまうこともしばしばあります。
そんな時、教室は大パニック
命知らずの男の子が、格闘の末叩き落して踏みつけるか、
用務員のおじさんが、殺虫スプレーを持って来て、シューとやっつけます。
私の場合は、まったくやり方が違います。
まず、子どもたちが静かになるように話をします。
1、ハチは、みなを刺しに来たわけではないこと
2、騒がなければ刺されることはないこと、
3、日ごろの行いが悪い人は刺されるかもしれないこと
4、みんな驚いているけど、本当に驚いているのはハチの方だということ
「とんでもないところに来ちまった、やたらでかいやつらが、うじゃうじゃいる」
人間とハチの大きさの違いを知らせます。
オオスズメバチは5cmぐらい、小さい子供でも150cmはありますから、
30倍も違う。
自分より30倍も大きな生き物が、たくさんいて、なんか襲ってくる感じがしたら、
どうしますか
だれだて、必死になれば、叩き落して握りつぶすぐらいできます
ハチだって死にたくないから、毒針で対抗してくる
5、静かになったら、ハチの様子を観察させます。
何とか教室から出たいと必死になっていることがわかります。
6、出られるように、窓を開けてあげましょう。
通常は、下の窓が全開で、上は閉まっています。
ガラスが透明なので、出たいのに出て行けないでいます。
7、なかなか出て行かないときは、
下敷きや教科書で、空いているほうに誘導してあげます。
これは、ちょっと勇気が要ります。
でも、これまで失敗したことはありません。
「出してあげるからね、心配要らないよ」という気持ちで接しています。
8、出て行ったら、みんなで「もう来るなよ」「元気でな」などと声をかけさせます。
9、小さな命一つですが、むやみやたらと殺すことはないと思います。
命の大切さを学ばせるよい機会だと思っています。
なお、このやり方に賛同されて、挑戦し失敗されても、当局は一切責任を持ちませんのでそのつもりで実施してください。
自然観察指導員の講習を受けたとき、
講師先生のところにスズメバチが飛んできて、
何もしなければ刺されませんと身を持って教えてくれました。
そして、そのスズメバチは、先生から離れ、私のところにやってきました。
お前はどうだといわんばかりに、顔の前をものすごい羽音で私の様子を伺っていました。
「やめてくれー」と逃げ出したいところでしたが、
他の受講生の手前、何とかこらえることができました。
そんな経験を持たないとできないかもしれません。
ただ、彼らはむやみやたらと人間を襲う生き物ではないことは覚えておいてほしいです。
こちらから攻撃さえしなければ大丈夫です。
攻撃とは、ハチから見ての攻撃です。
手で振り払ったり、大きな声を上げたり、すばやく逃げるなどの行動はご法度です。
あと、ご存知かと思いますが、黒い頭を狙ってきます。
黒は、ハチの天敵である熊の色です。
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