ちょっと 走りたくなってね、、。

やけに喉が渇いてる。
氷を入れたグラスに牛乳を注いで、一気に飲み干した。

全く渇きが癒えないどころか体はもっと欲しがっている。

今思えば、、
　夕方作ったミートソースのパスタが塩辛かったのが、かなり効いてるような気がしている。


　　　「コカ・コーラが飲みたい。」

何故かこんな喉の渇きの時には、コカ・コーラが無性に飲みたい衝動に駆られるのだ。


　　「２２時・・　　ジャスコに行こうか。　ジョギングも兼ねて。」


手早く出掛ける用意をして、少し準備運動をする。
　少しと言っても、もう少しだけ念入りに。


休日は夜更かし気味なシマリスをなだめて寝かしつけて、さあ出発。



　「夜の道路は気持ちが良い。　体も軽い感じがするな。」

　　　そう思いながら軽快に走り出して束の間・・


　「ぜぇぜぇ、。　ヒューヒュー。」

肺の上辺りから喉にかけて、じりじりと焼ける様に痛い。

　「やっぱり継続しないと駄目だな。悔しいけど。」


体の熱を冷ましながらようやく目的地のジャスコが見えて来た。

　「やっと捕まえましたよジャスコさん。」

頭の中では、コカ・コーラの御輿を担いだ小さいペプシマン達が小躍りしていた。


　「～２２：００　　　　　ま　　　　で　　？？」

　開かない自動ドアなんてただのガラスの壁だ。


愕然としながらジャスコを通り過ぎて駅前のローソンへ向かった。

道路を挟んだ向かい側のＫ.Ｆ.Ｃからは静かなＢＧＭが流れている。
頭の中の小さいペプシマン達は、いつの間にかしょんぼり顔のカーネルサンダースに変わっていた。


　「いらっしゃいませ。」

　「こ　　コーラがない！　　そ、そんな、。」

三ツ矢サイダーの入った袋を下げてとぼとぼと歩いて帰る。
どうやらカーネルサンダースは小さいペプシマン達に慰められている様だ。
　「ありがとう、ペプシマン」

２５階建ての我がマンションが目前でふと目をやると、チェリオの自動販売機からサイダーの文字が目に飛び込んできた。


　「これで良いじゃないか。」

　「いや、むしろサイダーの隣のこのラムネの方が良かったんじゃないのか！？」



これを書きながら、１．５リットルの三ツ矢サイダーをもうそろそろ飲み切ってしまいそうだ。
　←こっち派？　or　こっち派？→