患者よ、がんと闘うな (文春文庫) | |
日本の子供たちの健康被害、 500名以上 !
さとう内科循環器科医院 - 宮城県大崎市 (2012年6月24日 19:06)
グラクソ・スミスクライン(サーバリックス)、MSD(ガーダシル)が、子宮頸がんワクチンのコマーシャルを流しています。
特にGSKは、某女性タレントを使い、「20代の女性に子宮頸がんが増えている」と言わせています....ウソです。
「健診」によって、「がん」患者が「作られて」しまうのです。
(がんの診断の問題の続きは本文の下の方に配しました。機能としては別のページに移るはずだったのですが。)
6月27日、厚労省は、子宮頸がんワクチン接種は保護者の同伴で受けるように、注射後は30分安静にするように、という注意情報を出しました。しかし、痛みのために血圧が下がって転倒するというふうに誤解させ、下の資料に示されている深刻な健康被害の実態から目を逸らさせるような意図があるとしか思えません。マスコミも全く実態を報道しようとしません。
ワクチン接種後3日に1人、6日めに1人、心肺停止の状態で発見され、脳に相当なダメージを受けた事例があります。脳脊髄炎、小脳失調症と書かれている事例があります。これらを含め、30名以上のお子さんで、脳に障害が起こったと考えられます。
さらに若年性リウマチ(スティル病)、全身性紅斑性狼瘡(SLE)のような極めて治癒し難い深刻な自己免疫性疾患も引き起こされています。このような問題について、厚労省には調査する様子もみられません。
他の薬剤の筋肉注射で、倒れたり、けいれんをおこしたり、という経験はありません。このワクチンの注射時の反応は、極めて異常なものであります。このようなものを注射することは非人道的であります。即刻、接種を中止すべきであります。
他の薬剤ならば即座に販売停止、となるところなのに、なぜ、厚労省は危険な薬剤の注射を放置しておくのでしょうか。
脳に障害を負ったと考えられる事例は、医師届け出の、No.9、13、20、24、39、51、62、65。
企業報告(重篤例)の、No.13, 65, 79, 88, 152, 198, 194, 198, 199, 256, 297, 332, 356, 444, 445, 478, 485,
企業報告(非重篤例)の、No.31, 172, 206, 248, 324, 470, 482, 505, 526, 592, 606, 704。
(上に書き足したためです。)
一昨日(6月23日)、検索しておりましたら、厚労省の文書がありました。
日本の子供たちのサーバリックスによる被害の実状がわかります。驚くべき状況です。
平成23年度第9回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会及び第1回インフルエンザ予防接種後副反応検討会及び第3回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会 資料
この中のリストに載っているものは、副反応の症状を、医師が「重篤」と判断して、直接、あるいはメーカーのMRを介して厚労省に上げたものです。まず、数の多さに驚きます。
医師の届出が65例、企業の届出が517例です。
さらに、医師が「非重篤」として、企業を介して届け出たたものが713例あります。企業側が積極的に副作用情報を集めたと思われます。そのなかには、重篤と思われる事例、企業側が「重篤」という評価に変えたもの298例もあります。(ショック、失神に偏っている印象)。
これらの事例報告には、副反応症状名、日付、転帰しか記載されておりません。相当医療に詳しい人でないと読み解けません。そのため、私の読み方を披露しておきます。アメリカ、イギリスのワクチン犠牲者の手記は、副反応の重症度、経過を理解するのに大変に役にたちます。
やはり副反応名から見てしまいます。けいれん、てんかん、麻痺、意識消失は脳に障害が起こったかの手がかりになります。ショックとは、血圧が下がって生命の危険が差し迫っている状態をいいます。痛みのため血圧が下がり,顔色が青くなって冷汗油汗をかくのを神経原性ショックといいます。純粋に神経原性ショックであれば対処は難しくありません。寝かせるだけで回復します。アレルギー反応で大量のヒスタミンなどの炎症物質が放出されて血圧が下がるのをアナフィラキシーショックといいます。この場合、蕁麻疹、浮腫、喘息を伴っており、極めて危険な状態です。対処が遅れますと、呼吸停止、心肺停止がおこる危険が高くなります。ワクチン接種の直前まで完全に健康なのですから、呼吸停止、心肺停止などとは、もう何をか言わんやです。
次に接種日と副反応発生日を比較します。当日かどうか。接種時に痛みで具合がわるくなっているだけなら、問題なく回復している可能性大です。翌日以降にけいれん、小脳性運動失調などというのはかなりまずいです。
転帰日は、副反応の報告を書く際に、症状を評価した日のことです。転送、入院のため、副反応症状が起こった医療機関を離れた日となる場合もあります。接種日あるいは副反応発生日からの経過日数が、病状と重症度を考えるのに役立ちます。
最後に転帰内容となりますが、回復は症状がなくなり以前の健康状態に戻った、軽快は症状は軽くなったが以前の健康な状態に戻っていないが日常生活社会生活は続けられる状態、未回復、後遺症は字のごとく、不明の場合は患者さんと連絡がつかなくなり状態を確認できない場合ですが、他の医療機関に入院したり通院したりしている場合も含まれます。
重症と思われる事例、気になる事例を挙げてみます。
医師報告:65例
もっとも重症、深刻と思われたものは、No.39、No.51、No.20、No.36であります。
No.39、10歳代、3日後に失神、転倒、呼吸停止、減呼吸、チアノーゼ、意識消失、挫傷、皮下出血、脳波異常、傾眠、徐脈、とある。てんかんか何かを起こして倒れ、強打した。脳波異常はすでに事が起こってからのとられたものであり、相当脳にダメージが起こったと思われる。Amyさんのようになった可能性あり。
No.51、10歳代、6日後、心肺停止で発見されたと思う。散瞳、瞳孔反射障害とあり、広汎な脳障害がおこったと考えられる。No.39同様、相当深刻な状況ではないだろうか。
以下のような推定は、被害者を受け闘病中の方に酷であると自覚しておりますが、極めて重要な視点と考えますのであえて記します。No.39、No.51の方の場合、もう少し発見が遅れれば死亡した状態で発見されたのでないか、昨年亡くなられた方もこうではなかったのか、ということです。つまり、ワクチン接種後の突然死を示す例ではなかったかということです。アメリカのサミ(サマンサ)さんの記録(2011年6月21日)に、学校で心肺停止になっていたところを発見され、教師と救急隊が蘇生させたという記述があります。
No.20、10歳代、小脳性運動失調。接種の2週間後に発症し未回復、とある。オーストラリアのクリスティンさんの症状が参考になる。うまく歩けない、うまく喋れない、転びやすい等。ADEMと考えるべきである。
No.36、10歳代、スティーブンス・ジョンソン症候群とは全身に激しい薬疹が出た状態である。一般に重症である。生命に関わる場合があり、失明することもある。当然入院したと思う。
No.9、10歳代、2回目の接種の17日目感覚鈍麻があり、脳脊髄炎がおこったと医師は考えている。ADEMということになるのではないか。幸い脳脊髄炎の程度が軽かったようだ。1月後で軽快とあるが、アメリカ、イギリスの被害者の手記を読むと、しばらくは増悪し1~2年経っても改善し無い場合がおおい。
No.24、10歳代、失神寸前の状態、血圧低下、歩行障害、意識レベルの低下。3日後も回復していない。入院しているのでは。歩行障害が続いていれば、ADEM、小脳失調症ということになるのではないだろうか。
No.28、No46、どちらも10歳代、注射時に、神経の近にワクチンの薬液を注射したと思われる。アジュバントは炎症を起こさせる物質なので、相当に痛かったと思われる。回復しないと思われる。
No.42、10歳代、発熱と汎血球減少症。アメリカのカースティーさんのような状態か。入院したと思われる。
No.43、10歳代、ギラン・バレー症候群、1月後も症状有り、後遺症と書かれている。
No.44、10歳代、発熱、アナフィラキシーショック。入院した可能性大。
No.47、10歳代、接種の8日後から下腹部痛が続いている。イギリスのエレノーさんを連想する。
No.65、10歳代、慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎であろう。副反応発生日より13日たっても回復していないと読める。ワクチンの副反応に非常に強い痛みに苛まれるというのがある。ララさんのような状態ではないだろうか。
企業(グラクソ・スミスクライン)報告:517例
40歳代、50歳代のご婦人が射っている。医師が勧めたのか。ワクチン信仰の人たちも時々お見うけする。
No.13、40歳代、頭痛、発熱、不規則月経、浮動性めまい、味覚異常、無臭覚、アレルギー性鼻炎。臭覚の異常はララさんにあった。1回目の接種の翌日から症状始まり、約1年後も続いている。2回目の接種をやっている。慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎と診断していいのではないだろうか。医師が重篤と考えているわけで、相当症状がひどいのでないだろうか。
No.24、 40歳代、3回目の接種で誤って肩関節包に薬剤が入ったか。そうならば関節の萎縮がおこり、治らない。アジュバントのため痛みが相当酷いはず。インターネットの書き込みに似た例がある。将来人工関節にしなければならないと思う。
No.28、20歳、おそらく2回目の接種の直後に意識消失、呼吸停止。呼吸停止にいたるのは余程の事。対処が遅れれば、死に至ったり、脳に障害を残すこともある。全く危ない。
No.468、30歳代、麻痺。ワクチンの副反応で麻痺が現れた場合、事態は簡単ではない。
No.5、N0.6、年齢がわからないが、ワクチン接種で酷いアレルギー反応が引き起こされ喘息発作になり、呼吸困難になったと思う。そのため、No.6のかたは気胸(肺に穴があき、空気が漏れること)が起こった。どちらの方も入院したはず。
No.462、10歳代、悪心、下痢、気胸、筋肉痛。この方も入院したと思う。
No.19、20歳代、接種の3日後に腹痛で受診したのであろう。転帰の日付より、入院、手術したかもしれない。腹痛が続き、手術された例がある(カッシーさん)。膵炎の例もある(クレッシーさん)。
No.450、10歳代、失神、緊張、転倒、蒼白、呼吸停止。
No.88、10歳代、2回目の接種の2週間後にADEM、一ヶ月後に軽快。
No.137、10歳、接種一ヶ月後に結膜炎、ブドー膜炎、オーストラリアのクリスティンさんに目の症状があり。
No.199、10歳、接種後2日後にてんかんの大発作、脳波異常、異常行動、意識消失
No.226、10歳、2回目の接種の10日めに麻痺、おそらく入院し、後遺症が残るでしょう。
No.250、10歳、接種時にてんかん大発作。
No.256、10歳、2回目の接種時に痙攣、歩行障害。
No.257、10歳、2回目の接種の3日後に、関節痛、血管浮腫、呼吸困難、蕁麻疹、1週間後でも未回復となっています。
No.297、10歳、3日目に転倒、意識消失、呼吸困難。
No.316、10歳、ウイルス感染、肝機能異常、腎機能障害、体重減少、イギリスのララさんの状態に似ているのでは?
No.312、 314、10歳、接種当日、けいれん大発作、意識消失、チアノーゼ、無呼吸
No.439、10歳、発熱、四肢痛、四肢の運動低下、骨折
No.440、10歳、全身性紅斑性狼瘡Lupus発症、胸水貯留、出血傾向 :重症です。
No.445、10歳、2回目の接種後歩行障害、複合性局所疼痛症候群、ララさん、
No.276、10歳、若年性関節炎、発熱、関節腫脹、おそらくスティル病と思われます。
ショッキングな例:
No.184、10歳代、意識消失、転倒、骨折、挫傷、裂傷、擦過傷、歯牙破折、蒼白、呼吸困難。推測するに、注射したあと(?)顔面から転倒、顔を相当ひどく打撲し、裂傷、顔の骨を骨折、歯を折ったと思われる。ダニエルさん、チャド君の記録を読んでください。
No.423、10歳代、悪心、意識レベルの低下、頭痛、発熱、けいれん、眼の脱臼、炎症。 "眼の脱臼"とは水晶体の脱臼のことではないだろうか、。痙攣をおこして顔面、目のあたりを強打したと思う。入院したことは転帰日よりまちがいないだろう。
10代の少女にひどい怪我をさせたり、恐怖を味合わせたりする必要があるのか。
ワクチンが免疫抵抗力を低下させたと思われる例:
No.92、No.217、10歳代、接種後4日目に肺炎。免疫抵抗力の低下のため細菌感染がおこったのか、自己免疫によって間質性肺炎のようなものがおこったのか不明だが。
No.515、10歳代、マイコプラズマ肺炎、発熱。ワクチン接種に後、免疫抵抗力が下がることを証明しているような例である。オーストラリアのクリスティンさんも、ワクチン接種の後、風邪やらインフルエンザやらにしょっちゅう罹り、症状もひどく治り難かったと述べている。
No.512、年齢不明、ワクチン接種後、外陰部ヒト乳頭腫ウイルス感染、子宮頸管炎、子宮頸部上皮異常形成が起こったと考えられる。
ワクチンは基礎的な免疫抵抗力を低下させることがあることは知られていた。しかし、阻止するはずの感染症が悪化したとは殆ど知られていないと思う。No.512の事例は、ワクチンの存在価値を否定するものある。
子宮頸がんワクチン接種後にHPVによる"イボ"がでた、子宮頸"がん"の所見が悪化したという記事を時々眼にする。非常に困惑させる事態であるが、やはり事実なのだ。
ニュージーランドのジャスミンさんの場合、ワクチン接種までは、全く健康状態に問題なかったと思われる。ワクチン接種のたびに"イボ"が出たとの記録がある。ガーダシルの注射によりHPVに対する抗体ができ、感染が防止されるという期待は完全に裏切られた(メーカーは、ワクチンはHPVの既感染の排除はできない、という)。それどころか、ワクチンは彼女に破滅的な結果を導いたのである。
ジャスミンさんの経過と死は非常に不可解だったのだが、子宮頸がんワクチンは、免疫破壊毒、神経破壊毒と考えると筋が合う。同時に人生も破壊される。
リストはNo.517まで続きます。
(7/04 企業報告分の「非重篤」例を加え、見やすい表を作ること試みておりますが、難航しております。)
サーバリックスの副反応の出方は尋常ではない。読んでいて非常に当惑を覚える。
これはワクチンではない。毒を注入しているのである。
女子中学生が失神したり、けいれんしたり、この注射は拷問である。
近畿大学 前学長 野田起一郎 殿、自治医科大学 産婦人科学教授 鈴木 光明 殿、
参議院議員(公明党)松 あきら 殿、衆議院議員(民主党)仁木 博文 殿
内閣官房 医療イノベーション推進室 池田 真理子 殿
(お名前は全国紙の一面広告よりひろいました。)
児童へのこのワクチン接種を止めてください。
健康な女児に障害を生じさせているということを認識なさらないのでしょうか。
あなた方しかこのワクチン接種を止めさせることができないのです。
ーーーー(がんの診断の問題の続き)ーーーーーーーーーー
「作られて」いるというといかにも人聞きがわるく、「意図的」にそうしているようにとられますが、そうではありません。まず、もともと「がんはあいまいなもの」(下に紹介した福島氏の表現です。とてもいい表現と思います。)であるということから始まらなければなりません。「あいまいなもの」に、不適切な方法で無理やり線を引くものだから、「沢山の過剰な診断が生まれる」、ということなのです。
一応、「がんとは何だろうか」と言う議論から始めなければなりません。マクロ的には「塊」が起こす機能障害と考えます。しかし、一方では「異形」に対する恐怖と不安、というような気がします。組織レベルでは、細胞がある機能を果たす目的に配列しているときは正常、これはいいのですが、そのように見えないときは「がん」とはならないのです。がんは意外にマクロ的なものなのです。さらに細胞内部の仕組みでは「全くわからないもの」です。がん細胞が生きた細胞であること、体の一部として、10~20年も経過しますから、ますます定義ができなくなります。やはりがんとは、「あいまいなもの」なのです。
「がんはあいまいなもの」というとき、癌細胞と正常細胞をウイルスを使って細胞融合させると、癌細胞の性質を失うという実験を思いだします。逆ではないのです。
皮膚がん、胃がんのような固形がんの診断は、まず肉眼的に異常と思われる塊を認識して、生検といって、その一部を採取して顕微鏡で観察し、がんの診断に至ります。肉眼的に"腫瘍"を確認する作業は、数学的な表現を使えば、あいまいさ(分散)を小さくしているのです。それでも、「あいまいなもの」という "呪い"(もともと持っているの分散の大きさ)からは、根本的に逃れられません。
胃がん検診では、あくまで肉眼的に異常と思われる塊を見出すことに終始します。顕微鏡によるがんの診断(組織診断)が確実に思われますがそうではありません。炎症性の腫瘍を排除し、胃がんにもいくつかの種類があり、細胞の形、並びより、過去にがんと診断された範疇に入ることを確認しているに過ぎません。がんと診断しても、それが将来大きくなるのか、浸潤したり転移したりする質の悪いものかどうかも、案外決められないのです。胃がんの診断過程に細胞診はありません。
子宮頸がん検診の場合は、触診、視診と、細胞診からなります。細胞診は無条件にすべての対象者の子宮頸部の粘膜を拭い取って細胞を採取し、染色して顕微鏡で観察し「がん疑い」をつけるものです。せっかく視診、触診をしておきながら、細胞診に主役を明け渡します。肉眼的に異常と思われる塊が無ければそこで止めるべきなのです。細胞診を行うために混乱に入っていくように見えます。
ヒトパピローマウイルスの感染で細胞の形、核の形が変わります。細胞診に拘りますと、これらの変化を悪性ととらえますから、診断が混乱します。数学的な表現を使えば、さらに分散を大きくする要素を取り込んでいる、ということです。HPV感染が起こって核の形が変わってしまっていても、実際にがん化するのが2%だとすると、細胞診の段階で50倍の過剰診断が生まれることになります。
(ここでのがん化というのは細胞診、組織診断のレベルである。2%という数字は下の論文の Oncogenic HPV CIN3 to Cancer 0.002-0.017 の数字を利用した。この論文はGSKの賛助のサーバリックス拡販が目的のものである。しかし、よく数字をみると、HPVでがん化するというのがおぼつかない状況がわかる。一例をあげるならば、Non Oncogenic HPV CIN3 to Cancer 0.008 となっているのである。HPVはがん化と関係ないとする論文もいくつかある。肺結核が結核菌でおこることには、今は誰も疑問をはさまない。しかし、HPVと子宮頸がんの関係はそうではない。)
Br J Cancer. 2007 Jan 15;96(1):143-50. Epub 2006 Dec 5. Estimating the long-term impact of a prophylactic human papillomavirus 16/18 vaccine on the burden of cervical cancer in the UK. Kohli M, Ferko N, Martin A, Franco EL, Jenkins D, Gallivan S, Sherlaw-Johnson C, Drummond M.
20歳代の女性に、40歳以降のがん年齢で生ずるような癌細胞が見つかることは少ないことを考えるならば、若い女性の子宮頸がん検診は、HPV感染による細胞の核の変化ばかりみていることになります。これが若い女性に子宮頸がんが増えているということの実態、と考えることができます。
細胞診で「がん疑い」とされた方には通知が行きます。コルポスコピーで腫瘍の有無の確認をし、細胞診を再度行うのだと思いますが、子宮頸部の円錐切除(一種の巨大な生検)を行い、顕微鏡による組織診断をします。これも、分散を小さくする過程です。しかし、組織診断も顕微鏡の細胞診に、細胞の配列という要素が加わっただけです。細胞診の混乱(分散の大きさ)はあまり小さくなりません。結局同じ混乱上にいることになります。
YouTubeに円錐切除のビデオがありましたが、私の目には全く悪性腫瘍の印象が無いのに、何故円錐切除をするのだろうと不思議に思っておりました。子宮頸部は胃と違って小さく丸いので、"治療"という意味も兼ねて一挙に切ってしまうのだろうと想像いたします。
* 要するに、顕微鏡で「がん」と診断してはいけない、必ず、肉眼で「異常と思われる塊」を認識してから、次の検査をすべきである、といことです。(研修医のころ、細胞診で悪性細胞と診断が出たために、患者さんに意味の無い手術を強いてしまった反省があります。)
細胞診はまず、臨床検査技師である臨床細胞検査士(cytotechnologist)が染色し、顕微鏡で悪性細胞かどうか決めます。基本的に核の大きさ、形で「がん疑い」の程度を決めるのです。「がん」か「正常」かではなく、「がん疑いの程度」を述べているものなのです。それは殆ど「核の形が変だ」という印象に基づいているものなのです。臨床病理部の医師が細胞診の結果を確認するところは無いと思います。医師はそういう仕事に向いていませんし、興味を持ちません。円錐切除の標本は臨床病理の医師が確認しています。簡単過ぎる言い方かもしれませんが、核の濃染度と細胞の配列で診断しているのです。それ以上の診断基準を挙げられるでしょうか。
こう言ったら言い過ぎかもしれませんが、臨床細胞検査士、臨床病理の医師が「がん」といったら「がん」なのです。ところが、ほとんどの場合、この二者は腫瘍を肉眼では見てはいないのです。一応、生検箇所が撮られたフィルム、あるいは医師のスケッチが仲介していますが。
(*に戻ってください。)
さらに悪いことに、臨床の場で、「がん」という言葉が発せられますと、医師も患者も冷静さを失い、処置、手術を急いでしまうのです。また、一度「がん」という言葉が発せられたら、それを否定するのは非常に困難なのです。
腫瘍を目で確認できる場合でも、癌の早期発見を目的に健診を行った場合、必ず過剰診断、過剰手術がおこるのです。肺癌、乳がん、胃がん、どの健診でも必ず起こります。
この辺の問題については、必ず、近藤 誠氏、岡田正彦氏、福島敬宣氏の著書をお読みください。
コバルト:罹患率
マゼンダ:死亡率
黄色:罹患率/死亡率
このグラフは、「20代の女性に子宮頸がんが増えている」と言って、ワクチン接種推進のためによく出てくるものです。GSKのパンフレットのグラフから数字を読み取り、Excelでつくりなおしたものです。
罹患率は子宮頸がん健診で「子宮がん」と診断されたものとおもいます。罹患率を死亡率で割り算したものは、子宮頸部がん検診の有効率の逆数みたいなものですが(過剰診断率?、誤診率?)、システムの一貫性をチェックするときの指標として使えると思います。
もともとこの2つの変数は密接に関連していますから、その比は一定であることが期待されます。値が小さいほど、検診が有効であることを示しています。
上の図をみれば、40歳を堺にシステムの一貫性が無いことがわかります。彼らが「20歳代の女性に子宮頸がんが増えている」という事を示すために出しているグラフは、実は子宮頸がん検診がXXXXだということを自ら示しているのです。(相武サキのコマーシャルでは、死亡率のカーブが消えています。)
XXXXな検診結果をもとに、社会に恐怖を流すことは罪が大きい。
XXXXな検診結果を示して、女性を脅し、ワクチンとは名ばかりの「毒」を注射するように誘導するのでしょうか。
さすがに、このような子宮頸がん検診の結果をもとに円錐切除をやったり、子宮を切除したりはしていないと期待しております。
日本人に子宮頸がんが増えている、20歳代に子宮頸がんが急増するといって脅し、ワクチンをさせようとします(2012年6月29日の一面広告の記事)。この言い方は非常におかしい。
まず、40歳代くらいまでは殆どがんにならないのです。40歳代以上を「がん年齢」という言い方は正しいと思います。
次に日本人女性では子宮頸がんによる死亡は減っているのです。下の図はファクトシートにあったものです。ファクトシートも見てないのでしょうか(黒の破線は私がひいたものです)。
20歳代に胃がんが急増する?、20歳代に肺癌が急増する?、20歳代に卵巣がんが急増する?
そんなことを言っている人は常識を疑われるのです。
放射能を天恵の海に流す六ヶ所再処理工場閉鎖を!(katsukoのブログ)
http://ameblo.jp/sannriku/entry-11296410096.html より全転載
あなたの癌は、がんもどき | |
2012/11/12