お前が帰って来るというだけで
俺は嬉しい。
古い皮下脂で
カサカサに、ひからびた
この手足を
お前はいつも
光緑に染めてくれる。
やわらかな、その愛撫は
耐え難き、叫びのように
やがて、絶頂へと化していく。
ああ、風よ
今、愛に乾いた俺は
すべてお前にかけている