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世界医薬産業の犯罪 - 20万5000種もある薬 14p

2014-08-16 07:18:36 | 読むとためになるもの
世界医薬産業の犯罪 化学・医学・動物実験コンビナート 14p


20万5000種もある薬


『タイム』誌が「アメリカの薬学第一人者の一人」と評したコーネル大学医学部のウォルター・モーデル博士がすでに20年以上も前に、『臨床薬理学と治療学』に次のように書いている。

いったい、いつになれば我々は、薬が多すぎるということに気づくのだろうか。
現在使われている製剤は15万を下らない。
その上、毎年約1万5000の新薬が市場に現われ、1万2000が消え去る――正直なところ、これだけの数の薬に見合うだけの病気などないのだ。
目下、もっとも有用な新薬といえば、他の薬の弊害を軽減する薬ということになろう(『タイム』一九六一年五月二十六日)。


この記事から20余年経った現在、全世界の市場に出回っている薬はさらに増え、何と20万5000種類に上っており、それに伴って新たな疾病の種類も増加している。

つまり今日の人類の課題は、新しい薬の「開発」ではなく、思い切った「削減」なのである。
薬が減れば自動的に病気も減るだろう。

我々は、自分の肝臓や腎臓、肺、心臓などを健康に保っておく方法を知っている。
我々が知らないのは――組織的洗脳のせいで!――魔法の薬が効かないばかりか、かえって体の機能を悪化させるという事実なのである。


アメリカ食品医薬品局(FDA)によれば、1978年にアメリカ国内で、病気を治す目的で飲んだ薬の作用で150万人が入院する羽目に陥ったという。

また、全入院患者の約30パーセントは病院で受けた治療によって、もっとひどい病気になったという。
毎年14万人ほどの人が、薬が原因で死亡しているという統計もある。

今日、北アメリカで最大規模のビジネスは食料品の製造流通業であるが、それに次ぐ第二位が医療ビジネスである。
これは先進工業国であればどこでも似たりよったりの状況だろう。
薬の多用や高価な治療法を奨励する健康保険制度によって、国民を手厚く「保護」し、お人好しの貧困階級からさえも税金を通し巨額の医療費を絞り取って、ビッグビジネスはその懐をたっぷりと潤しているのである。




医者はストライキをせよ


1973年にイスラエルで、29日間におよぶ医者のストライキが行なわれたことがある。
この間、イスラエル国民の死亡率が空前絶後の低さであったという事実は、決して偶然とは言えないだろう。

エルサレム埋葬組合が発表した統計によれば、このストライキ中に行なわれた葬儀の数は普段の半分近くにまで減ったという。

1976年11月のコロンビアでも同じことがおこった。
首都ボゴタで52日間もの医者のストライキが行なわれたのであるが、カトリック教会関係者の話では、この8週間のボゴタでの死亡率は35パーセント減少したという。
コロンビア葬儀組合もこの事実を認めている。

同じような現象が、数年前にはカリフォルニア州で、また78年にはイギリスでおきている。

医者が本気で人々の長生きを考えるのなら、ずっとストライキを続けて、釣りにでも出かけてしまった方がいいだろう――と、自身医師で『医学の異端者の告白』の著者であるロバート・メンデルソン博士が語っている。

とは言うものの、今日ほど高い医療水準の恩恵に浴している時代はないー―という大多数の人々の信仰に揺さぶりをかけるのは容易ではない。
彼らはすでに徹底した洗脳を受けているため、どんなに、本当はそうではないのだ、と説かれても、聞く耳を持たないのである。




人間と動物


たったニグラムのスコポラミンで、ヒト1人を殺すことができるが、イヌやネコはその100倍量にでも耐える。
学名アマニータ・ファロイデスというキノコは、たったひとつで人間の 家族を全滅させるが、最もポピュラーな実験動物であるウサギにとっては健康食品である。
また中毒患者が2週間もかかって吸う量のアヘンを、ハリネズミは1口で食べても平気だし、その上、その毒を、一連隊の兵士を毒殺できるほどの量の青酸で洗い流すことができる。

ヒ素は、かつて人間が毒殺用に好んで用いた薬品であるが、ヒツジはかなりの量であっても平気で飲み下してしまう。
モルヒネは人間にとっては麻酔剤であるが、ネコやハツカネズミにとっては興奮剤である。

一方で我々の大好物のアーモンドがキツネには毒、パセリはオウムには毒、そしてあの貴重なペニシリンは、ウサギ同様ポピュラーな実験動物であるモルモットを死に至らしめるのである。

例はまだまだいくつでも挙げられる。
しかし、ここに挙げただけでも新薬の実験台として、動物ほどあてにならないものはないという事実を説明するには十分だろう(そもそも、その新薬が不必要なものだというところがより基本的な問題なのだが)。

もちろん、保健機関や研究者たちもこの事実は十分承知しているのである。
それでも彼らは、マスコミや一般大衆に向かって、お決まりの脅し文句をつきつける――皆さんの子供さんを使って新薬をテストしてもかまわないのですか?

しかし実はすべての新薬(すべての合成物質は有害である)は今も、あなた自身そしてあなたの子供さんを使ってテストされ続けているのである。

なぜならば、くどいようだが繰り返させていただく動物実験では、言いわけ以外、何の解答も得られていないからである。

いや、もっと悪いことには、人体への影響という点に関しては間違った答へと、ミスリードする。
この法則に例外はない。

実際のところ、薬害は今日増加の一途をたどっているが、動物実験による安全テストが強制される以前には存在しなかった。
薬害問題は動物実験普及の産物というべきだろう。







―――――

世界医薬産業の犯罪―化学・医学・動物実験コンビナート
世界的医薬・医療産業が引き起こした、薬害、医療ミス、過剰治療の現実、動物実験が人間医療に役立たず、莫大な利益獲得手段と化している現実を具体的に示し、欧米に一大センセーションを巻き起こした問題の書。











         【医猟地獄の犠牲になるな 次はあなたが殺される】



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