Piacere・・・ピアチェーレ

ありきたりの毎日でもなにかしら昨日と違う一日です。
毎日、はじめまして・・・。

映画 「TAJOMARU(タジョウマル)」

2009-09-28 | 映画・観劇
   
    小栗旬の主演映画「TAJOMARU(タジョウマル)」をみてきた


     



    ストーリーは・・・

    戦乱の世が近づく室町末期
    次期官領職を約束された名門・畠山家の長男・信綱(池内博之)と次男・直光(小栗旬)の仲を
    引き裂いたのは、八代将軍・足利義政(萩原健一)の一言だった
    先ごろの流行り病で亡くなった大納言の娘・阿古姫(柴本幸)を妻にめとり、
    その財産を受け継いだほうを官領職に就ける、というお達し
    兄弟の幼馴染である阿古は、今は直光の許婚になっていた


          

    このままでは、本来自分のものになるはずの畠山家の家督も官領職も、弟に持っていかれてしまうと
    焦った信綱は、「阿古と一緒になれさえすれば、財産も家督もいらない」という直光の言葉を信じられず、
    阿古を襲い、力ずくで自分のものにしてしまう
    それを知った直光は、すぐさま阿古を取り戻すが、兄を敵に回し、追っ手を放たれる身に・・・


    二人の家来、幼少時代からの忠臣・景時(近藤正臣)と兄弟同然に育ってきた桜丸(田中圭)を従え、
    直光は阿古を連れて逃げたが、影時は何者かに切り殺され、桜丸は行方知れずに・・・
    二人だけになった直光と阿古の前に、大盗賊・多襄丸(松方弘樹)が現れる


          


    多襄丸の持つ、刀をも両断するという波切の剣で圧倒され、直光は気を失ってしまう
    正気に戻った直光が見た光景は、「あなたのものになります、でも、その前にあの人を殺して」と
    多襄丸に寄り添っている豹変した阿古の姿・・・

    そして、隙をみて阿古はひとり逃げ出してしまう

          


    呆然とする直光だったが、阿古を追おうと隙をみせた多襄丸を小刀でひと突きに・・・
    虫の息の多襄丸は「多襄丸を殺した者が、次にその名を継ぐ定め」と言い残し息絶える


    山中をさまよう直光は、盗賊の一団に取り囲まれ、問われるままに名を名乗る
    「俺は...多襄丸だ・・・!」

    盗賊たちから頭と祭り上げられた直光は「多襄丸」としての人生を生き始める
    それは、心の赴くままに生きる、自由で気ままな暮らしだった


          


    やがて聞こえてきたのは、兄・信綱の急死、そして“弟・直光”がまもなく官領職に就くという噂
    屋敷に急いだ多襄丸は、そこで思いもかけない光景を目にする

    男色で目の見えない将軍・義政に気にいられ可愛がられている桜丸が直光になりすましていた
    そして、その妻として現れたのは・・・阿古だった・・・


          




    血を分けた兄、弟のように可愛がってきた家臣、そして心の底から愛した女・・・
    誰よりも信じていた者たちのまさかの裏切りによって、何不自由ない家柄に生まれながらも
    大盗賊「多襄丸」を名乗ることになった男・・・

    何もかも失くした絶望の淵にあって、思いもよらぬところに見つけた友情の絆・・・

    信頼と不信がすっかり逆転したかに見えたその時、再びすべてが揺らぎ始める・・・

    多襄丸に起こった出来事の一つひとつに裏があり、どんでん返しに次ぐどんでん返し・・・
    
    ひっくり返る信頼と裏切り、見えない真実に翻弄される多襄丸が最後にたどりつく場所とは・・・?





    若い出演者たちの脇を固めるベテラン男優たちの存在感がスゴイ!


    多襄丸の松方弘樹・・・旬くんとの殺陣のシーンではさすがに役者が上という貫禄!

          


    足利義政のショーケン・・・教科書で見た肖像にソックリなイメージ、存在感たっぷり!

          


    直光忠臣・景時の近藤正臣・・・彼が斬殺されるシーンは壮絶だった

        





    若い俳優とベテラン俳優・脇役たちが、それぞれイイ持ち味をだしていたと思う

    森の中やお白州のシーンは、映画というよりも舞台を見ているような臨場感があった
    それだけ自分も映画の中に入り込んでいたような感じなのかな・・・


    小栗旬くんには、映画だけではなく、テレビ・舞台などもっとたくさんのさまざまな作品に挑戦してもらって、
    スケールの大きな俳優さんになってもらいたいと思った

    チャンスがあれば、ハリウッドを目指してほしい・・・・な。




          


    オフィシャルHPのSPECIAL CONTENTS「藪の中」の“御所さま坊主めくり”でムキなってしまった・・・


        
          





          黒沢明監督・羅生門(1950年)の森の中のシーン
          今見ても、なんか新しい映画を見ているような気がする・・・
        
          







        


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