チャイムが鳴った
出てみると8月上旬の《墓なぎ》に来てた
施主…女性だった
ゴリラ🦍の教え子のお母さんで
娘さんが2人いると話してた
家では認知の実母の世話が大変で
よく叩いてくると嘆いてた
『施餓鬼塔婆取りに来ました。
今頃、ごめんなさいね…
実はお盆中に娘のお腹の子が
8ヶ月で亡くなっちゃって
そちらに行ってたので
これなかったの…』
大黒さんと
境内で話したすぐ後である…
結婚8年目にして
ようやく授かった赤ちゃん…
不妊治療を頑張って
ようやく授かった赤ちゃん…
臍の緒が九の字に絡まってしまった…
施主の顔をみると
マスクに隠れてるが疲れてる
きっと娘さんが心配で寝れないのだろう
『医者は卵子がまだ4個まだあるから
大丈夫っていうけど…』
そんな事はない、
大丈夫じゃない、、
亡くなった子の命の問題である
何故
あの時
初めて会った施主に
大黒さんは話しかけたのか…
墓場に来た人に話しかけるなんて
滅多にしないのに…
まさか
数日後に
お孫さんが亡くなるなんて….
『これ
もしよかったら娘さんに渡してください』
【願い事地蔵】を渡した
『ありがとう』
施主は帰って行った
人の数だけ
悲しみがある
人の数だけ
苦しみがある
でも、必ず
同じ数だけ
幸せもある…
(頑張って…
お別れした赤ちゃんに
必ず会えます
また、赤ちゃんは
元気にお母さんのところに帰ってきます)
合掌