東京ヴィーガンズクラブ サンクスギビング・デーに菜食化の気配!?
http://vegan.japanteam.net/article_20131128.htm
サンクスギビング・デーに菜食化の気配!?
米サンクスギビング・デーというと「七面鳥ディナー」と決まっていますが、数年前より明らかに菜食寄りの記事が目立つようになりました。
全米でこの日のために何と4600万匹もの七面鳥が「消費」されると聞くと驚きますが、やはり時代の進化とともに、それを異常と考える方が増えているのでしょう。
大手メディアでも、七面鳥が食卓にのぼるまでの行程や代替食品を称讃する記事を目にします。代替食品には昔からある製品 Tofurky(豆腐で作った七面鳥)などや家庭で作れるもの、それに新技術を使った製品があります。
昨日ご紹介した記事では、大衆紙ながら七面鳥の「解体方法」にまで話が及びます。最後には「七面鳥を食べたくなった? それとも Tofurky にしたくなった?」と、菜食を勧めるかのような締めくくりです。
太りすぎて自然繁殖できないなど、雑学的に興味を引く記事となっていて、ツイッターなど様々なところでシェアされているのが見られました。
CNNのビジネス面では代替食品の将来を見通しています。たびたびご紹介させて頂いた BeyondMeat と BeyondEggs です。やはり、ビル・ゲイツやツイッター共同創始者のビズ・ストーンといった、大物が出資していることに注目が集まっています。
環境・倫理面だけでなくビジネスとしても有望で、代替肉の市場(現在500億円規模)は今後何十倍にもなると予想されています。
BeyondMeat社の代表商品は「チキンもどき」です。ホールフーズ・マーケットなどで販売されていて、当初より一週間分の在庫が二日で完売するという人気ぶり。
また、全国36州・数百店舗のある Tropical Smoothie では、全てのメニューでチキンの代わりに Beyond Meat を選択できるようになっています。
年間の生産量はまだチキン150万匹相当ですが、全米で毎年場に送り込まれる86億匹の何割かを代替するだけのポテンシャルがあります。土地や水は少なくてすみ、廃棄物も少ないため、環境にも優しい商品です。
「本物と同じぐらい美味しくて安くて、より健康的な植物性ミートがあれば、あの膨大な数の生き物を育てて食べてしまう必要はきっとなくなる」というのがブラウンCEOの想いです。
もう一方の BeyondEggs は植物性の卵代替製品です。全世界の1500もの植物の細胞構造を研究し、ケーキを膨らませたり、マフィンの感触を与える鶏卵の機能を再現できる11種類を特定し、商品化されました。
10月にはマヨネーズの代替品を製品化しています。通常のマヨネーズより1割安く作れるとのことです。また来年には、世界で初めて、植物性のスクランブルエッグが販売される予定です。
遺伝子操作は一切なく、ひたすら世界中の植物を研究してたどり着いたのです。面白いのが、研究室には、生化学者、食品科学者、そしてシェフの方々が集まって研究しているようです。だから味や質感を再現できるのです。
BeyondEggs(Hampton Creek Farms社)のCEO、ジョシュさんはプレゼン能力が高く、今の時代の企業家です。以下のTEDxの映像をご覧になって頂ければすぐに分かりますが、説得力があり、ビル・ゲイツが出資をしたのも納得できます。
大学時代は有望なアメフト選手だったものの心筋症となり、選手は諦め、卒業後に7年間アフリカで子供たちを救う各種キャンペーンをリードし、その後 クラウド・ファンディングの会社を立ち上げ、同時にヴィーガンな社会活動家としてハフィントン・ポストの動物権利保護に関する寄稿者となり、そして今の会 社の設立につながっています。
新しい食文化を作り出すのは大変なことですが、植物性食材だけで美味しいものを作れることは分かっているのですから、あとはやる気と努力あるのみで す。ビジネスの世界でも少しずつ浸透し始めており、販売も順調ですので、何年かのちには「ヴィーガン・オプション」が当たり前になっているかもしれません ね。
東京ヴィーガンズクラブ
http://vegan.japanteam.net/article_20131128.htm
2013/11/28
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