今日、実母を他の宗派のお寺から
境内墓地に納骨する元先生御夫婦は言った
『お母さん(大黒さん)
人は介護されたり
腕に点滴を打たれた時点で
人で無くなる
私達は子供が居ないけど
どちらが1人になっても
絶対、自宅で過ごす
這いつくばってもそうします』
ずうっと黙って聞いていた
しかし
『先生、
それは難しいですよ
そうなる前に
良い施設を探し
良い老後を送る事を考えて下さい…
人に騙されるかもしれない
火事を起こすかもしれない
認知になり
何も分からなくなるかもしれない
…
先生、現実を見てください』
まずは実母さんをお世話する
(こちらに移す)
次はあれをする…
一つ一つ片付けいく
20年前は足腰しっかりしてたのに
靴を履く時
ふらつく先生を支えながら
いつか
自分にも来るであろう…
寺から去る時を
綺麗に
胸を張って
笑顔で迎えたい
心に願った