ガジュマルの
ガジュマルの大木
ものも言わず
ものも言わず
万年の苦難に 打ち耐えて
斑色に幹が変色している。
枝という枝は
台風に、へし折られて
幹の中枢に
ぽっかりと
大きな穴が空いている。
それでも
ガジュマルは
大地に、がっちりとへばり、
青空へ
さんさんと輝く
ガジュマルの
ガジュマルの大木
どーんと構えた
底知れぬ太っ腹
苦汁を飲まされても
じっと耐えて
顔で笑っているだけ、
その容量の深さに
感嘆する。
ガジュマルの
ガジュマルの大木