【ＡＶＡＲ】動物の権利のための獣医師会
Association of Veterinarians for Animal Rights
『方針声明』POSITION STATEMENTS 目次
http://blog.goo.ne.jp/grandemperor/e/1834133922742f2271d8fc719b5ddda1
９．毛皮およびワナ猟
AVARは、皮革(毛皮)採取を目的とした動物の捕獲や飼育に強く反対する。
これらの多くはおぞましい虎ばさみで捕獲されるが、これは動物の四肢をはさんで激痛と苦しみをもたらすものである。
皮膚にくいこんだワナは軟部組織を引き裂き、骨を砕く。
ワナにかかった動物は、拘束を受けたときの野生動物の本能で、恐怖に陥り狂騒する。
このもがき苦しむ音や血の臭いに引きつけられた捕食者の餌食になることもある。
子どもを育てている母親は、世話が必要な子どもがいることからさらにひどい恐怖と不安に陥る。
これらの動物は飢えや脱水、寒さのためにその場で死ぬか、さもなければ、数日後に見回りにやってくる仕掛け人に顎や胸を踏みつけられ、じわじわと窒息死させられる。
いわゆるパッド付きワナ〔padded traps〕も本質的にこれと変わらない苦痛をともなう。
仮に苦痛のない方法が他にあったとしても、毛皮採取を目的とした動物の捕獲は、つまりは毛皮のために動物を殺すということであるから容認することはできない。
毛皮採取用に動物を飼育することにも残酷さがともなう。
毛皮動物はたいていがひどい環境のもとで飼育されており、不十分な装置を使っての窒息、絞殺、感電殺といった非人道的な方法で殺される。
毛皮服を支持する人々の利己的な言い分の中には、理にかなった主張は一つもない。
本物の毛皮服を作る場合と、合成素材で同じような服を作る場合とを、それぞれを作るために必要な石油製品のコストで比較してみると、本物の毛皮のほうが４倍から６倍もコスト高である。
ワナは、生態学的な観点からみても不健全なものである。
疾病予防対策としてワナを用いることは不適切である。
たとえば狂犬病の例では、健康な動物をワナで捕らえて個体群から除去したことが狂犬病の一層の蔓延につながったと推論できるだけの証拠が得られている。
（1986年6月、理事会にて採択）
映画 Earthlings [アースリングス] 日本語字幕 ８/１３ 衣類 革 毛皮
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